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夫の転勤帯同によって正社員を離脱した女性達も悩んでいる。

私が日々感じる進路の不安に向き合うnote。
近い将来、夫の転勤先から自分のホームタウンに戻った後、正規社員で働くことを希望しても、ブランク故に、"家事育児が両立できる会社"には雇用されない可能性がある。どうしよう……
という不安からどう向き合って、前を向いて歩いていくのか。
時々立ち止まったり、蓋をしたりしながらも、低空飛行で進んでいけたらと思っています。

私の周りには、やむ終えず好きだった仕事を辞めて、夫の転勤に帯同してきた人が少なくありません。
また、知り合いの中には、一度正社員を辞めてしまうと、再就職がかなり難しいことを予想し、夫が4年間海外赴任している間、子供と日本に残り、ワンオペを続けた人もいました。

また、やむ終えず辞めることになったが、海外帯同から戻ってきたら復職できる休職制度を利用してきている人や、休職制度はないけれど「元の会社に戻っても良い」という文書を一筆会社と取り交わしてきた人もいました。

あまり話題に上らない「転勤帯同による正社員離脱する女性の課題」

正社員比率を高めるための施策やその課題(=L字カーブ解消のための施策)について書かれた資料には、「子供の出産と同時に会社を辞めることを防ぐことができれば、女性は辞めずに働き続けられる」とあります。

女性が正社員の仕事を辞める大きな要因が「子供の妊娠・出産」とされていますが、実際にはゆるやかに下降するL字カーブの中に、「夫の転勤によってやむを得ず正社員を辞めた」という割合が一定数存在します。

夫の転勤を原因にして辞める人の多くは自分の前向きな意思で仕事を辞めていません。もちろん、子供とのワンオペ生活や、夫婦別居生活を選択することは一部の人には可能かもしれませんが、「やむを得ず不本意だけど辞めるしかなかった」という心情の方が大きいと感じます。

一部の人は仕事を辞めくて仕方なくて夫の転勤と同時に前向きに辞めた人もいます。以前から主婦やパート勤務という人もいます。色々居るわけなんですが、それでも、夫の転勤による不本意退職者は常に周りにいて、悶々とした気持ちをどこか持っています。

私が約3年前に会社を辞めたときは、涙が出ました。
まだまだやりたい仕事、目指したいものが沢山会社の中にありました。

ただ、当時、海外での就労事情やサバイブ事情には、超がつく世間知らずだったので、英語の勉強を数年真面目にやって、海外でどうにか働きさえすれば、辞めた会社にまた再就職できるほどのスキルと経験が身に着けられるはず!と前向きに捉えていました。

でも、実際にはそんなに簡単ではありませんでした。

理由は、自分の能力要因もさることながら、外部要因もありました。
シンガポールでは家族帯同ビザでも現地就労ができるという恵まれた環境が2021年春頃までは整っていましたが、政府の方針変更によって、それが出来なくなり、就労すること自体のハードルが大変高くなりました。

それ以外にも海外でキャリアアップを海外経験のない人がゼロから始めることの難しさは沢山、沢山ありました。(別の記事で書きます)

一定数いる、夫の転勤帯同によって正社員を離脱した母親達は、後に、どういったキャリアを進んでいるの?


私が一番普段から関心のあることです。

このテーマについて一番まとまっていると思われるアンケート結果がこちら
【調査結果】『駐在妻の再就職アンケート』から見えた再就職の現状とキャリア形成に向けたヒント

大変参考になるデータと生のコメントが沢山あり、非常に興味深いです。
結果を大雑把に言うと、正社員を辞めた元駐在員妻は非正規社員になっているという事実。

これが、不本意正規雇用労働者なのか、はたまた、主婦生活や海外生活を経験して、好意的な選択として非正規労働者を選んでいるのか……。

とっても気になっていて、インタビューの調査などをしてみたいテーマです。

妊娠出産や家事育児両立の難しさでキャリア離脱しま問題や事例、その解決策や提言はよく目にするのですが、転勤の帯同で辞めた人に向けたキャリアに関する課題の提起や打ち手やサービスは、ほとんど目にすることがありません。

次の記事では、どんな支援があると、転勤帯同で辞めた人がもう一度正社員として働くことができるのかを考え巡らせてみたいと思います。



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