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【わたし】物語―


皆さん、「わたしってこういう人なの―」って言えますか?


強いて言うなら今の私は、特別面白い人間でもなんでもないのに敢えて面白いと思って貰える文章を書こうとして、大分無駄に時間と気力を消耗してる人なの―です。

私は未だにこの歳になっても、自分がどんな人間かを人に表現するのが曖昧で、人とのコミュニケーションや表に出ていくことも、実は非常に苦手です。

なので今回は思い切って、少しだけ自分のことを書いてみようと思います。


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~プロローグ~

1980年代、北海道のとある田舎町で、父・母・妹4人家族の長女として私は産まれ育ちました。

現在はサービス業勤務をしており、結婚はしておらず両親との実家暮らしです。

幼い頃は絵を描くのが好きで、自分がなりたいと思う女の子像をひたすらチラシの裏に描いては、私もいつかそうなれるんだとイタい妄想を膨らます子供でした。(ちなみにこのチラシは後で、亡くなった祖父が大事に保管してたことが分かり感動しました…)

その頃から既に想像世界の渦中にいたのか、今でもマンガやアニメに没頭すると中々現実世界に戻って来れず、今でもしばしば喪失感に襲われる事があります。


~エピソード1   幼稚園時代~

「何もしなくても欲しいものは常に手に入る」のが当然でした。どちらかというと社交的な家族ではなかったので、ホームという狭い世界が私にとっては全てであり、特に友達が居なくともゲームやおもちゃがありましたし、母に怒られても祖父母が私の意図を汲み取ってくれました。

初の幼稚園で「ままー、行かないでー!!」と、見知らぬ人の中でひとり取り残される猛烈な恐怖を今でも覚えています。

そうやって思い通りに行かないことは、「泣き喚いたらなんとかなる」って思ってたんです。

何を隠そう幼稚園でも「わたしって特別」とどこか周りを見下したような態度でおりましたので、後にゲームのやり過ぎ(?)で目を悪くしてから突如通告されたメガネという異物生活には、まるで崖から突き落とされたような思いで「二度と元の自分には戻れない」と、己の醜さと慣れない風貌に対する恐怖を痛感していたように思います。(そこから数年、私の悪口はメガネザルになります…)


~エピソード2 小中学生時代~

一言で言うなら「妄想と格差に翻弄された時代」といっても過言ではないでしょう。ここは今でも辛いので一気にまとめてしまいます。

-妄想-

それはまあコロコロと色んな男の子に興味をもっては口に出して言えない分「あなたのことが好きなのー!!」攻撃をしかけて撃沈しまくった、苦い記憶しか思い出せません。

タチの悪い事に、「私がこんなに好きなんだから、あの人もきっと私のこと好きなはずー」と、仲のいい女友達との間で有り得ない自分の恋愛ストーリーをでっち上げてマンガを書いたり、クラス発表会では率先して自分が主役の劇を作り、好きな男の子の台本だけ長くして何とか自分に目を向けさせようとしてみたり―

…と、もうこの頃には私の妄想は、間違えた方向へと悪化の一途を辿る一方だったのです。

結局そうやっていくら頑張っても妄想は所詮妄想、現実はそう甘くなく、好きな男の子からは「死ね」だの「消えろ」だの「アイツ(当時の恋敵)の方がカワイイ」だの足に青たんが出来るまで蹴られたり、授業中には「気持ち悪いから」を理由に机を離されてたことで、先生からはクラスみんなの前で叱られたこともありました。

それに懲りていればまだ良かったのですが、なにせ当時の私は「好きです」と本気で言ってしまったら今の関係性が終わる事を肌で感じ取っていたので、嫌われている方が都合が良かったのかも知れません。

-格差-

思春期になると一点、男子がソワソワ品定めをするようになり、そこで文化系部活の私は初めて、スポーツ系女子には敵わないという現実を突きつけられます。

そう―見た目や誰と一緒にいるかがステータスとなり、いちいち「どっちが良いか悪いか」で判断され、許されるものとそうでないものとで、自分の立ち位置に見合った制限を設けられるようになりました。

「何でこんなにみじめな思いをしなきゃいけないんだろう―」

さあ、こうして悲劇のヒロインが誕生します。

「自分」という中身がない私にとっては仲間たちのように男子の前で毅然とした態度を貫けず、いつまた「お前はお呼びじゃない」って言われるか、いつまた「死ね」って言われるかとビクビク脅え、こうして私の妄想に「被害~」が付くまで発展する事となりました。

この頃には特に、一人休み時間や一人登校など、ありとあらゆる一人行動が取れないことに気が付きました。

恥ずかしかったんですよね単純に、「一人で○○してる」とこを見られたくなくて、「アイツ友達いない」って思われたくなくて。

でも実際は、何をするにもうわべだけで、「本当の友達っていないんだわ、私」という現在に繋がります。

-続く-

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※地味な身の上にも関わらず、意外と書くのに2日も要してしまいました…長々と失礼致しました。

よろしければ、パート2でまたお会いしましょう❁⃘*.゚



















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