#1 気持ち

「おはようございます!」「おはよう」
朝、園で子どもたちを出迎えていると元気に挨拶してくれる子どもたち。「おはよう」と声をかけるとニコッと笑って通り過ぎる子、少し照れくさそうに顔を背ける子、声は出ないけど「おはよ」と口を動かそうとする子、いろんな子どもがいます。

 お父さんお母さんも挨拶の声が聞こえないと「ちゃんと挨拶するんだよ」と教えてくれています。あいさつの大切さを伝えていくのはとても大事。その気持ちが伝わり、まだ声には出ないけれどみんな心で受け止めて、「おはようの気持ち」を持ってくれているのを感じています。

 「おはようございます!」って儀礼的にでも、自分で言えたらいいけれど、挨拶する必要性や大切さを心に持つことも大切です。朝だけの関わりではなく日常的な関わりの積み重ねがあり「あいさつ」の意味が作られていく。リアクションがあると人って嬉しいものです。お互いの嬉しい気持ちがコミュニケーションを作っていきます。

 もう秋も深まり収穫するものも少しずつ減ってきて、畑の活動も終わりを迎えようとしています。自分たちで育てたいろんな野菜を収穫するたびにみんなでクッキングをして食べています。作ったものをいつも「えんちょうせんせいもどうぞ!」と子どもたちが持ってきてくれます。嬉しいものです。持ってきた野菜をそ〜っと口に運ぶのをじっと見つめる子どもたち。「美味しい!」って伝えると子どもたちに笑顔が溢れます。

 対話的で深い学びとは何かを感じる力を育むこと。日常の中で繰り返されて育まれていくこと。「ありがとう」「だいすきだよ」「さようなら」「またね」言葉を通じて心が通い合う経験。


「ただいま」「おかえり」当たり前が繰り返される日々への感謝。それは相手がいるから繰り出される日々。だから、毎日出会えることはもっと大事だと思うのです。


 いまは普通に元気に挨拶してくれるお父さんお母さんたちも小さい頃は恥ずかしがってなかなか挨拶してくれなかったもの。だからいまは言葉の挨拶がなくても来てくれる気持ちが嬉しい。来てくれるから笑顔でおはようと毎日で迎えることができる。「よくきたね」と心から思うのです。


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