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サキの忘れ物 津村記久子 読書感想

短編集

表題 サキの忘れ物 高校を辞めて病院の併設の喫茶店でアルバイトしている主人公 常連の女性が忘れた本が気になって、それがきっかけとなり未来へ続く話 たかってくる友人と切れて良かったとも思う

王国
子どもの想像力というのは思わぬ物語を自分の中に作っていてすごい
かさぶたが林檎を特産地にしている王国ね しかしその自分ワールドを持つのをよしとしないのが大勢の子というもので。 この子の想像力がこの先も損なわれないのを願う

ペチュニアフォールを知る二十の名所
名所を紹介される度に歴史が明らかになっていくし掛け。いや、見に行くのかよ

喫茶店の周波数
会話や振る舞いは誰が見ているかわからないもの。意外と気にしている人がいるかもしれん

Sさんの再訪
日記に書かれているSさん Sのイニシャルを持つ人が多過ぎて誰が誰だっけ、となるが最後にえ、その人がと驚かされる

行列
なにかはわからないけど恐ろしいくらい並んでいるでもそのくらいの価値があるものを見に行っている人達の話 前に見たことあるんですよとか自慢したり具合悪くしたふりして横入りしたり行列ってろくでもないな

河川敷のガゼル
普段そこにいない生物が現れるとそれを保護するだけじゃなく金儲けしようとする人は出て来る 生き物にしたら自由に生きてるだけだ

真夜中をさまようゲームブック
選択しだいで結末が変わる形式 いくつかあるのでちょっと手間がかかった

隣のビル
津村さんの本によく出るパワハラ野郎が出て来る
パワハラ野郎から自由になろうと無意識で思い切った行動に出たかもしれない
とりあえず逃げよう


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