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元カレとセフレ以上恋人未満から彼女になった過程

私は現在お付き合いしている人がいる。

その人とは高校からの知り合いで20歳の時に流れで一度付き合ったけど、1ヶ月で別れた。

そこから2〜3年全く連絡を取らずに時間が空いた。
ある日突然向こうから「久しぶりにご飯行かない?」と連絡が来て、その当時は私もフリーでなんならマッチングアプリで遊びまくっていたため、男の人と2人でご飯に行くことに然程抵抗もなく、元カレであっても時間が空いてどうでも良い人になっていたので了承した。
2人でご飯に行って楽しい時間を過ごした。

しかしその日以降たまにではあるが、相手は何を思ったのか「終電なくなりそうだから家泊まっていい?」などのクソムーブをかましてきた。
イラッときた私は逐一「2人きりで男を家に上げないって決めてる」と断り続けた。
「飲み行かない?」との連絡も「奢りなら行く」と返信し、毎度毎度奢られる高飛車な女でいた。

ただ私と彼は高校時代の先輩後輩なので、コロナが少し落ち着いてから部活のメンバーで飲みに行くことが増え、個人的に彼の出張のお土産を渡されたり、自然と顔を合わせる回数が増えた。
みんなで飲んでいるうちに、彼という人間の興味深さや一緒にいる時の居心地の良さに気づき、彼と2人で飲みに行くことも当たり前になっていった。

私の家でみんなで飲んで、彼だけが終電で帰らず泊まることもあった。
何度かそういう雰囲気に持ち込もうとしてきたが、私は当時夢中になって貢いでいた推しがいたため絶対に乗らなかった。

しかしまあ、男女2人、お酒も入る、そうしたらいつかはそういう日が来る。
その日は私が推しに対して冷めてきていて、どうでもいいやの感情でいっぱいだった。
いつもは固辞する私が初めて「いいよ」と答え、彼も驚いていた。

そこからはズルズル、2人で飲みに行ってはどちらかの家でそういうことをする関係になった。
みんなで飲んでいる時にはそんな素ぶり見せずいつも通り、2人になった時だけ色を見せる。
月1で会っていたのが気づけば週1、週1が週2、段々2人で会う回数が増えていた。

私の心とは単純で、会う回数が増えて相手のことをよく知れば知るほど、気になる存在になっていた。
お互いにお互いといるのが気を遣わず居心地が良く、普通にご飯も行くし遊ぶしやることはやる。
あくまでセフレ、友達、お互いに甘えられる存在、相手の交友関係にいちいち口を出さない。
私は彼を気になる人だと感じていたが、今更そんなことを言える空気ではなかった。

なぜなら彼は「俺いまは彼女いらないし、たぶん結婚もしない」とよく言っていたからだ。
「俺と付き合うと不幸になる」とも言っていた。
不幸になるかどうかは置いておいて、彼女いらない人間にアプローチをかけられるほど神経は図太くなかったし、図太くなれるほど自分が相手のことを好きなのかもわからなかったため、ズルズルこの関係を半年ほど続けていた。

しかしある時、彼が私以外の女の子を家に泊めたことを知り、激しく動揺し、涙が出そうになった。
そこで私は、彼が気になる人ではなく好きな人になっていたことに気づいた。

そこからの私の行動は早かった。
好きだと確信したのが10月、好きだとジャブを打ったのが10月末、正式に告白したのが12月。

好きだというジャブ打ちの結果、彼にとって私は一番居心地が良くて安心する女のポジションではあることがわかった。
しかし、彼は私に恋愛感情があるのかはわからないと言った。
そこからしばらくはジャブ打ちしたことなんて無かったかのように振る舞った。
そして12月の告白。

なぜこんなに短期決戦になったのかというと、単純に『私は好きで特別に大切にしたいのに、相手は私のことを好きなのかわからないし特別に大切じゃない』という現実に長く向き合う気力というか、『こんなに私可愛くてイイ女なのに大事にされないのはありえない』という謎ポジティブマインドで、早急に終止符を打ちたいと思ったからだ。

私はあなたのことがやっぱり好きで付き合いたい。
私といるのが一番居心地良くて、私の喜ぶ顔が見たくて、私が他の男と付き合ったら嫌なんでしょ?
だったら私があなたを好き好き言ってるうちに一旦流されちゃいなよ!
というようなニュアンスのことを伝えて告白した。
結構ほんとに好きだという気持ちが言葉と共に溢れてしまい、涙も出てきて困った。
すると彼は根負けしたのか「うん」と頷いた。

結果的にゴリ押しプレイな気もするが、了承は了承。
後になって彼になぜ付き合ったのかを聞いたら、「彼女いらないって色んな人に言っててなんとなく後に引けなかった」と半笑いだった。笑
だから変な駆け引きせずに素直に好きと伝えることが一番効くのかもしれないと思った。
あと、付き合う前に身体の関係を持ったとしても、相手に合わせるのではなく自分の気持ち次第ですべて決めていれば、都合良く扱われて簡単に捨てられることはないかなと思う。
関係の構築、自分を安売りしすぎないこと、変な駆け引きせずに素直でいることが、今回私の恋を成就させたのかなと思う。

でもまあ付き合ってすぐの時は彼の女友達との距離感やら、私のことを好きで付き合ったわけではないという負目やらで不安でいっぱいだったが、今ではわかりにくいながらの彼なりの愛情表現をキャッチできるようになって不安はない。
彼は付き合い始めの頃は私のことを絶対に好きとは言わなかったし、好きか聞いても絶対に答えなかった。
しかし今では「なんだかんだ私のこと好きだもんね〜」と言うとものすごく小さく「うん」と答えるようになったし、⭐︎5の激レアで「好き」という言葉も言うようになった。

結局、始まり方がどうであれ、付き合ってからの過ごし方で関係性はどうにでもなるのだと実感した。

過去に付き合っていた私と彼は、まるでお互いのことをわかってなかったし外面のままだった。
知らない人と付き合ってるのと変わらなかった。

今は、現在のありのままの私と彼で一緒にいる。
自然体の私で、自然体の彼で、好きなようにお互いの時間を共有できていることがとても居心地が良くて、安心できる。
めんどくさいけど彼の子どもっぽいところも含めて、赤ちゃんを育てる気持ちで愛しく見守っている。

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