見出し画像

ひさしぶりに髪を切る

収拾つかなくなった我が毛髪。
久しぶりに美容院に行ってきた。
初めての店を、ネットで予約してみた。

私はシャンプー、カット、ブローと店員さんがコロコロ代わるのが苦手だ。
若い子を育てなきゃいけないことも、分業制なのも分かっているのだが。
だから個人でやっているお店を選ぶ。
独立して自分のお店を経営している美容師さんは(たいてい)ベテランさんだし、個性や理念も感じられる。そこが良い。
今まで通った美容院がイヤなわけではないのだけれど、なんとなく、新しくお店を開拓することにした。

とはいえ家から5分。
勇気が出なくても行けるキョリだ。

ちょっと緊張してお店に入るとすぐに
『ふくふくさんですね』
と言われる。
年の頃は60前後だろうか。(もう少し若いかも。)
バブル期を謳歌したパワーがそのまま宿っているような、明るいひとだ。
名前を呼ぶのがマイルールなのかも知れない。施術中の会話の中で、何度も『ふくふくさん』と呼ばれた。
あまり経験がなく、少しだけ嬉しいような。
名前を呼ばれるのは、嬉しいことなんだな。


『今日はなんでも吐き出していってね。グチでも悩みでも。』
『更年期かあ。人が嫌い?』
『なにか趣味を見つけたほうがいい。』
『知らないうちに涙が出ることある?』

など、色んな声かけをされて、思った。


私、そんなに元気がないように見えるのかな。


これは軽い驚きだった。
たしかに人に会わなくなった。
肌の衰えに落ち込む。
どんどん老化していくのも悲しい。
だからって何の努力もしない自分に、また落ち込んだりもする。
【気力】がない。

でも。
自分なりに、グータラと生きている。
ちょこちょこと趣味らしきものもある。
【夢中になる】とか【情熱を傾ける】とか、そんなことはないけれど、
面倒くさいながらもやることをやるし、食欲だけはあるし、お酒もおいしい。

それじゃ、ダメなのかな。
生き生きと輝いていないと、ダメなのかな。

日陰のジメジメしたところにこそ、
美しい苔が生えるのに。
(と、自分を励ます。)

ああ、パワフルな明るいエネルギーに触れると、まぶしくてツラい…。
でも、ステキな美容師さんだった。
希望以上に短くバッサリ髪を切ってくれた。
きっと気分転換を図ってくれたんだろう。


今夜は餃子を作って、飲もうっと。

#更年期
#更年期障害
#美容院
#髪
#餃子






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?