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ささやかなひかり vol.1

年の瀬。
Chromebookでこれを書いている。
先日チャレンジした、ことばと広告さんの企画、 #モノカキングダム

僕がエントリーしたお話は、
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「お父さんは?」

中学校は夏休みに入って、
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と始まるのだが、

この、
「中学校は夏休みに入って、」の部分、
「中学校は」
にするか、
「中学校が」
にするか、最後まで悩んだ。「は」と「が」の助詞1文字の違いなのだが、この1文字で主人公の中学生のキャラクターが大きく変わる。
「中学校が」にすると、彼女の生活のメインは学校、ということなる。
「中学校は」にすると、学校は彼女の生活の1ピース、ということになる。
彼女はどっちなのか、を最後までひたすら悩んで「中学校は」の方がしっくりきた。

1文字に悩むのが文を書くことの面白さでもあるけれど、悩む時間が長いと結構疲れる(笑)。でも絞り出して語彙を選べた時は、何だかやっと「決まった〜」という安堵感がある。

モノカキングダムではたくさんの人に読んでいただけて、とても元気が出た。
怒涛の1年で疲れ切っていた今年の最後の、ささやかなひかりだった。
ありがたいなぁと思う。

もともと文を書くのは、WordPressを使っていたのだけれど、あそこに書いてもなかなか人には読んでもらえない。フォローとかフォロアーとかいうシステムがないからかな。
せっかく文を書いたなら誰かに読んでもらいたいなぁと思ってnoteに引っ越したら、noteは文を書くことに本気の人たちが集っていた。

皆さん、ものすごく文が上手いし、文の情感も熱い。
長い文を書ける人もすごく多い。
恐れおののいた。

僕の場合は2,000字くらいが限度。
限度というか、それ以上書こうとすると文に無理矢理感が出そうで勇気が出ないのだ。
でもこれからはもう少し長いお話にも挑戦してみたいなぁと思う。

とは言いつつ、なかなかお話のアイデアは浮かばないのだけど…

2023.12.29