2024.05.15

フネさん。思った以上に、司会が上手くない。そのために、会議の時間が爆伸びしている。今どき、こんな昭和な会議なんてあるのだろうか、と愚痴りたくなるほどの、長い長い会議であった。

P腹さん・・・二番目くらいに偉い集団のひとり。鷹山のことを知らず、鷹山の発言を自分のものにしている愚か者。得意技はP腹。最近、降格した。

野暮天さん・・・三番目くらいに偉い集団のひとり。言うことは真面目で面白くないが、それなりに部下思い。PCに弱い。最近、仕事をサボりがち。

未熟者(私)・・・私。語り手。善人のつもりでいたけど、「悪質」認定された人。豆腐メンタル。罰ゲームをさせられている。恐妻家。

風間くん・・・年齢的にはちょっと下の同僚。生真面目。でも規則にはうるさい。アドリブが効かない。残業好き。結婚して、子どもが生まれた。けれど、妻は実家暮らしで、別居している。

羅さん・・・風間くんや未熟者の上司。ラオウのようなメンタル。人を詰めるのが得意。普段は比較的穏やか。酒豪。最近P腹さんを追い出した。

しんちゃん・・・理屈屋で、不思議な人。風間くんをいつもやり込める。頑固者。最近それに拍車がかかった。

上川さん・・・途中から入ってきた世話好き。アイデアは少ない。最近、とても張り切っている。旦那は、ぐうたらしているらしいが、優しいらしい。

飯山・・・正論が多い同期。妻はオタクのCA。対面が好き。最近、運動中に肉離れを起こして、凹んでいる。管理職になってイキイキしている。

Fさん・・・羅さんにモラハラをしていた。しかし、病気でコロナ前に逝去した。

PTA殿・・・話のくどいおじさん。年功序列で偉くなった。バリバリ文系なので、未熟者とは相性が良い。かつて、一緒のプロジェクトで恩を売ったことがある。

フネさん・・・風間くんの上司。風間くんの無駄残業をどうにかしたいと思っているも果たせない。好々爺でダンディ。最近偉くなった。

幸吉さん・・・総務系の偉い人。P腹さんとは、40年来の付き合い。

オリエンタルさん・・・割と典型的な教育に力を入れているお受験ママ系ワーカー。

楽天さん・・・楽天パンダが好きな、理屈系女子。校正がやたら得意。

度さん・・・様々なプロジェクトを手伝ってくれているが、若干レスポンスの感覚と、アシストの感覚が異なる。根は真面目で良い人のはず。

デュッセルさん・・・ドイツから来た才女

フネさんは、良い人で、人の話をよく聞いてくれるが、その反面決断力に欠ける。これは私もそうなのだけれども、人に嫌われたくないので、どうしても自ら悪者になることは避けようとする。その結果、誰かが、決断を下すまで、話しを続けさせる。また、判断に誘導するような事前資料の配布や、根回しをしない。そのために、決断しないと先に進めない案件について、百家争鳴、喧々轟々、全員に意見を聞いたのちに、決められない、というタイプの人だった。

フネさんは、新しいプロジェクトについて、「これ目的はこうだから、それを達成するために全部まかす」と言ってくれたら、全然やるのに、気を遣ってそれが言えない。気を遣われるよりも、責任のほとんどを委譲してくれれば、むしろありがたい。自分のペースでできるからだ。でもフネさんは、この人とこの人を使って育てて、という自分の目的もある。ただ、それを言えずにその自分のやって欲しいこととバーターで時間管理とかに気を使い、ここはやらなくて良いからこの条件設定飲んでよ、と暗に持ちかけてくる。それならそれと、ハッキリ言ってもらったほうがいい。

イベントを打つにしても、リソースが割けないのでできません、と羅さんに言えばいいのに、とりあえず集めてみました、みたいなパフォーマンスをしようとする。それで、上は、できるのできないの?と期待をしてしまう。どう考えても、今、いっぱいいっぱいだろ、と思う。できません、ってハッキリ言うべきだと思った。

さて、今回は《ある実施計画の構成の変更と新規立ち上げ》が議論のポイントだったのだけれども、発案者の理想が具体に落とし込めていないきらいがあった。理想のまま具体に落とし込んでいったら、ものすごい資金と、ものすごい人的リソースの調達が必要となる。それはフネさんもわかっている。けれども、その理想を実現する上で、諦めなければならない部分を、諦めさせる努力を会議の場でやろうとした。同時に、理想を諦めても見せ方で理想をしているかのような錯覚が参加者に可能だという羅さんの無茶な意見に賛同してしまった。

理想や夢を叶えることに対する疑念を呈して、新しいことを遮りたいわけではない。新しいことを実現しようとする過程で妥協を余儀なくされ、結果、面白そうだったことが面白くなくなり、惰性で参加することが嫌なだけだった。だから、ある程度の疑念や異論に対して、先んじて解答を用意しておかねばならないはずなのに、それを怠った。その場で議論しようとしてしまった。それだと話は長くなる。フネさんが羅さんの目論見と、担当者(堤さん)の理想に対して、きちんと出てきそうな疑念をあらかじめ投げておいて、会議の場での答えを用意しておくべきであった。だから、今回はグダグダになってしまった。

それってお前が手伝ってやればよかったじゃない、と言われそうだけど、何でもかんでも手伝えるほどの体力もお人よし力はもうない。

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