見出し画像

天橋立から城崎温泉へ

前から訪れてみたかった京都の中でも日本海側のエリア。重い腰をあげてようやく初訪問。
前日に舞鶴までたどり着いたので、舞鶴で朝食を探す。

500円モーニング

7:30からやっている喫茶店なのだが、夜はお酒もでるみたい。店主の方の雰囲気はまさにスナックのママといった感じで、一見さんも暖かく迎えてくれた。店に入った時点では自分一人だけだったが、8時あたりから常連さん達が続々入ってきて“おはようー”と現地のイントネーションで会話が始まる。(京都市内から離れているがここも京都弁なのか??)
夜にきても楽しそうだなあ。もうすぐ街を出発することが少し寂しくなった小一時間。

途中乗り換えて電車で天橋立へ向かう。事前にわかることなのだが、GW中の観光地は激混みだ。インバウンド客も完全復活しているし、子供連れをはじめどこに行っても人の嵐で天橋立も例外ではない。首都圏でいう箱根みたいな立ち位置で、都会の喧騒を抜けてやってくる人が多いのだろう。
天橋立を上から眺められるロープウェイはあまりにも混んでいたので断念、昼飯も思い切って時間をずらすことにした。

天橋立は地図上で見ると海に囲まれていて今にも千切れそうなほど細長い地形になっている。駅側から進んで右手は夏らしい砂浜、真ん中から左手は松並木が続く少し物哀しい景色。前日に京都国立博物館で雪舟展を見に行ったのだが、モノクロだしなんか寂しいぐらいの印象しかなかった。(夜行バス疲れで眠かったのもあるが…)

しかし実際に松並木を見てみるとあんなに寂しい画風になる理由もわかる気がした。もっとも当時の流行りもあるだろうから、ルネサンスあたりの画家が天橋立の松を描いたら生命力溢れる絵になるのだろうか。

続いて一両編成のローカル線で城崎温泉に向かう。15時前の到着だったのでお昼ご飯はすんなり決められた。カニ寿司と迷ってカニ丼を頂く。

カニ丼

城崎に来ておいてなんだが、志賀直哉の「城の崎にて」は教科書に載ってた記憶もないくらいだったので改めて電子書籍で読んでみた。
生と死が両極ではなくもっと近い存在であることに共感できるほど人生経験は積めてないのだが、、死を傷に置き換えてみると少しはわかるような。傷つくことから完全に逃れることを考えるよりも、傷つくことも含めて生きていくことをまずは考えてみるだとか。うむ…そういえば現代文は苦手だったなあ。

そのあと、一の湯で温泉に浸かりおでんと串カツで一杯やったとさ。めでたしめでたし。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?