プーランのパン屋さん日記~何やら書き出す
「新聞はあるかい?」
「ごめんなさい!新聞はないです!」
気にしないで、というように紳士はニコリと顔をゆるめ、また外を眺めながらコーヒーを飲む。
プーランは頭を巡らし、カウンター下からメモ紙をぴっと1まい取り、何やら書き出す。
マフィンのお皿とコーヒーカップをもって紳士は立ち上がる。
「ありがとう、おいしかった」
「はい!」
お金を受け取り、レシートと一緒にさっきのメモ紙を渡す。
ん、と言いながら紳士はメモに見入る。
------------------------