終わってしまったデジタルカードゲームの思い出を語る。 モンスターコレクション 仮面の魔道士編
今までいろいろなカードゲームを遊んですごしてきたけど、その中には今ではもうサポートを終了してしまったものもいっぱいありました。そんなカードゲームたちの思い出について語りたいという自分語りの記事でございます。当時を思い出して懐かしんでくださる方や、カードゲーム業界の歴史の一抹の資料として読んだくださる方がいれば幸いです。
モンスターコレクション仮面の魔道師とは…
グループSNEが開発したトレーディングカードゲーム「モンスターコレクション」を題材としたプレイステーション用ソフト。実際のTCG版モンスターコレクションのルールとは大きく異なるものの、戦闘フェイズの再現度は秀逸で、モンスターコレクションの醍醐味を味わうことができた。またRPGとしての要素もあり、いわゆる不思議なダンジョンを攻略しながらカードを集めていくパートもカードゲームのソフトとしても珍しかった。
モンスターコレクションをデジタルで遊ぶことのできる最初で最後のゲームとなっている。
問題作で傑作である
プレイステーションで販売されたトレーディングカードゲームといえば遊戯王などが記憶にあるが、チェーンやスタックというカードゲーム特有の複雑な処理をしっかりと再現したものはほとんどなかった。しかし「モンスターコレクション仮面の魔道士」はその点を原作に忠実に再現していた。
そのためトレーディングカードゲーム版で名をはせた「ナーガ」と「ポイズン・トード」によるどんなモンスターでも倒すことのできるコンボや、相手に有利となる特性チャージを付与しつつ、チャージを持つモンスターすべてを死亡させるというコンボを楽しむことが出来た。
ただゲームとしての問題点も多かった。毎ターン手札を一定枚数になるように補充するというゲームの性質上、ゲームが終了する前に山札がなくなることがしばしあるのだが、そのあとは場にあるリソースと手札のみで戦うことになる。そうなるとほぼ逆転するということは難しく、負けている場合は投了すればよいのだが、勝っているときは最大の99の対戦相手のライフをダラダラと削ることになる。
他にも飛行が完全なデメリットになっていたり、スペルのテキストが間違っていたりしていたようだ。またゲーム内容も短く、カードプールも狭いため全体としてのボリュームも控えめとなっている。
スナガガと仮面の魔道士
今回改めてこちらのゲームについて調べてみて、意外とみんなの評価が低いという事に驚いている。
スナガガがこのゲームを遊んだのは、富士見書房からブシロードに販売元が移行する時期でした。どこかの初心者講習会でモンスターコレクションを体験し、スタートデックをもらい、モンスターコレクションにどハマリしていたスナガガは、家でもモンコレで遊びたいという欲望を抑えられず買ったのが、このソフトだった。
プレイして見ると突然始まる、風来のシレンのようなダンジョン攻略に確かに面を喰らったものの、当時スタートデックでもらったカードたちも登場しており、「ナーガ」と「ポイズントード」のコンボを楽しんだり、「ウォーターエレメンタル」や「ウォータードラゴン」を使った水のスペルデックを作って見たり、しっかりと楽しめていた。 ただ確かにモンスターコレクションを知らない人が遊ぶと、複雑なカードゲームでの戦闘と中途半端なRPGと見えてしまうのも確かに納得である。だからこそモンスターコレクションを楽しんでいた人にはぜひ遊んでみてほしいソフトだ。
モンスターコレクションの復活を…
このソフトの販売以降も長年モンスターコレクションのトレーディングカードゲームは続いていった。その後スマートフォン黎明期にソシャゲ版モンスターコレクション出たものの、モンスターコレクションの長い歴史の中でTCGのゲーム性を再現したゲームはこれだけだった。しかしモンコレTCGはサービス終了したものの、モンスターコレクションに関する商品はまだたびたび販売されている。デジタルカードゲームとしていつか復活してほしいと思うスナガガでした。
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