僕と俳友Aの俳句

1時間目が終わり、5分休憩が入ったとたん、俳友Aが「風通しが良くて涼しいね」と言ってきた。
なぜ今言ってくる?と思ったが、確かに教室の窓は開いており、そこから涼風が入り込んでくる。
おかげで授業がすらすら進んだ気がする。
そして、うなずいて僕は「「涼し」と言う季語で俳句を作ってみようよ」と言った。
2時間目の授業が終わり中休みのチャイムが鳴る。
僕の机に俳友Aがやってきた。
僕と俳友Aはそれぞれの句帖を取り出し、俳句甲子園のようにいろいろと互いの俳句にアドバイスをした。
関係ない話だが、俳句甲子園と言うのはただたんに相手の句にダメ出しをするわけではなく、互いにアドバイスをするんだ。
そして、中休みが終わろうとする頃。
僕と俳友Aはようやく「涼し」を使った俳句ができた。
まずは僕の俳句。

袖の間に入りこむ風よ涼しかな

5月になったことだし、半袖を着る方も多いのではないでしょうか。
僕の半袖は少しぶかぶかでしたが、お気に入りなのでよく着ている。
なので、袖にはぽっかりと間があった。
その袖の間に涼しいそよ風が入ってきて、とても気持ちが良かったことを句にした。
そして、次は俳友Aが作った俳句。

皿と皿ぶつかる音もまた涼し

やはり俳友Aが作った俳句は上手だ。
きっと、2つのガラスの皿がぶつかり、何とも言えない高音に俳友Aは涼しさを感じたのでしょう。

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