期待

期待をしてしまう

こうしたい
こうして欲しい　って

相手は自分と
同じではないものなのに

期待する自分がいるから

叶わない想いに不満が募る

相手のことも状況も理解をしていても
気持ちというのは　別にあって

理性と感情がチグハグに

理性は行動を抑えてくれて
感情は自分を知らせてくれて

同じ方向へ向かわない

理性と感情は　背中合わせに
どんどん離れていき

離れた空間には　積み重ねられた不満

フラストレーションが溜まっていく

欲求不満・欲求阻止
葛藤　拮抗

満たされない心
不足を感じて

心を満たして欲しい……と

また　期待して……

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期待だらけの自分が　幼く感じ
大人のような　振る舞いをする

心は子どものまま

そんな子どもな私を

受け止めてもらいたい……と

また　期待して……

相手に望む自分は
相手に迷惑をかけている

自分を責める

自分の期待は幼稚で罪な
そんな重石を抱いて

こちらの気持ちを他所に
何食わぬ顔　相手に

イラつき　悲しみ　落胆し

報われない心を

掌でぎゅっと握りつぶす……

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堂々巡りの中
滑稽なひとり芝居

期待に不満　不足に怒り　罪に落胆　

そして

また期待……

一人ぐるぐると

相手の配慮を待って……

そして　

また　期待……

抜け出し方を忘れ
自分で動くことも忘れ

佇む　だけに

当たり前となって

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当たり前にしていいのか
自分の感覚が鈍い

思考も感覚も　感じにくくなっていく

自分が何を感じているか

何がしたい
何をしたい

自分はどこにいるのか
自分さえも　見失って

わからない……

自分はここにいるのに

奥深い森の中へ
池を眺め　佇む

期待を　池へ落とし
捨ててみては

ポチャンと小さな水の音に

耳を澄ませ

待っている
捨てた期待を

期待して……

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〜空虚感〜

心が満たされない感情

不満の募り
その時に感じる心情を
言の葉にのせ

どうしたら良いという手立てを記すのでなく
その感情に浸る描写を言葉に

私の感覚

期待ばかりで虚ろに
頭と心が　ぐるぐると
やがて心を閉ざすように
心は一人きりに

動き出せないけれど
小さな波紋の余韻に
期待を眺めてしまう

そんな心を描いてみた

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・・お読みいただきありがとうございます・・

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