ヒトの心を動かす名言集 ~心の火を灯すために~

長尾健司さん著「導く力 自走する集団作り」から、
今回は心を動かす名言集をピックアップしたいと思います。

私は、名言が大好きです。
様々な名言集を集め、子供たちの心の火を灯そうと伝えています。
また、自分自身も「頑張ろう!」という気持ちにさせてくれます。

よい名言ほど、短く、端的に核心をつく言葉になっています。
みなさんの今後の心のガソリンにしていただければ幸いです。


「もうだめだと思う選手は成長がないが、まだダメだと思える選手は、これから成長する」

「もうだめだ」
はすでに自分自身を諦めています。
成長はそこでストップしてしまいます。
しかし、
「まだダメだ」
は自分自身をまだ諦めていません。
成長の余地があると信じ、努力することができます。

「やらされる3時間より、自らやる30分」

いくら練習をしても、主体的に取り組む「自らやる30分」の方が効果が高く、成長につながります。「主体的で対話的な学び」は、現学習指導要領の核になる考えです。自ら主体性を持ち、自分や他者と対話し、学びを創り上げていく過程は、どの授業においても大切な考えです。これこそ、「自らやる30分」に値する価値をもたらすことでしょう。

「練習をする際の3つの意識 目的意識・実践意識・確認意識」

・目的意識=何のために
・実践意識=何に注意するか
・確認意識=できたか否か」

3つの意識があるかないかで、全くその後の成長が変わってきます。授業においても、「意識=めあて」を立てることで、子供の取組ぶりが大きく変わってきます。
めあてを教師が一方的に立てるのではなく、子供たちに実態に合わせて立てることで、「実践意識」を効果的に持たせることができます。授業が進む過程で定期的にめあてに立ち返ることで、何に注意すればよかったのかを確認することができます。
最後は、「確認意識=ふりかえり」。ADHD傾向の子供で、ふりかえりにハマってノートの半分以上も振り返りの記述に費やすことがありました。前年度は集中できずに離席を繰り返していましたが、確認意識を持たせることで大きく向上し、落ち着いた生活を送ることができています。
特に、発達障害のある子どもは、意識させないと学習に前向きに取り組めないことはもちろん、離席や反抗的な態度を見せることも容易に予想できます。意識がなければ「なぜ、こんなことをやらないといけないんだ」と反発するのは当然と言えるでしょう。そうなれば、教師の支援・手立ての失敗です。このように、学校でも、特別支援教育でも、大切な3つの意識です。

「大切なのは練習メニューが何かではなく、どう取り組んだか、どういう動機をもってやり始めたかである」

・どう取り組んだか=主体的かどうか
・どういう動機をもってやり始めたか=成長した姿をイメージできているか

ただ練習しても、主体的でなければつまらないし、成長にはつながらない。強制的な練習は、勉強嫌い、学校嫌いを生むだけです。単語の羅列を延々と書く漢字ノートは、ADHDの子にとって苦行以外の何物でもありません。
漢字練習をどう取り組むか、ADHDの子もやりやすい方法を工夫してあげることが大切です。さらには、漢字練習でどんな成長をもたらすか、動機も与えてあげましょう。「大人になって困らないぞ!」だけでは不十分です。「テストで100点取れるぞ!」「かっこいい!」「シールがもらえる!」「家族にほめてもらえる!」「100点でお菓子がもらえる!」
何でもいいのです。特に低学年の子、精神年齢が低い子、ADHDで衝動性の強い子などは外発的動機付けのような子供が喜ぶ動機で十分だと思います。

「勝利の女神は謙虚と笑いを好む」

あまりに試合に真剣になりすぎると、謙虚さと笑いを忘れ、過度のプレッシャーや不安にさいなまれます。結果、余計な力が入ってしまい、100%の力を出し切れないことがあります。大切な場面だからこそ、謙虚さを持ち、笑顔を忘れないことは大切です。肩の力が抜け、自分らしくやり切ることができるでしょう。

「深刻になるな。真剣になれ」

物事がうまく進んでいない時は人間は深刻に考えがちになり、余計に悪い方向に進むだけです。真剣に取り組むことで、道が開けてきます。

「優勝」するチームは、優しい人間が勝つ

これが最も私の心に響いた名言です。今まで考えたこともありませんでした。優勝=強いチームと思いがちですが、優しい言動を繰り返すことで相手意識が生まれ、チームとしての一体感が生まれてくる。結果、野球の流れを引き寄せることができたり、お互いを支え合い、助け合うチームプレーにつながります。
時には、圧倒的な力で優勝するチームもいるでしょう。しかし、甲子園を見ていて、本当に強いチームは、試合中に笑っているのです。エラーしても、周りが励まし合い、支え合っているのです。レギュラーも、ベンチも、スタンドも、一丸となって試合をしているのです。
私も、学校で子供たち優しい人間が最後は勝つんだよと、伝えていきたいなと思いました。

名言って、やっぱりいいですね…!今後も、様々な名言集を集めていきたいと思います。
最後に、私の敬愛するイチロー選手の名言で終わりたいと思います。

「やっぱり、小さなことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだなというふうに感じています」

イチロー

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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