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Webライター4年目で「過去の超有益フィードバック」を振り返ってみた~初級編パート2~

筆者はWebライター4年目の子育て主婦です。現在は在宅フリーランスとして活動しています。

・クラウドソーシングで100件以上受注
記事チェック経験あり(1年以上)
・編プロ所属の現役Webライター

そんな筆者が、過去の案件を振り返り、

  • 超有益フィードバックの内容

  • 修正依頼を繰り返した内容

をまとめました。

そう、筆者の痛い失敗談を暴露します。

今回は【「初級編」パート2(後半)】です。

この記事を読めば、初歩的な修正をグッと減らせます

【「初級編」パート1(前半)】をまだ読んでいない方は、ぜひチェックしてください。

目次から気になる箇所だけチェックできます!

【初級編パート2】Webライター1年目の「FB&修正事項」まとめ

さっそく、筆者が1年目に繰り返し指摘された事項を丸っと紹介していきます。

①文字だらけで読みづらい(箇条書き・表・図解を使う)

書籍とは違い、無料で読めるWEB記事はスマホでサーっと流し読みされます。

つらつら文字ばかり続くと、内容がすんなり頭に入ってきません。

読者の目を飽きさせず、必要な情報を伝えるには「箇条書き・表・図解を使う」のがコツです。

「パッと見でわかる」「直観的に理解できる」を意識するイメージ

つまり視覚に訴えることがポイント!!

流し読みでも要点を伝えられるのが「箇条書き・表・図解の活用」です。

詳しく説明します。

ポイント①:「箇条書き」の効果的な活用方法

わたしが箇条書きを使うのは、主に以下の3パターンです。

・3つ以上並列した単語(文)が続くとき
・順番や手順を伝えるとき
・話題を整理したいとき

過去に受注した案件のレギュレーションでは、

「3つ以上並列した単語や文が続くときは、箇条書きを使いましょう」

というケースが多かったです。

箇条書きの効果を、以下の例で確認してみましょう。

例【箇条書き無し】
わたしの好きな果物は、桃といちごです。マンゴーとキウイもよく食べます。

例【箇条書き有り】
わたしの好きな果物は以下の4つです。
・桃
・いちご
・マンゴー
・キウイ

いかがでしょう?どちらが理解しやすいかは、一目瞭然ですね。

箇条書き部分が「かたまり(ブロック)」となって、パッと見で頭に入ってきます。

読者の視覚に訴えるイメージです。

流し読みでも大切なポイントを伝えられるよう、箇条書きを積極的に活用しましょう。

【重要】箇条書きを使うときのポイント!
箇条書きでは「語尾の品詞をそろえること」がポイントです。

品詞とは「動詞」「名詞」「形容詞」といった分類のこと。

以下の「NG例・OK例」で確認しましょう。

(例)【NG:わたしの好きなもの】
・コーヒーを飲む(動詞)
・ヨガ(名詞)
・ウィンドウショッピング(名詞)

(例)【GOOD!:わたしの好きなもの】
・コーヒー(名詞)
・ヨガ(名詞)
・ウィンドウショッピング(名詞)


品詞をそろえるとスッキリ。読みやすくなります。

ポイント②:「表」の効果的な活用方法

たくさんの情報を比較したいときは、表が便利です。

【表を使うシーン】
・料金やサービス内容を比較するとき
・メリット・デメリットを伝えるとき、など

たとえば「デリバリーピザ店(6店舗)の比較記事」をイメージしてみてください。

文章だけで説明すると、以下のようになりがち。

「A店は価格が一番安いです。一方、口コミによると、味の評価が高いのはB店です。ただし、B店はメニュー数が少なめ。C店はメニューが多く…つまり総合的に見ると…」

もう、ややこしくて読むのがイヤになりますよね。

そこで、ピザ6店舗を表にして比較してみましょう。

(例)デリバリーピザ店の比較表

どうでしょう?

グッと、わかりやすくなったのではないでしょうか。

しかも、表にすることで「価格」「味」「雰囲気」など、複数の切り口から比較できるのも利点です

つまり、表を活用すれば、

「たくさんの情報を整理しつつ、直観的にわかりやすいコンテンツ」

が作れます。

伝える情報が多いとき、商品を比較したいときなどは、表を有効に活用しましょう。

【表を挿入するときの注意点】

表はあまり横長にならない方がベター。

理由は、列が多い横長の表は、スマホで読みづらくなってしまうから。個人的には、最大3~4列くらいで収めるようにしています

(表挿入ルールについて、メディアのレギュレーションがあれば、指示に従いましょう)。

ポイント③:「図解」の効果的な活用方法

文章だけだとイメージが伝えづらいときは「図解」の挿入もおすすめです。

「図解」とは、

  • イメージ図

  • フローチャート

  • グラフ

などを指しています。

以下は「フローチャート」の例です。

(例)フローチャートのイメージ(筆者作成)

「図解」を使えば「視覚に訴えかけること」ができます

まずは「図解」でイメージを伝え、次に文章で説明していくことで、読者がストレスなく読み進められるのです。

図解作成方法はいろいろありますが、筆者が図解作成に使用しているツールは以下の3つです。

①Googleスライド
②Canva
③Power  Point
※発注者からツールを指定される場合もある

とはいえ「図解なんて作ったことない…」「苦手…」という方も、いるのではないでしょうか。

図解上達のコツは「わかりやすいと感じた図解を見本にし、同じように作ってみること」です。

こんなことを言うと元も子もないのですが、図解作成は慣れるしかありません

  • ツールを色々触ってみること

  • こんな図解を作ってみたいと思ったら、マネしてみること

「図解も作れます」というのは、Webライターにとった立派なスキルの1つ。

積極的に挑戦していきましょう。

【筆者の実体験】
実は筆者も「図解なんて作ったこと無いし…」と避けていた時期がありました。しかし、ある案件で、

「フローチャートを挿入してください」
「グラフを作ってください」


と指示をされてしまい。
不安な気持ちはあったものの「できないという前にやってみよう」と思ったのがきっかけです。

その後、必死になって取り組んだ結果、「楽しい!」と思えるようになりました。

②漢字が多くて堅い印象になっている(漢字3割を目安に)

WEB記事を読むとき、ぱっと見で「わっ!なんか難しそう。読みたくない…」と感じること、ありますよね。

読みづらさの原因は「漢字とひらがなのバランス」かもしれません

とくにスマホで流し読みする「WEB記事」の場合は要注意。

漢字の割合が多すぎると「スクロールのスピードに理解が追い付かない」なんてことがあります。

漢字とひらがなのバランスは、

漢字:ひらがな=3割:7割

が読みやすいといわれます。

「漢字ばかりが続いて、パッと見で読みづらいな」と感じたら、別の表現に変えるか、ひらがなにする(ひらく)ようにしましょう。

WEB記事の執筆に慣れているライターたちは、意識的に、漢字をひらがなに「ひらいて」います。

たとえば、どんな漢字をひらけばいいのか。

一般的には、以下のものは「ひらく」ほうが読みやすいとされます。

(例)【ひらいた方が読みやすい漢字】
・沢山→たくさん
・様々→さまざま
・既に→すでに
・~した所(場所を表さない)→~したところ
・暫く→しばらく
・是非→ぜひ
・何故→なぜ
・有難う→ありがとう
・全て→すべて
・全く→まったく
・即ち→すなわち
・その為→そのため
・分かる→わかる
・出来る→できる

お気付きかもしれませんが「副詞」「接続詞」はひらいた方が読みやすい傾向です。

一般的ではない漢字・一部の人しか読めない難しい漢字も、WEB記事には不向き。

筆者の場合「中学生でも理解できる」を判断基準にしています

また、複数の読み方がある漢字は、ひらいた方が親切です。

(例)一時→いちじ、いっとき(どちらでも読める)

上記はあくまで一例ですから、もしレギュレーションに「ひらく・とじる」の指示がある場合は従いましょう。

レギュレーションに記載されていなければ、記事チェック担当者にきいてみるのが確実です。

「記者ハンドブック」などを参考にするのもおすすめですよ。

③冗長表現が多く、まわりくどい(結論ファースト、ムダをそぎ落とし短く簡潔に)

「冗長表現」とは「無くても意味が通じる言葉や言い回しのこと」

ひとことでいうと「まわりくどい表現」です。

とくに、執筆に慣れていない時期に多い修正理由です。

読者の立場になって考えてみると、「知りたい情報を得るための文章は短い方がいい」に決まっています。

とくに無料で読めるWEB記事の場合「同じことを伝えるなら、より短く簡潔に」が大切です。

筆者がWebライター初期に、よく指摘された「冗長表現」は以下の通りです。

上記の「まわりくどい表現」は、

  • できるだけ削除する(不自然じゃない程度に)

  • 短く言い切る

この2つの目線で回避しましょう。

【冗長表現】の簡単な見つけ方
~すること
~ことができ
~という
~になります
~しておくこと

上記を【Ctrl+F】で検索し、ヒットした箇所を一つひとつチェック。削っても不自然にならない部分はカットする。

とはいえ、執筆段階で意識しすぎると、筆が止まってしまうこともあります。

筆者が実践している方法は、以下の2つです。

①書くときは、書くことに集中する
②書き終わったら、見直し段階でガッツリ削る

ムダな部分はできるだけカットし、スリムな文章を目指しましょう!

④指示語が何を指すのか、わかりづらい(指示語はできるだけ使わない)

指示語(指示代名詞)とは「こそあど言葉」のことです。

【よく使われる指示語】

・これ
・それ
・あれ
・この
・その
・あの
・これら

指示語は、場所や名詞、ものの状態を表す便利な言葉。

日常会話でも、無意識に使っていますよね。

ただし、WEB記事の場合は「指示語」をあまり使わない方がいいとされています。

理由は、読者の多くがスマホユーザーだから。

流し読みしていると「これ」や「それ」が何を示すのか、わかりづらいのです。

「これ」ってなんのこと?

スクロールして戻らないとダメ?

なんか面倒な記事だな…

小さな疑問が、読者のストレスとなり、離脱につながってしまいます。

流し読みが基本のWEB記事では「指示語をなるべく使わない」と覚えておきましょう。

個人的には「指示語を100%無くす!」と意気込まなくていいと考えます。ごく自然な流れで使う指示語は、文章を読みやすくしてくれるからです。

ただし、1文に3つも4つも指示語があると、読み手は確実に混乱します

・指示語はなるべく使わない

をベースに、臨機応変な対応ができればベストですね。

⑤引用するデータ等は公式サイトや行政のものを使う(一次情報かを基準に)

記事を執筆するうえで「執筆内容を裏付けるデータ」は不可欠です。

ただし「どこから引用するか」迷う人も多いのではないでしょうか。

とくにWebライター初期の方は、不安に感じますよね。

解決策は1つ。

データを引用するときは「公式サイトや行政のものを使う」ことです。

逆に、避けた方がいいのは「公式サイトや行政のデータ」を引用している別サイト(A社とする)から、間接的にデータを引用すること。

(例)行政のデータを引用する場合

なぜなら、A社が掲載している情報が正しのか(古すぎないかなど)が、わからないからです。

残念ながら、上位サイトでも、誤った情報や古い情報を掲載しているケースがあります。

【データの引用事例】

たとえば、A社が掲載している「厚生労働省のデータ」を引用したいとき。

A社を引用元にするのではなく、厚生労働省のサイト内を探しましょう

厚生労働省のサイトで、同じデータをみつけたら、「厚生労働省」を引用元にすればOKです。

企業のサービスや商品を紹介する場合は、公式サイトから引用するのが基本です。

ただし執筆ジャンルによっては、公式サイトや行政のデータが見つけにくいこともあるでしょう。

「このサイトから引用していいのかな?」と迷うときは、発注者に確認しておくと安心です。

⑥価格は税込み(総額表示)で執筆する

商品やサービスを紹介する場合、価格表示は「税込み価格(総額表示)」が原則です。

筆者が指摘されたのは、あるメーカーのオフィス家具を紹介する記事でした。

「30,000円(税抜き)」のように税抜き価格で執筆したところ、

「価格表示は税込み(総額表示)が基本ですよ!」と修正依頼が。

知らないって恐ろしいですよね…。

具体的には、以下のいずれかで表示しましょう。

【「総額表示」の義務付け】(国税庁HPより)

次に掲げるような表示が総額表示として認められます(標準税率10パーセントが適用されるものとして記載しています。)。

・11,000円
・11,000円(税込)
・11,000円(税抜価格10,000円)
・11,000円(うち消費税額等1,000円)
・11,000円(税抜価格10,000円、消費税額等1,000円)
・11,000円(税抜価格10,000円、消費税率10%)
・10,000円(税込価格11,000円)

国税庁HPより引用

価格表示について、レギュレーションに記載されているなら、もちろん指示に従ってくださいね。

まとめ~フィードバックは学びの宝庫~

今回は、Webライター4年目の筆者が振り返る「~初級編~過去のFB&修正事項~パート2~」をお伝えしました。

今までご縁いただいた編集者・ディレクターの皆さまからのアドバイスは、学びの宝庫でした。初心者ライターだったわたしの血肉となりました。さらに、今現在も、わたしの土台となって支えてくれています。

Webライターにとって、スキルは「武器」であり「財産」。

この記事で紹介した内容を把握しておけば、Webライターとして「脱初心者」が可能です。

わたしもまだまだ道半ば。日々貪欲に、成長に向けてあがいています。

まずは小さなステップをひとつずつ、着実に進めていきましょう。あなたの一歩を応援しています。

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