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舞台「オデッサ」

「オデッサ」三谷幸喜作品。
舞台はあまり興味がなかったのだが、過去にWOWOWで「日本の歴史」という作品を観てから三谷作品には興味がある。

「日本の歴史」は侑さんとふたり感動して録画したものを何度も観賞した。「笑の大学」も内野さん主演ということもあり、放送されていたらついつい観てしまう大好きな作品だ。

さて、今回は宮澤エマさんが出られるので興味があり放送日を楽しみに待ち、いざ観賞。
迫田孝也さん、柿澤勇人さんの三人のお芝居だ。
エマさんの役どころは母親が日本人、父親はアメリカ人のハーフ。ニューヨーク生まれで日本語は全く話せないし、理解もできない、普段は遺失物係の警部。
迫田さんは日本人の旅行者で英語が全くわからないが、ある殺人事件の嫌疑が掛けられている。柿澤さんはというと、英語が得意な日本人で、何をしたいかどうなりたいか模索しながら渡米し、ジムのトレーナーをしている。オデッサの町には日本語がわかる警察官がいなかったため、柿澤さんのジムに通っている警察官の紹介で迫田さんの事情聴取の通訳を任せられることになった。

普段は遺失物係だというエマさんがなぜ殺人事件を担当することになったのかというと、テキサスではシリアルキラーによる事件ですでに8人もの犠牲者がでており、近くでも事件が起ったため大騒動のオデッサ警察は人が足りず、比べると被害が小さいとされるこの事件が回ってきたのだという。
所々にちりばめられた伏線、予想外の展開に、今回もまた驚かされた。恐るべし、三谷幸喜。

なにより、エマさんと柿澤さんの英語劇が素晴らしい。柿澤さんは通訳という役どころであるため、英語も日本語も入り混じってセリフを仰っててすごいっ!の一言だ。
元々、男性のミュージカル俳優というだけで私にはあまり好きになれない方が数名おり、柿澤さんのことも存じ上げないわりにその中のお一人だったのだが、今回のステージで、知らないのに良くない風に思うのはダメだな、と考えを改めた。
そのうえ、先日地上波のTV番組に同じくミュージカル俳優の井上芳雄さんが出てらしたのだが、彼のお子さんに対する接し方や考え方をお聞きして、完全に自分の考え方が悪かったことに気づいた。接点のない他人とは言え、よく知らない方をマイナス面からみることはやめようと決めた(-ω-)/

映画でも舞台でも本でも、感動モノにはすぐに涙を流してしまうのだが、今回は涙を流すシーンはなかった。よかった(´Д`)
そのかわり、最後はゾゾゾゾっと鳥肌がたった。
初回は一人で観て、あまりにも良かったので、すぐに2回目を侑さんと観たのだが、話を知っている2回目でもすごい鳥肌だった。2回目は作り込みと演者のクオリティの高さへの鳥肌だったのかもしれない。

三谷作品が好きになったきっかけの「日本の歴史」についてもいつか感想など書いてみたいと思う。
本当は生の公演を観る方が感動は大きいのだろうが、不安症のある私には演者の声しか聞こえさせない舞台観賞はけっこう難しいのだ。
気楽に自宅で観るのが一番心地よい。WOWOWやめれん。

#WOWOW      #三谷幸喜
#宮澤エマ    #オデッサ
#日本の歴史

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