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御相伴衆~Escorts 第一章 第八十一話 暗澹たる日々⑪「西のお城にて2(アーギュ・女美架side)2」

「素敵な湯船のお風呂でしたね。一人で入るのは、勿体ないぐらいでした」
「薔薇の花びらが浮かんでましたね。温浴剤まで、ダマクスローズでした。女美架メミカも、こんな素敵なお風呂は初めてでした・・・」
「・・・後で、ご一緒しましょう」
「えーと・・・」

 それは・・・ちょっと・・・でも・・・、

「ああ、ドライヤー、あまり、好きでないので、少し、このままでいいですか?」
濡烏ぬれがらす、というのでしょう?髪のお色、女美架と全然、違うんですね」
「よくご存知で。・・・貴女のタイプなのかな、その辺りは」
「・・・」

 え?・・・今のは、どういうこと?

「あああ、すみません。混乱させる気は、毛頭ありませんから、少し、タオルドライにお時間を・・・可愛らしいですね。ピンクのナイトウエア、とても、女美架様っぽいですね。お風呂上りは、温かいかもしれませんが、ちょっと、薄布のような気がしますね」
「寒くなったら、ガウンを着ます」
「僕がいますから、大丈夫です・・・はあ、このくらいでいいかな、どうでしょう?濡れ髪の男は、ダメな感じですか?」
「王子が良ければ、王子の楽な方がいいです」
「ありがたき幸せ」

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