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「ロマンティック・コメディ」というドキュメンタリー映画

 春ですね!少しずつ暖かくなってきて、日が長くなってくるだけで、明るい気持ちになります。近所のお庭に色とりどりの花が咲いていたり、帰り道、桜の花びらが舞いおりてきて、ふと見上げると、空に三日月がかかっていたり。春が来たのは嬉しいけれど、もう4月?!と、時の流れの速さに驚いたりもしています。

 さて、皆さんは海外のロマンティック・コメディ(ラブコメ)映画は好きですか?
 先日、ロマコメ映画を分析して、自己発見の旅に出るフィルム・エッセイ「ロマンティック・コメディ」というドキュメンタリー映画を観ました。監督のインディポップ・バンド Summer Campとして活動するエリザベス・サンキーが、自身の視点と経験、多くの人々の意見を元に、多様な視点からロマコメ映画について語り尽くした映画です。(Bunkamuraのオンライン・シネマからレンタルして観ることができます。https://www.bunkamura.co.jp/cinema/apartment/films/article?id=99999999)

 私もこの監督のようにロマコメが大好きだった20代は、何も考えず純粋に映画の世界を楽しんでいました。でもそれらの映画を今観ると、あれ?と感じる部分が多々あることを、彼女は指摘しています。例えば、ほとんどの登場人物が白人であることに違和感を感じたり、ロマコメは女性が主な観客層のはずなのに、ヒロインはいつも男性目線によって造形されていることに気づいたりします。

 もともと気楽に観れて、ハッピーな気持ちになれる映画という前提で観ていたので、私にとっては、細かい部分を社会問題に結びつけて考えたりする必要はないのですが、ただ、欧米のロマコメをあまり面白いと思わなくなってしまったのは、やはり潜在的に感じる違和感のせいかもしれません。(ここ数年は、韓国のロマコメシリーズなら観ています。)

 あと、若い頃は、ロマコメ映画のようなことが起こるかもしれないと、期待を抱きながら観ていたのが、実際に自分で恋愛を経験して、今は恋愛に憧れを抱かなくなってしまったため、もうロマコメは観なくていい、というふうになったのかもしれません。笑

 何れにしても、たまに自分が好きだった作品を観ると、元気をもらえます。それにストーリーや映像として優れていると思う作品は、今でも楽しめます。

 春にロマンティック・コメディを観たいという方に、私のおすすめをあげておきます。 ロマコメに入れるには少し違うかな、と思うものもありますが、好きだった恋愛映画(古いものも含めた欧米編)です。[ ( ) 内は公開年度 ]

「ティファニーで朝食を」(1961)
「リアリティ・バイツ」(1994)
「あなたが寝てる間に…」(1995)
「ベスト・フレンズ・ウェディング」(1997)
「ユー・ガット・メール」(1998)
「ノッティングヒルの恋人」(1999)
「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)
「アメリ」(2001)
「ラブ・アクチュアリー」(2003) 私の No.1!
「500日のサマー」(2009) 私の No.2!
「食べて、祈って、恋をして」(2010)
「遠距離恋愛 彼女の決断」(2010)
「世界にひとつのプレイブック」(2012)
「ラ・ラ・ランド」(2016)

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