アーティストデートVOL.3「長沢芦雪展」
お立ち寄りいただきありがとうございます。
HSS型HSPの心理カウンセラー・まつりです。
薬剤師を25年 心理カウンセラーを10年しています。
HSS型HSPの私が自己表現の壁を乗り越え自己実現(創作)するプロセスを記録しています。
「本音を採用」し、仕事関係の飲み会に行かずにエネルギーをセーブしたおかけで翌日『長沢芦雪展』に行けました。
長沢芦雪を知ったのはNHK「日曜美術館」
江戸時代に活躍した円山応挙の一番弟子で、伊藤若冲や池大雅と同じ時代に生きた天才絵師です。
番組の中で、襖に描かれた「虎」が映し出された瞬間、まばたきが止まり、自分の瞳孔が開いたような気がした。
襖の中から今にも飛び出してきそう…
「まるで生きているみたい。。こ、これは…いつか見たい!!」
そう思ったのは昨年の11月のこと。
それから数ヶ月‥
実家がある福岡で長沢芦雪展が開催されることを知った。
やったぁ、帰省したタイミングで見に行こう。
「3/31 長沢芦雪」とスケジュール帳に記入した。
しかし「襖の虎の絵」は前期(〜3/6)のみの展示と言うことが分かった。
それを知った朝…
私はたまたま実家にいたのです!
「えー!明日には帰るから、今日しか行けない。しかしここから往復130km(3時間)の運転はきつい…(ふだんは助手席専門)」
「今日は仕事をしようと思ってたんだけど…」
「しかし、これを逃せば一生見ることができないかもしれない。」
15分ほどあれこれ葛藤し、結局行くことにしました 笑
約束も入っていないし、ちょっと無理したら行けなくもない。
(昨日の飲み会みたいに気が乗らないことは無理したくないけど)数ヶ月前から見たいと思っているんだったら、多少無理をしても行った方がいい。
そう決めたあとは速攻で用意をし、母の車を借りて出発
久しぶりの1人ドライブ
知らない道を走るのは緊張するけど探検みたいで楽しい
道端にひっそりと咲いた梅が気高く、美しかった。
そして芦雪の画
それはそれは…素晴らしかった!! 涙
超絶技巧の写実力に酔に任せた一気描き
線に勢いとリズムがあって
270年前の作品たちが「今ここ」で生きているようだ。
会ったことのない芦雪の人となりの輪郭さえ見えるような気がする。
芦雪はかなり個性的な性格で嫌われていたそうだ。
46歳で不慮の死を遂げた理由が毒殺と言う説も残っているらしい。
人の気持ちなんかお構いなしに、自分に正直に好きに自由に生きた人だったんじゃないかな~そう思わせるような絵だった。
私はそういう人の絵が好き。
「自由に好きに生きていいんだよ」と、背中を押されているような気がするからだ。
絵画教室の先生が
「絵には描いた人そのものがあらわれる」
と、常日頃言ってる意味がわかった。
「虎図襖」の前で立ち尽くし、芦雪の描いた線を頭の中でなぞってみる。
この線の起点はここで、終点はここじゃないか?と想像する。
ありあまる妄想力を使い芦雪と一緒に描いている気にすらなる厚かましさよ 笑
絵を習うことで新たな楽しみに出会えた。
やっぱり本音を採用してよかった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?