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【実録】パワハラ体験記~許されざる言動~

脚本家・壽倉雅(すくら・みやび)でございます。

ここ数日、パワハラ・セクハラ等による町長辞任のニュースを目にします。行政のトップである町長としてはあるまじき言動に、私も呆れています。ニュースを見る限り、私が思うのは「これがパワハラだって分からないのかな?」ということです。
こういったハラスメントは、いじめと一緒で、した側は「そんなつもりはなかった」と思っていても、された側が「これはハラスメントだ」と思ったら、それはハラスメントなのです。
また調査報告においても、たくさんの目撃証言や被害の声が出ていることから、町長のパワハラやセクハラは常習的に行われていたことがうかがえます。

今や様々なハラスメントが横行する現代社会。行政に限らず、様々な職種や業界でハラスメントによって苦しめられている人はいることでしょう。かくいう私も、実は昨年、一緒に仕事をしたプロデューサーに、とんだハラスメントに遭いました。本日は、そのハラスメント体験記を書きたいと思います。


失敗を叱るのではなく、ただの人格否定

人間、仕事をしていく中で失敗をしてしまうことはあると思います。もちろん、その失敗の度合いにもよりますが、失敗に対して叱られることはあるでしょう。ですが、私と一緒に仕事をしたプロデューサーは私に対して、失敗を叱るのではなく、人格否定を行ったのです。

以下、プロデューサーが私に向かって行ったパワハラと思われる言動を箇条書きでまとめます。

・書類で顔を叩く(それで眼鏡が吹っ飛びました)
 ↑「直接手は触れてないからな」という意味不明な言い訳をしてきました
・座っている椅子を蹴る
 ↑「椅子を蹴っただけで、お前は蹴ってないからな」と、これまた意味不明な言い訳をしてきました
・書類をばら撒いて、「お前が拾え」
・「上辺だけの謝罪なんて、小学生でもしない」
・「小学生からやり直せ」
・「お前は、障がい者かよ」
・「日本語わかってる?」
・「お前の目が気に入らない」
・「お前の顔が気持ち悪い。ねずみ男みたいだ」
・「誰もお前のことなんて信用していない」
・「何でお前みたいなやつが生きてるんだ」
・「お前を海に沈めることぐらい簡単なんだ」
・「首くくれよ」
・「あいつに私の悪口吹っ掛けただろ」という言いがかり
・「お前とかかわるとロクなことがない。お前が関わるようになってから売り上げが落ちた。お前は貧乏神だ」
・「お前は、客も呼べないようなキャストを紹介してきたのか」
・「紹介してきたキャスト、あれ、お前の愛人か?」
・「お前の父親は、他に愛人を作っている」
・「お前の母親は、ギャンブルをやっていて、元ヤンだ」
・「お前の友達にはロクなやつがいない」

プライベートを制限してくる

上記の項目では、主にパワハラと思われる言動をまとめました。この項目では、パワハラを含むモラハラについて、プロデューサーが私に行ってきたことをまとめます。

・夜11時以降や、朝方4時に電話をかけてくる
・他の仕事をしている時や、会議中にも引っ切り無しに電話をかけてくる
・プライベートな家族や友人とのLINEトークをチェックされる
 ↑友達と飲み会の計画をしていたLINEを見て、「飲み会なんてしてんじゃねえよ」と怒鳴ってくる
・「今何してるの?」「今どこにいるの?」
・SNS投稿のチェック
・SNSアカウントを削除するよう強制してくる
・プライベートな予定まで聞いてくる
・知人に、指定した文面のLINEを送るように強制
 ↑それにより、仲の良かった知人をたくさん失いました
・「そんな会議、行く必要ない」と、行動を制限される
・「出かけるのは良いが、スマホは置いていけ」と、連絡ができないようにする

金も出さず、経費精算もしない

そのプロデューサーや、金は出さないが口は出す、というタイプでした。
現に、「私の仕事が片付くまで、他の仕事は引き受けるな」と行動宣言をしておきながら、昨年一年間、一緒に仕事をしたにも関わらず、未だ一銭のお金もいただいておりません。

こちらにも生活がかかっているので、お金を稼がなければいけません。プロデューサーに内緒で、他の仕事をしていたのですが、上記に書いたようにLINEをチェックされるようになってしまい、そこで他の仕事をしていることがバレて罵詈雑言を浴びせられることになりました。

また、移動にかかる交通費や、資料印刷等にかかる印刷費といった経費も、未だ一銭も払われておりません。

借金を返済してこないプロデューサー

ある仕事を一緒にやったとき、赤字になったことがありました。取引先に支払わなければならないものがあったのですが、赤字なので当然、本来ならばプロデューサーが責任を持たなければいけません。ですが、金がなかったのか、私はプロデューサーに頼まれて20万円をお貸ししました。

ですが、5000円から1万円を少しずつ返済してもらっていたのですが、その返済期間の最中、プロデューサーと縁を切ることになりました。しかし残りの13万5000円は、未だ返済されておりません。

上記の経費精算、そして昨年一年分の仕事量、そして返済金額の13万5000円を累計したら、一体プロデューサーは私にいくら支払うことになるのでしょうか。このまま、一銭も払わないままなのかもしれません。

現にそのプロデューサーは、以前あるキャストの一人とトラブルになり、キャスト側から縁を切ってきたので「払わなくても良い、払わなくて済んだ」と上機嫌になっていました。
おそらく、そうやってキャストやスタッフに様々な因縁をつけて、自分から縁を切らせ、「自分から縁を切ったんだから、金払わなくても良いでしょ」という歪んだ考えを持っているのかもしれません。

自殺未遂まで追い詰められて

そのプロデューサーによって精神的に追い詰められた私は、吐き気が止まらず、また深夜の電話により熟睡も出来ず、心も体もおかしくなってしまいました。そして、プロデューサーのもとを逃げ出すように去り、自殺をするために失踪をしました。
逃げ出す直前、プライベートのSNSを全て削除されるように言われてしまったので、それも重なり、友人や知人たちは「消えた」「失踪した」と噂が重なり、周囲の人々を騒がせてしまいました。

家族宛の遺書や、お世話になった知人にも手紙を書き、私は本当に死ぬつもりで、遠いところへ行きました。ですが、死のうと思った瞬間、「やっぱり死ねない」と思いとどまってしまったのです。
家族は捜索願を出し、知人も自宅まで訪ねてくるなど、私の失踪事件は今となっては本当にいろんな人に迷惑をかけてしまったと思っています。

失踪前に受け持ってた仕事は全部失い、私は今年の正月、生まれ変わったつもりで心機一転、活動を再スタートしました。

最後に

パワハラによって、私の人生は一度死んだのです。そして、生まれ変わって、今の生活があります。
中にはパワハラによって、本当に自殺をしてしまった方もいます。その類のニュースも目にします。一度パワハラやモラハラを経験している私にとって、ハラスメントのニュースを見るたびに、心が痛みます。

これまで、どうしてパワハラで自殺なんてするんだろう、と思った私ですが、自殺を選んだ人の気持ちも、今となっては分かるのです。
自死を選ぶのは「死にたいから」ではなくて「生きるのが辛いから」なのです。

長々と、私のパワハラ体験記をご覧いただき、ありがとうございました。
本当に、パワハラなんて許されざる行為です。
この世から、一つでもパワハラが無くなりますように。

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