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名作ゲームを語ろう②デビルメイクライ5

2019年発売のPS4向けゲーム、デビルメイクライ5の話をする。

ゲーム紹介ブログ第2回は、私の「ゲーム観」みたいなものを形作るのに多大な影響を与えていると思われる、デビルメイクライシリーズの最新作であるデビルメイクライ5を選択。

往年のデビルメイクライファンは5も当然やっているはずだし、デビルメイクライシリーズをやったことがない人が突然5から入るとも考えづらいので、一体誰向けの記事なのかよくわからないけども、書きたいので書く。

※ラスボスのネタバレを含みます


デビルメイクライシリーズの究極形

デビルメイクライ5は、それまでのデビルメイクライシリーズの集大成であり、究極の最高傑作だ。

それは、ストーリー面においても、アクションゲームとしてのゲーム性においても言える。

デビルメイクライと言えば、「スタイリッシュアクション」の元祖であり、一昔前は「高難易度アクションゲーム」の代名詞でもあったように思う。
最近はソウルシリーズの流行に伴って、デビルメイクライのようなハイスピードアクションよりも重厚感のあるアクションゲームの方が増えたように思うけども、私はデビルメイクライの方が圧倒的に好きだ。

そのスタイリッシュアクションの究極形が5なので、アクションゲーム好きにはぜひやってほしいのだが、ストーリーが続きものになっている関係で、5から遊ぶのはかなりもったいないように感じてしまう。

シリーズファンとしてはたまらない演出も多いものの、シリーズの弱点も露呈してしまっているのが、今作の惜しいポイントである。

アクションゲームとしての新要素

悪魔の腕から機械式の義手へ

今作は、デビルメイクライシリーズ共通の主人公であるダンテ、4から登場し同作の主人公も務めたネロ、そして新キャラの謎の男"V"のトリプル主人公で進行する。

ストーリーの前半は、前作の主人公ネロが担当するが、ネロの代名詞であり前作の新要素である「悪魔の腕」は、プロローグの段階で失われてしまっており、ゲーム開始時はネロは片腕の状態で始まる。

前作の「悪魔の腕」は、伸び縮みすることで敵を掴んで引き寄せる「スナッチ」や、その腕力で敵を投げ飛ばしたりパンチを加えたりする「バスター」という技が使えたが、これらの技も当然使えなくなっている。

その代わりに、今作のネロは、協力者であるニコの開発した機械式の義手「デビルブレイカー」を装備して登場する。

機械になったことにより、「スナッチ」「バスター」は使えないが、その性能を再現した「ワイヤースナッチ」と、多彩な義手それぞれが持つ強烈な技を繰り出すことができるようになった。

デビルブレイカーには、掌底とともに電撃を放って敵を吹き飛ばす「オーバーチュア」や、衝撃波を利用して自らの空中制御を可能にした「ガーベラ」、純粋なロケットパンチである「パンチライン」などがあり、ゲーム中で10種類以上も登場する。

このデビルブレイカーのおかげで、過去作の中でも最大級に遊びの幅が広がることになったのだ。

ダンテの「真・魔人化」

新要素と言えば、シリーズ皆勤賞の主人公であるダンテももちろん負けてはいない。

ダンテは元々、悪魔の王である魔人スパーダと人間の女性の間に生まれた息子であり、半人半魔の存在だ。
そのため、過去作では悪魔の力を一時的に発現させる「デビルトリガー」という技を使うことができた。

今作でももちろんデビルトリガーは使えるのだが、今作のダンテはそれ以上に進化した「真・魔人化」を習得している。

「真・魔人化」とは、その名前の通り、悪魔としての真の力を解き放つ形態である。
デビルトリガーは、悪魔のオーラを纏うぐらいで形態としては人間に近かったが、真・魔人化では完全に悪魔の見た目になる。
真・魔人化中しか使えない強力な技を多数使うことができ、圧倒的な力を持つ。

ダンテという主人公がシリーズを経てついに完成したと言える。

デビルメイクライシリーズ特有の魅力

クールでニヒルなセリフ回し

デビルメイクライと言えば、その独特なセリフ回しが魅力だ。

いわゆる「洋画っぽい」感じの、カッコよくてちょっとニヤリとしてしまうような話し方を特徴とする。

これがあるので、私はデビルメイクライは絶対に英語ボイスで遊ぶようにしている。
まあ、そもそも過去作は日本語ボイスが存在しなかった時期もあるので、その名残でもあるが、デビルメイクライの世界を日本語で表現するのは無理だと思っているので、英語ボイス。

そのセリフ回しは、もちろんストーリーでガンガンに発揮されるのだが、それ以外にも戦闘中にも喋りまくる。

過去作と比べて主要キャラの年齢層が上がっていることもあり、セリフもさらにこなれた感じになっているので、ぜひチェックしてほしい。

多種多様な「挑発」アクション

「挑発」とは、デビルメイクライ特有のシステムであり、戦闘中にわざと隙を晒して敵を煽るようなセリフを発することで、「スタイリッシュポイント」を稼ぐアクションだ。

「スタイリッシュポイント」は、最終的なリザルトで評価されるだけの指標なので、ゲームをクリアする上では別に稼ぐ必要はないのだが、「スタイリッシュ」に悪魔を狩るために稼げるようになると大変カッコいい。

挑発アクションには、「What did you say?("何か言ったか?")」のようなシンプルな煽りもあれば、エアギターをかき鳴らしてみたり、雨に唄えばのようなダンスを踊ってみたりと本当に様々なものがある。

※これは挑発ではない

現在のスタイリッシュランクが高いときしか出ない挑発アクションとか、その中でも出現確率の低い「レア挑発」と呼ばれるようなものもあり、挑発そのものがゲーム性となっているのだ。

挑発は一度発動すると基本的にキャンセルができないので、動作の長い挑発が出ると結構大きな隙を晒すことになるが、うまくキマればそれだけ「魅せる」プレイができる。

私は正直このゲームがうまくはないが、ゲーム実況なんかを見るとうまい人は異次元の動きを見せてくれるので、動画を見る楽しみが大きいゲームと言えるかもしれない。

往年のファンが大興奮するセルフオマージュ

デビルメイクライ5は、言うなれば「ダンテ編」が完結する作品だ。

次回作でダンテが再登場する可能性もないではないが、前作から続くストーリーの展開や結末を考えると、5でダンテからネロへの世代交代が行われ、6からはネロがメインとなっていくと考えられる。

そのため、過去作におけるダンテの物語を踏襲するようなセルフオマージュが随所に散りばめられており、ラスボス戦も過去作を思い起こさせる作りになっている。

そのラスボスというのが、3で初登場したダンテの宿敵であり実の兄、バージルである。
バージルは、ダンテの双子の兄であるが、3では幾度となく戦うことになり、ラスボスも務めていた。

そのバージルがここに来て復活し、再度ラスボスとして決着をつけることになるのが今作のストーリー。

エンディングではもちろん「あのセリフ」「アレは言うなよ!」のフリ付きで言うので、やはりデビルメイクライ5を最大限楽しむ上で3のプレイは欠かせないものと思われる。

「真・魔人化」を習得するまでのエピソードも3が前提になっているし、3で使った武器の進化系のような武器も入手できる。
3はデビルメイクライシリーズで時系列的に一番最初の作品でもあるので、ダンテの起源でもあるということだろう。

時系列的には、3→1→2→4→5なのだが、1はゲームとしてあまりにも粗削りだし、2はシリーズ黒歴史とされている作品なので、3→4→5だけやれば十分だと思う。

あとはwikiでも軽く読んでおけば大体わかる。

おわりに

デビルメイクライシリーズを初めてプレイしたのは中学生のときだったので、本シリーズは私のゲーム観に非常に大きな影響を与えた作品である。

国内よりもむしろ海外で人気の作品ではあるが、もちろん国内にもファンが多い。
2019年に5が出てから約4年、次回作の情報は特に出ていないが、5が大変売れたようなので、次回作もぜひ出してほしい。

もしこれからデビルメイクライシリーズを遊ぶ人は、5から入るのももちろんアリだが、1~4がセットになったバンドルもDL版限定で販売されているので、とりあえずこれからやるのがいいのではなかろうか。

歯応えのある高難易度アクションがやりたい人はぜひ。

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