フェイブルマンズ 映画感想 こんな環境だったのねと知れた
ティーヴン・スピルバーグの自伝的映画
本人が撮っているので大筋はこんな道のりだったのかと知れる作品
親と映画を一緒に観に行った時から映画に夢中になっていくサミー・フェイブルマン
父親は遊びだと思っていたが、サミーは映画を撮ることを夢にしていた
映画制作での苦労話というよりも、家庭環境や学校生活なので制作話を見たかった人には肩透かしかもしれない
幼少期から青年期、こんな風に過ごしていたのかという紹介
映画は遊びだろという態度の父親にいらっとしたが、
途中から母親に引いていた
父親の友人ベニーと一家は仲良しで(父親の親友)母親は父親が転職して別の土地に行こうとしたらベニーを置いていくなんて!と騒ぐ
いや、その人は親友だけど他人ですよね?
ことある毎に家族のイベントにも参加するベニー
そこでサミーが家族風景を収めようとカメラを回すのだけれど、
編集していて母親とベニーの間に恋愛感情があると察してしまう
不貞関係はない
でもこれは家族がバラバラになることを示唆していると気付きサミーは荒れる
更に父親はまた功績を認められててIBMへと転職する
しかしベニーは一緒にスカウトされない為にその地に残る
案の定、母親の精神は乱れる
これ男女逆だとしても相当気持ち悪いから
配偶者の親友と家族が離れるなんて!とわめくパートナー
夫が妻の親友もずっと一緒だよと言い続け、家族旅行にも一緒で親しく話していたら病むわ
結局は母親はベニーを選び、父親とは離婚となる
どこまでが事実かわからないけれど、家族とはいえども心が壊れるほど好きな相手がいたら自分を犠牲にせずに貫く心はある
でも家族が一番ですというきれいごとだけじゃないというリアルがそこにあった
更にサミーが高校時代に差別を受けていじめにあった件
差別があったのは事実だったようですね(描写は別として)
ちょこっと和解していたシーンを入れたけど、あれは本当はああなって欲しかったという願望だったのでしょうか
なんであんな風(ちょっといい人にしたこと)に撮った!とフェイブルマンズをいて当時の差別した人達が作品を思ってくれたらな、とか想像すると面白い
想像した作品ではなかったけど、スピルバーグ監督のルーツを知ることが出来たので面白かった
ラストのこれからっていう数分がまたわくわくした
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