📖 文献情報 と 抄録和訳
Choosing Wiselyの推奨に関する理学療法士の態度、見解、信条。質的研究
[背景・目的] オーストラリア理学療法士協会(APA)のChoosing Wisely勧告に対する理学療法士の態度、見解、信条を調査する。
[方法] デザイン:質的インタビュー。調査方法:オーストラリアで開業している理学療法士を対象に半構造化面接を行った。参加者の属性、臨床背景、経験年数が異なる者を意図的に採用し、意見や見解の多様性を図った。インタビューでは、APAのChoosing Wiselyの推奨を採用する際の障壁と促進要因、および採用を拡大するための戦略について検討した。インタビューは録音され、逐語的に書き起こされ、テーマ別に分析された。
[結果] 19名の参加者にインタビューを行った(インタビューに興味を示した26名のうち79.2%)。参加者の平均(SD)年齢は33.4(11.6)、平均(SD)経験年数は10(11.4)、90%が男性(n = 17)、53%が個人事業主に勤務(n = 10)していることが示された。ほとんどの参加者は、勧告を少し(42.1%、n=8)または少なくとも中程度(42.1%、n=8)知っていた。
[結論] これらの知見は、今後のChoosing Wiselyの推奨事項の作成と普及、そして価値の低い理学療法を価値の高い理学療法に置き換えるための戦略の開発に役立つと思われる。
🌱 So What?:何が面白いと感じたか?
新たしいエビデンスは、日々構築され続けている。
最前線は、前に進み続けているのだ。
一方で、臨床現場はというと、どうだ。
漸次変化し続けている、という職場は少ないのではないか?
ここに、Gapが生じている。
K2P、という用語を知っているだろうか。
Knowledge to Practice、知識を実践に。
そして、K2Pを促すための『KTA-Cycle』というものが提案されている。
その中で、今回の研究は「知識活用の障壁・促進要因の評価」、「介入策の選択、調整、実施」に該当する。
とくに提案された「推奨事項の採用を促進する戦略提案」は重要だ。
集団のシステムを構築する際には、参考にしていきたい。
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