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御相伴衆~Escorts 第一章 第八十二話 暗澹たる日々⑫「西のお城にて3(アーギュ・女美架side)3」

「え?・・・あ・・・」
「心配しないで、女美架、嫌いにならないですから」
「ふふふ、それで、頭、撫でてくださるのですか?」
「おかしいですか?」
「お優しいのですね・・・つくづく、自分が情けなくなります」
「?・・・王子でも、そんなことあるんですか?」
「ありますよ。最近は、特にね」
「・・・そうなんですか」
「随分、気弱になりましたね・・・はあ」

 そういうと、アーギュは、女美架の隣に、並んで、仰臥する。

🏹「はあ、・・・ちょっと、お休みね」
 
 重なるその記憶は、嫌が応にも浮かび上がる。それは、仕方ないけど、・・・

 囚われちゃ、だめなんだ・・・

「正直に、愚かな私の気持を、口にしておこうかと思います。それで、貴女に嫌われるなら、それだけのお出会いだったのだと思います」
「アーギュ王子・・・?」
「ああ、そうだ。天井のライト、動かしてみましょうか。このまま、横になったまま、お話ししましょう。起き上がらなくていいですよ」

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