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ねじ屋の展示会出展挑戦

5年前の2018年。なんでもないねじ商社が、機械要素技術展という日本最大級の展示会出展に挑戦したのはなぜなのか!?
出展の機会がブランディング&チームビルディングの礎を創ってくれました。記憶を辿りながら書き起こしていきたいと思います。

きっかけは若手社員からの発信

展示会は情報収集の場として、色んなメンバーが視察に出向いていました。お客様やサプライヤー様の出展に合わせご挨拶に伺ったりするくらいで、その時は出展しようなんて微塵も考えていませんでした。
しかし、ある若手メンバーから「展示会に出てみても面白いのでは?」と提言が。当時は正直「ただのねじ屋が何を出すのよ?!」くらいにしか考えませんでした。
その後しばらく、その提言が頭のどこかに潜み続けていました。
「これはもしや大きな転機になるのでは」と一念発起。

展示会事務局始動!

展示会出展に向け、事務局を開設することにしました。リーダーを担ってくれたのは、発信者の2名。目標値も手探りで決めました。今考えると無茶ぶりだったかもしれないと思う目標値でしたね。
展示会参加メンバーもリーダーに一任し、最少申込単位の0.5小間で申込。最少小間といえ、申込書に記入する時の緊張感を今でも覚えています。

問題は目玉の展示品をどうするかでした。幅広く色々なことができちゃうのですが、これといった強みを私も含めメンバーが分かっていないことに気づくことができました。MTGを重ねるうちに、自社が出来る事を洗い出し、「オーダーメイドのねじ」というものにたどり着きました。

初出展の模様 0.5小間という狭さにこの人数で挑む びびってたけど楽しかったなぁ


初めてブランディングを意識出来たきっかけに

メンバーも展示品も大方決まり、ある事に気づきました。

「会社案内が古すぎる!!」

これまでは会社の見せ方をあまり気にしてきませんでした。さすがに展示会では来客者の印象に残すことが大事。大急ぎで会社案内、名刺、商品案内カタログを刷新しました。伝手がなかったのでデザイナーの友人に依頼し、快く受けてくれました。
今でこそ当たり前になっていますが、当時は「ブランディング」という言葉を知りませんでした。しかし展示会出展というタイミングで企業価値向上を意識することができました。
ねじ屋っぽくない、えらくオシャレなイメージのものを作成してくれたので、経営理念ポスター・封筒・HP・求人パンフレット等、あらゆるものに反映させました。


様々な印刷物一例 今ではスミダのイメージとして定着

プロジェクトチーム化

初回出展からは小間数も1小間・1.5小間と拡大し、東京展だけでなく名古屋展でもチャレンジできる程、自信をつけてきました。
事務局運営の流れは、予算以外は局長に一任しています。メンバー選定はもちろん、目標値、出展品、ブース装飾もすべて任せています。
事務局では、拠点も世代も性別も超えたメンバーが連携するので、毎回思わぬ化学反応を見ることができます。
今後局長は役職者に限らず、若手メンバーにも任せたいと目論んでいます。
目標値も自分たちで決め、発信してくれることで高いモチベーションに繋がっていると考えています。
リーダーに裁量を与えることで、メンバーのモチベーションに繋がります。
今では、展示会出展で得た「プロジェクトチーム」運営方式を様々なところで活用しています。


2023年名古屋展にて

展示会での実益は?

売上に直結しているかといわれると、正直微妙なところです。大きな繋がりを生んだ時もあれば、からっきしの時もあります。
しかし、メンバーの経験値、チームワークが磨かれるので売上以上に価値あるものを手にすることができているのは間違いないと思っています。自分たちで決めた目標に対し、メンバー同士で議論し、突き進む。
こんな姿を見れるだけでも、展示会は成功と言えます。
この流れを創り出してくれた初代リーダーには、心から感謝しています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

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