ゴミの分別を失敗した話

これは、確かに、私が悪い。
可燃ゴミの中に、末っ子の金具が付いているようなおもちゃが入っているのを見逃してしまったのだから。

春休みに入るとやることがある。
次の学年に上がるため、1年間使用したノート、プリント、もういらないものは各自分別して捨てるように!と結構大掛かりなイベントだ。
ある程度みんな大きくなってきたので、しっかり分別はできている。と、信じている。
しかし、末っ子は春休みを過ぎたらやっと小学1年生。私からしたらまだ赤ちゃんだ。末っ子というのはいつまでも赤ちゃんな気がしてしまう。そのため、一緒に整理整頓をしていく。「もう1年生になるから、次は自分でできるようになったらかっこいいよね!」なんて素敵な言葉なんかかけちゃったり。
「そう、これは燃えるゴミ、これは資源ゴミ、これは金属が付いてるから燃えないよ」と教えながら。末っ子赤ちゃんは「もうわかった!自分でやるから!」とはりきる。
やらせるのも大事、あとから私が確認すればいいんだから。
「できたよ〜」とみんなゴミを持ってくる。「え、これ捨てちゃうの?ほんとに?いいの?」大切な思い出になりそうなものが入っていたりするけど自分で決めたことですから。母は受け入れます。うんうん、みんな大丈夫そう。
末っ子のゴミも…うん、大丈夫そう。
まだ入りそうだから、私のボロッボロの下着も捨てちゃおう。さすがにそのままは抵抗あるから新聞紙にくるんでさ。
明日は可燃ゴミの日。
早朝7時30分頃にゴミステーションに全てのゴミを出して。
やれやれ、スッキリした。

1時間後くらいだろうか。
ピンポーン。
モニターを覗くと自治会長だ。
あら?自治会費?何?
はーい!と返事をして玄関を開ける。
「朝からごめんね、ちょっといい?」と手招きされて外に連れて行かれる。
自治会長の軽トラが我が家の前に止まっていて、その荷台には朝出した我が家のものと思われるゴミ袋。
「これね、ちょっと見てみて。違反なのよ、これ」
金属のついたおもちゃを取り出されて、見せられる。
「あぁー!本当すみません」
謝りながらも、プチパニックだ。いや、相当なパニックだ。
なぜなら、
新聞紙まで少し広がっていて、わたしのボロ下着までこんにちはしてるのだから。

「お子さんのね、名前が書いてあるものも捨ててあったから、お宅のだと思ってね。今度から気をつけてね」

なるほどなるほど。
だからうちのだとわかったのね。はいはい。
わかったからはやく帰ってくれ。ごめんなさい。
申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちと、若干の怒りと。分別云々の前に下着が気になって気になって。
ここで怒りはちょっと違うのも理解している。
でも、でも…!!

ゴミの分別はしっかりしよう。

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