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カラフルインテリアにおける和家具 寝室編(あるいは和紙照明についての逡巡)

前回はカラフルインテリア×和家具のリビング編でしたが、今回は寝室編。後半はほぼ和紙照明について言いたいこと思い付くままに書いただけ。

前回の記事はこちら


ちゃぶ台

メルカリで購入。メルカリでは古いちゃぶ台がかなり見つかるんですが、その中でも脚が黒いの素敵だと思って購入。天板の濃い色も好みです。

脚に少しそりがあるのも意匠らしいです

ちゃぶ台って脚が畳めるように出来てるじゃないですか?昔の人はコンパクトに生きるのにすごくこだわっていたんだなと感じます。
いや、もちろん今も脚が折り畳み式のローテーブルはありますけども。釘も使わずに折り畳む機構を考えた人って誰なんだろうなとふと考えたりします。

実際この上で作業をすることはありません。布団で寝るときのサイドテーブル代わりとして使っています。ちゃぶ台は普通のローテーブルよりも低いのでちょうど良いです。

あと、こういう濃い茶色を水色に合わせるのが個人的に好み。ここで白木を合わせると爽やか系になるんでしょうが、濃厚な雰囲気の方が好みなので。


薬箱(&テーブルライト)

昔はここに薬を入れていたんでしょうね。今で言う救急箱みたいなもの?上には富山とも書いてあるし。私は夜飲む薬とか、リモコンとかをごちゃごちゃとしまっています。

これもメルカリで結構見つかるんですが、紙のものの方が多いかも。紙のはカラフルなものもあったりして楽しいけど、耐久性がなさそうなので木製の薬箱にしました。ごちゃごちゃとステッカーみたいなのが張り付けてあるのが良い。

ちなみに隣にある照明もメルカリで見つけたもの。80年代の国産品みたいだけど、これはさすがに和のものとは言えないかな。デザイン的に。

でもきれいでしょ?


和紙照明

和紙照明は色々と語りたいことがあるから以下長くなります。

まずこの照明は?

水色の壁紙にもあっていると思う

これは岐阜の彩光デザインという会社でつくっている和紙照明。本美濃紙で出来たシェードにはmochiという名前がついています。やっぱりこういう下膨れのフォルムに弱い。
この照明に幾度となく布団をぶつけているのですが(オイ)破れないからすごいなと思う。本美濃紙は繊細に見えて丈夫なんですね。
ちなみに黒いシーリングカップとコード隠しはカインズで買って後付け。やっぱり引っかけ金具がむき出しのものにはシーリングカップは必須。100円台で買えるし。あと、コードクリップよりもこういう風にコード自体を隠す方が好み(完全に個人的な趣味)。

AkariかHAYかIKEAか。

和紙照明と言えば、イサム・ノグチのAkariシリーズですよね。ミッドセンチュリー好きな人の定番照明。でも在庫が安定しないのかな。

あんまり関係ないけど、何故かインスタでおすすめされるAkariのある部屋のアカウントはドイツ語圏ばかりなんだけど、何でなんだろう。

Amazon Originalの作品で「底知れぬ愛の闇」(邦題のセンスよ…原題はDeep Water)という映画見たことある方います??

この序盤シーンでAkariが出てきたんですよ。いや、本当のAkariではないかも。リプロダクトという可能性も十分ある。でも金持ちの屋敷という設定だからAkari ということにしておきます。
トラディショナルで、天井にメダイヨンとかあるような洋風の邸宅にもよく馴染んでいました。和紙照明が重厚な造りの空間に抜け感を出していて、個性的な空間を演出していましたね。

天下のデンマークブランドHAYのペンダントライトも大人気ですよね。

こっちは多分Akariと違って在庫は十分あって、欲しいときに買えるんですよね?多分(よく知らない)。このライトについては後で言いたいことがある。

あとはIKEAでもたまに見ますね。というか、別にIKEAに限らず安価な紙の照明はどこでも見かける。

でもこれら以外に国産のブランドでハイクオリティーな和紙照明をつくっているところはたくさんあるし(彩光デザインが直営しているあかり館彩というお店がおすすめ)、インスタで腐るほど見る定番とはひと味違う和紙照明も良いのでは?と思います。


ライスペーパーとは何ぞや?

こっから逡巡パートに入ります。

私が登録している北米インテリアYoutuberたちは皆もれなく、紙で出来ている提灯風の照明のことをricepaper shadeと呼んでいるんですよ。最初は意味がわからなくて、米粉か何かが含まれている特別な紙なのか?と思っていました。あとライスペーパーってベトナムの生春巻きに使うやつだよなって。

しかし、偶然ボストン美術館の日本美術の講義をYouTubeで見ていたところ、assistant curatorの人が最後の質疑応答の部分で「日本の紙がricepaperって呼ばれてるの本当に嫌い。日本の紙は米で出来てないから!(以下和紙の説明)」みたいなことを言っていて、
そうか!英語圏の人たちは和紙のことをricepaperって呼んでるんだ!
とこの時初めて気づきました。(その箇所は1:35あたりから)


この勘違いがいつからなのかはわからないですが、HAYの商品もricepaper shadeと呼ばれていますね。HAYがこの勘違いの根源とは言わないけど、いまや世界的なブランドで影響力も強いから、これで勘違いしちゃう人もいるんじゃないかなぁ。

ちなみに、英語圏の人たちは和紙というワードを全く知らないってわけじゃないんですよ。だってmtとかのマスキングテープのことをwashiテープって呼んでるし。

でも海外で作られている紙の照明は、本物の和紙で作られていないものもたくさんあるだろうからwashi shadeとは言えないんだろうか…
それにただの薄い紙をwashiと偽られるのもそれはそれで嫌かもしれない。
でもそれを言ったらベトナムの人たちだって、食べられない紙のことを生春巻の皮だと偽られたくないのでは?とも思うけど。

だからねー、やっぱり日本の和紙照明のメーカーの人達は積極的に海外進出すべき!!(←唐突に人任せ)
そうすれば本物のwashiのライトの存在を伝えられるじゃないですか!

いや私もやれることはやりますよ?フォローしてるインフルエンサーでricepaper shadeって呼んでいる人がいたらコメント欄で正すとかね……

英文考えるの面倒だけどね…

それではこの辺で。






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