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ボードゲーム戦略:大鎌戦役-サイズ-について

どうも、Sunnyです。


大鎌戦役-サイズ-というボードゲームがあります。

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こんなボードゲームです。

(以上URLより転載)

簡単に言ってしまえば、拡大再生産ゲームです。手札や資源をうまく利用しながら自分の国を育てて相手より金貨を稼ぐというゲームです。

で、これすごいゲームシステムが複雑で、だからこそ面白いんですが、そのゲームの戦略について考察してみたいと思います。

以下、プレイしたことある人しかわからないnoteです。




戦略その1「自国の隣接する2マスとプレイヤーマットの整合性を考え、30金を目指せ」

サイズの基本的な方針として、メックを展開したり、施設を建設したり、みたいにどんどん色んな要素をゲームボードに出していくことが重要なんですけども

その、方針を支える戦略として「自国の隣接する3マスとプレイヤーマットの整合性を考える」というのを挙げたいです。


各国は初期配置が決まっており、そこから様々に生産を行なっていくんですが、プレイヤーマット(以下、参考。上記ニコボドより転載)の下段にはそれぞれ偏りがあります。

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まずは、そこの金貨3枚、もしくは金貨2枚がもらえるアクションを確認します。

そこから、自国に隣接する2マスで生産できるものを確認します。

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青なら「木材/オイル」、黄なら「ワーカー/食料」などとなります。


この「金貨3枚、もしくは金貨2枚がもらえるアクション」と「自国に隣接する2マスで生産できるもの」の整合性を考えるというのが戦略その1です。

合致している場合は、ストレートにそこで繰り返して行動していきます。

合致していない場合は、合致している場所へ早々と移動することが求められます。


基本スタンスとして、「金貨3枚、もしくは金貨2枚がもらえるアクション」を優先して行うというのが大切です。

それ以外は基本無視のスタンスをすると所持金が溜まっていくので、この所持金の差が勝敗を大きく分けます。

20金を目指しましょう。あわよくば30金を目指しましょう。




戦略その2「上段と下段アクションは可能な限り同時に行い、効率よく資源を運用せよ」

基本的にこのゲームは、資源が有り余ったりすることはなく、結構終盤までカツカツになる場合が多いです。

その理由はひとえに、「あれもしたいこれもしたい」となるからなんですけれど、戦略1でも言いましたが、基本ベースはお金が多くもらえるアクションを行いましょう

そのベースを発展させた戦略です。

上段で生産した資源を下段ですぐに使えるように考えましょう。

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例えば、上の例でいくと、右端の生産で、金属4と食料3を生産できるようにしておけば、「右端の上段→下段」→「左から2番目の上段→下段」という流れが生まれます。

なので、その状態にするための施策として

①ワーカーを配置もしくは②改善でコストを減らす

を行います。5〜8ターンくらいでその状態を作れると非常に資源運用がしやすくなります。

(①と②のどちらにすべきかは、どの国を担当するかによります。)


大切なことは、戦略1のベースに沿いながら、どの下段アクション中心にするかを定め、それ以外をあまり行わないという決断をすることです。

ゲームの中心はジレンマです。迷ったら戦略がぶれます。

なので、割り切っていきましょう。




戦略その3「徴兵アクションを行い、相手の行動で自分を強くせよ」

戦略2では、資源を効率よく運用しようという話をしましたが、下段アクションには4つのアクションがあります。

改善、配備、展開、徴兵

その中でも、「補充兵」を配置する「徴兵アクション」は非常に大事なものとなってきます。

理由は、自分だけではなく相手の行動によっても効果を得ることができるからです。


そのアクションの効果の中、「戦闘カードをもらえる効果を得る」を真っ先に行いましょう。

これが非常に強い。まじで強い。


ゲームの基本は、誰が何をもってるかわからないという不確定情報なので、戦闘カードの枚数が多ければ多いほど、

「相手がもしかしたら、強い戦闘カードを持っているかもしれない」

という推測は相手の抑止力になります。

実際にゲームを進行しているとカードの多さがゲームメイクに関わることがわかると思います。


なので、「戦闘カードをもらえる効果を得る」を真っ先に行いましょう。


プラスで徴兵を推奨する理由は、もう一個あって

ゲーム終了条件、かつ得点獲得条件である星をどうやって獲得するかを考えることがスタート地点だと思うんですが

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この中で、4回アクションするだけで星がもらえるのが「展開、建設、徴兵」なんですね。

これって、他の条件に比べると、かなりやりやすいんですよ。

そして、徴兵の場合は自分だけでなく相手の行動でも強くなれる。

展開、建設ももちろん自分は強くなるんですけど、相手の行動でも強くなれるのが、非常にアドバンテージだと思います。

もちろん、国によっては徴兵を全部行うのは厳しい場合もあると思います。その場合は、戦闘カードのみもらえるようにして、それ以外は放置という方針をオススメします。



まとめ

「自国の隣接する2マスとプレイヤーマットの整合性を考え、30金を目指せ」

→所持金の差が勝負を左右する、星で負けても所持金で挽回できる!


「上段と下段アクションは可能な限り同時に行い、効率よく資源を運用せよ」

→2ターンで出来ることを3ターンや4ターンかけないようにする!


「徴兵アクションを行い、相手の行動で自分を強くせよ」

→徴兵アクションでの星を狙いつつ、抑止力をたくさん持つ!




また更新するかもしれない。

よろしくどうぞ。


札幌出身、福岡育ち、東京住みのSunnyと申します。 働きながらボードゲームデザインをしています。いただいたご支援は、ボードゲームデザインに使わせていただきます。