タマミ

1畳程の売店で夢を売る仕事をしています。箱の中から見る人観察記、人間模様。ノンフィクシ…

タマミ

1畳程の売店で夢を売る仕事をしています。箱の中から見る人観察記、人間模様。ノンフィクション+フィクション+個人の感想+創作+エッセイ+店員のぼやき等… よろしくお願いいたします。

記事一覧

それぞれの100円から30万円

一番安い宝くじは、1枚100円。 100円くじは、いつでも売っているわけではないから、常時売ってる宝くじで一番安いものは1枚、一口、200円。 次が300円。ごくごくたまに、1…

タマミ
10時間前
34

タイトルがつけられない

閉店1時間前に現れた親子。 小柄な母と大きな息子。 なぜそんなに?と思うほど、みょうにへりくだった口調の母親が気になった。 『あのぉぉぉ、すみません、こちら何時まで…

タマミ
11日前
101

心、ざわざわ

トイレで。 清掃中だった。 立ち入り禁止ではなかったので、清掃作業の邪魔にならないように使わせてもらう。 使用中で閉まっていたドアが勢いよく開いた。出てきた若い女…

タマミ
3週間前
108

箱入り地蔵

な〜んか私って、道端のお地蔵さんみたい。 お地蔵様を拝むように私を拝んだところで、もちろんご利益などは微塵もありませんよ〜。 なに?なに?なに〜?! 窓口の前で不…

タマミ
1か月前
102

推しは尊い

「推し」とは?改めて検索してみた。 「推し」とは、人に勧めたいほど好感を持っている人物のことだそーだ。 去年、私は恋に落ちた。偶然で奇跡的な出会い。 去年からずっ…

タマミ
1か月前
130

見ちゃう 言っちゃう 聞いちゃう

ずっと独り言を言っている年配女性。気になるし、気味が悪い。 当選結果が記してある表を見ながら呟いている。物の隙間からそっと観察する。《見ちゃう》 とくに変なところ…

タマミ
1か月前
118

かんちがい

駆け込むようにやってきた外国人女性。 パッと見で40代。 『oh my god、oh my god……』あとは聞き取れないが、胸に両手を当てて興奮気味になにやら言っている。 興奮して…

タマミ
1か月前
108

こんな雨の日に…

昨夜遅くに降り始めた雨が本降りになっている。 こんな日に仕事なんか行きたくないよー! 嫌だ嫌だー!と言ったところで、どうしようもない。行くしかない。 この冬、手袋…

タマミ
2か月前
108

イケメン。イケオジ。イケジイさん。

執拗にナンパしてくるお爺ちゃん。 7〜80代?わからない。お元気だこと。 「カスハラ」なんて言ったところで、きっとわからないだろうね。 女性が1人で働く仕事場には、し…

タマミ
2か月前
106

Woman vs Woman

同世代女性が来た。 『すみません、ちょっといいですか〜?』 『なんでしょうか?』 『あの〜、こちらは○○社さんの宝くじ屋さんですよねぇ?』 『そうです…』 近々この…

タマミ
2か月前
111

ウィンク(外国のお人No.6)

『どうしたの?目が痒いの?花粉?』常連客のお姉様に声をかけられて、ハッとする。 言えるわけないじゃん。ウィンクの自主練してました!なんて。 『そうなんですよ〜、…

タマミ
3か月前
102

寒いよーー!(外国のお人No.5)

今日って、もしかして…日本人のお客さんより、外国人のお客さんの方が多かった?! なんて日が稀にある。 宝くじがお好きな外国人の常連さん達。 常夏の国から来たある女…

タマミ
3か月前
88

「億」のは〜なし。

『あのさ、宝くじなんか当たらない!とか言う人達っているじゃない。そういうこと言ってるヤツらって、なにも知らないんだよな。賢い人はさ、当たりが高額になればなるほど…

タマミ
3か月前
100

いらっしゃいませ。

人。 宝くじ屋さんに来る人は、買う人。当たりか?ハズレか?を調べに来る人。 換金しに来る人。 通りすがりに、ただなんとなく世間話しをしていく人。まったく知らない人…

タマミ
4か月前
102

羞恥心て、なんやろね?

羞恥心についての雑感記。 よしっ!今だね! お客さんが途切れたのを機に、休憩を取る。 「◯時◯分〜◯時◯分まで休憩」の札を出す。ブラインドを半分下げて、内側から施…

タマミ
4か月前
112

待っててね♡薫ちゃん。

noteでこっそり、また憂さ晴らししちゃおーっと。 これ、宝くじの運営会社の人に知られたら、どう思われるだろうか。 まぁ、気にせずに、けどバレないようにこっそり、フィ…

タマミ
5か月前
116

それぞれの100円から30万円

一番安い宝くじは、1枚100円。
100円くじは、いつでも売っているわけではないから、常時売ってる宝くじで一番安いものは1枚、一口、200円。
次が300円。ごくごくたまに、1枚500円なんて強気な金額設定のくじも発売される。
(これはあまり売れない。)

この国で、一番還元率の悪いと言われているこのギャンブルくじを、通りすがりにフラッと買う人もいれば、生活の一部に組み込み、必須なものとして買う人

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タイトルがつけられない

閉店1時間前に現れた親子。
小柄な母と大きな息子。
なぜそんなに?と思うほど、みょうにへりくだった口調の母親が気になった。
『あのぉぉぉ、すみません、こちら何時までですかぁ?』
閉店時間を告げると、
『あぁぁぁ、よかったぁ、まだ1時間ありますね〜、ありがとうございます、ありがとうございますぅ』
『まだ時間あるって!間に合ったね!よかったね〜!』息子に言った。

まじまじと親子を見る。

20歳前後

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心、ざわざわ

トイレで。
清掃中だった。
立ち入り禁止ではなかったので、清掃作業の邪魔にならないように使わせてもらう。
使用中で閉まっていたドアが勢いよく開いた。出てきた若い女の子。二十代くらい。
清掃している人に向かって
『ねぇ、ちょっとぉ、ペーパー入ってないよ!』
うーーーーーっ!!
(あんたさぁ…そんな言い方はないでしょう?)
自分の親、それ以上かもしれない年齢の人に対しての物言い。
(あなたの親が、あな

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箱入り地蔵

な〜んか私って、道端のお地蔵さんみたい。
お地蔵様を拝むように私を拝んだところで、もちろんご利益などは微塵もありませんよ〜。

なに?なに?なに〜?!
窓口の前で不意に立ち止まる人。
微笑みながらこちらに向かってペコリ。
こんな人がたまにいる。
ほとんどがご老人なのだが、若い青年が立ち止まり、笑顔でペコリと頭を下げてきたこともある。
知り合いの誰かと間違えている?
どんな勘違いをしているのだろう?

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推しは尊い

「推し」とは?改めて検索してみた。
「推し」とは、人に勧めたいほど好感を持っている人物のことだそーだ。

去年、私は恋に落ちた。偶然で奇跡的な出会い。
去年からずっと、私は彼に夢中だ♡
寝ても覚めても、仕事中も(笑)彼のことばかり考えている私。
彼は私の推し…?
彼を人に勧めたいとは思わないので、推しではない。「好きな人」ということになる。

テレビを流し見していると、「推し」についてやっていた。

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見ちゃう 言っちゃう 聞いちゃう

ずっと独り言を言っている年配女性。気になるし、気味が悪い。
当選結果が記してある表を見ながら呟いている。物の隙間からそっと観察する。《見ちゃう》
とくに変なところはないのだが、あまりにも長時間いるし、ブツブツ言っているので、
『どうかなさいました?』声をかけてみる。《言っちゃう 聞いちゃう》
気色ばんだ顔で
『いいの、いいの!時間潰しなんだからぁ!』
(時間潰し?あ〜そうですか。ごゆっくりどーぞ。

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かんちがい

駆け込むようにやってきた外国人女性。
パッと見で40代。

『oh my god、oh my god……』あとは聞き取れないが、胸に両手を当てて興奮気味になにやら言っている。
興奮している人や怒っている人への対応は、敢えて抑えたトーンで冷静に!
これ鉄則!接客の仕事をして覚えたことの1つだ。
優しくやさ〜しく、落ち着いたトーンで
『いらっしゃいませ〜どうしましたか〜?』
『ア、アタリ!コレアタリネ

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こんな雨の日に…

昨夜遅くに降り始めた雨が本降りになっている。
こんな日に仕事なんか行きたくないよー!
嫌だ嫌だー!と言ったところで、どうしようもない。行くしかない。

この冬、手袋を無くしてしまった。
新しく購入しようと出かけてみると、2月なのに、もう春物ばかりになっていた。
冬物は隅の方に置いやられている。品数も少ない。
なんで?季節ジャストじゃダメなの?
そんなに先取りしなくてもいいのに…
まだまだ寒いのにさ

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イケメン。イケオジ。イケジイさん。

執拗にナンパしてくるお爺ちゃん。
7〜80代?わからない。お元気だこと。
「カスハラ」なんて言ったところで、きっとわからないだろうね。
女性が1人で働く仕事場には、しつこく声をかけてくる迷惑な男性がたまにいる。
『◯◯さ〜ん、また惜しかったんだよ〜、ナンバーズ1つ違い。次は当たりそうだな。当たったらどうしようかな?どうしよう?なにしたい?どこに行きたい?◯◯さん、欲しいものある?』同じことを何度も

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Woman vs Woman

同世代女性が来た。
『すみません、ちょっといいですか〜?』
『なんでしょうか?』
『あの〜、こちらは○○社さんの宝くじ屋さんですよねぇ?』
『そうです…』
近々この会社の面接を受けるという女性は、聞きたいことがあると言う。
『分からないことがあるのでしたら、会社の方に直接問い合わせれば…』
『あの〜、私、現場の方の話を聞きたいんです!』
(現場の方の話し?)
『ネットに口コミとか出てますよ〜』

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ウィンク(外国のお人No.6)

『どうしたの?目が痒いの?花粉?』常連客のお姉様に声をかけられて、ハッとする。
言えるわけないじゃん。ウィンクの自主練してました!なんて。

『そうなんですよ〜、花粉かも。な〜んか目が痒くって』
『あたしもクシャミ連発よぉ、早めに耳鼻科行かなくちゃ』
『そうですよね〜』

常連の外国人客。スラリとした白人男性。年齢不詳。
芸人の、ひょっこりはんを彷彿とさせる容姿、イケメンではなくて(私基準)ひょっ

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寒いよーー!(外国のお人No.5)

今日って、もしかして…日本人のお客さんより、外国人のお客さんの方が多かった?!
なんて日が稀にある。

宝くじがお好きな外国人の常連さん達。
常夏の国から来たある女性客は、日本の冬がツライと嘆く。
『ワタシ、フユハイツモ、ゲンキナイダカラネ、フユ、キライ、カエリタクナルヨ』
話しを聞くと、冬の期間は少し鬱っぽくなってしまうらしい。
なんとな〜く元気のない彼女の背中に
『あったかくして、風邪ひかない

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「億」のは〜なし。

『あのさ、宝くじなんか当たらない!とか言う人達っているじゃない。そういうこと言ってるヤツらって、なにも知らないんだよな。賢い人はさ、当たりが高額になればなるほど、当たったなんて、人には言わないから。黙ってるもんだよ、賢い人はね!』50代くらいの、別段賢そうにも見えないスーツ姿の男性が話しかけてきた。

(なんですか?俺は当たったことがあるんだよ!とでも言いたいんですか?)

なぜか急に、突如として

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いらっしゃいませ。

人。
宝くじ屋さんに来る人は、買う人。当たりか?ハズレか?を調べに来る人。
換金しに来る人。
通りすがりに、ただなんとなく世間話しをしていく人。まったく知らない人なのだけど、立ち止まって微笑みながら会釈をしてくれる人。
いきなり話しかけてくる人。
『もうすぐね、トランプがまた復活して、台湾は民進党になるから!世界は変わるよ!』突然言われて呆然とする。
『だろ?お姉さんもそう思うだろ?覚えといた方が

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羞恥心て、なんやろね?

羞恥心についての雑感記。

よしっ!今だね!
お客さんが途切れたのを機に、休憩を取る。
「◯時◯分〜◯時◯分まで休憩」の札を出す。ブラインドを半分下げて、内側から施錠もした。
いざ!重いドアを開けて外へ。鍵をかけていると、
『おーーい!おーーーーい!』
遠くから聞こえてきた。雑踏の中の雑音。
さてと。
『宝くじーー!休憩なのーー?どっか行っちゃうのーー?』
声のする方に目を向ける。
ニット帽をスッ

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待っててね♡薫ちゃん。

noteでこっそり、また憂さ晴らししちゃおーっと。
これ、宝くじの運営会社の人に知られたら、どう思われるだろうか。
まぁ、気にせずに、けどバレないようにこっそり、フィクション、ノンフィクション、チャンポンで書き記します。

30代くらいの女性がスクラッチを買いに来ました。
スクラッチは、番号が振ってあるケースに入れて並べられている。お客さんが好きな番号を選ぶのだ。
選ばなくてもいい。
好きな番号を

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