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マレーシアと日本のガソリン事情

マレーシアはガソリンが安い。60円/1ℓ程だ。

産油国ということもあり基本的にガソリンの価格は日本の1/3程度でこの価格は毎週変動し、2022年2月末の参照価格で、レギュラー(RON95)はRM1.64(41円)、ハイオク(RON97)はRM1.94(48.50円)、軽油(ディーゼル)はRM1.81(45.25円)となっています。ちなみに価格は毎週金曜に政府から発表され、翌日から改定された価格での販売となります。

マレーシアのガソリンが比較的安い理由は、同国が石油産出国であり、国内で原油を採掘しているため、生産コストが低くなっているからです。一方、日本のガソリンが高い理由は、日本がほとんど石油を生産しないため、原油を輸入しています。これに加えて、日本の高いエネルギー税や環境規制も価格に影響しています。

マレーシアにはガソリンスタンドが6社程あります

ついでにマレーシアの電源構成は化石燃料に大きく依存しており、2021年時点推定で石炭 が42%、天然ガスが39%と電源構成全体の約 8 割を占める。 水力は偏在。 2030 年までにバイオマス、バイオガス、太陽光、水力などの再生可能エネルギー による発電容量を、少なくとも全体の 33%(11%程度)まで引き上げる。

また低炭素化に注目し、再生可能エネルギーの利用促進にも取り組んでいます。中でも同国の地理的特性から海洋エネルギー技術開発の促進が目指されています。この協力では、革新的な海洋温度差発電の技術開発および海洋深層水の複合活用方法の構築と人材育成を行います。これより、持続的な運用が可能なマレーシアモデルの確立を図り、事業化を図っています。

ノルウェー、カナダ、オーストラリアなどに次ぎマレーシアのエネルギー自給率は100%を超えており世界トップクラスです。つまり自国で使用しているエネルギーは自国で賄えているということです。一方で日本のエネルギー自給率はたった10%程度です。 これは先進国の中でも極めて低く、エネルギー資源のほとんどを海外からの輸入に頼っている状況です。

IT化に伴い半導体と電気に注目が集まる中、エネルギーがあるって外交においても有利ですよね


と、話は遠回りしましたがこの記事を読んでいるおそらく日本人または日本語読者の方々は日本で車やバイクに乗った経験があるだろうか?2023年の夏頃に私はバイクで高速道路を走り東京から大阪まで走ったことがありました。東名での給油は200円/1ℓだった。トリガー条項の凍結解除を願いながら「ガソリン高いなー」と不満をこぼしながら走った記憶があります。

日本のガソリン価格は毎年上がっていてレジャーや通勤のみならず運送や送迎にも影響が出ています


我々日本人は3.11の原発事故以後に地震への警戒心と防災への関心と日本のエネルギー貿易への理解が一斉に広がったと思う。「素晴らしい文化と歴史と国民性が自慢の日本の欠点は災害とエネルギー需給」だと私は自覚していて日本人のパスポート取得率は全国民の2割以下程度。

世界トップクラスの自由度を誇る日本パスポート。にもかかわらず、日本のパスポート保有率は、わずか6人に1人という先進国最低水準


海外渡航者が極めて少ない日本人にとって日本国内のエネルギー高は当たり前に感じていて比較は過去の日本国内の料金と今現在の料金だけではないだろうか?世界中の先進国ではそんなもんだろうと錯覚してることもあるのではないだろう。そんな時は同じアジアのエネルギー自給大国マレーシアと日本を比較して欲しい。先進国だった日本は経済力と競争力を失い失速し少子高齢化に突入。その最中、マレーシアは若年層の労働者人口で溢れ発展を遂げている。その中で重要な要はエネルギー。ガソリン代は安く水道代も安い。月に10RM〜20RM(320円〜640円)程度だ。水を使ったサービスや物流や送迎もバンバン行える。さらにマレーシア周辺には、活断層がないため、地震や津波は起こりません。 また、赤道付近で多く発生する台風は、北に流れるため台風の影響を受けることはないといわれています。これらの理由により例え原発を稼働したとしても事故が起きようがないのです。

マレーシアは地震の発生率が低く、世界的にも自然災害が少ない国の一つです

「安全面」「コスト」「自給率」「輸出」の点においてマレーシアはエネルギー強国なのをみなさんあまり知らなかったりするのでした。日本も早くガソリンの値段が下がるのを祈るばかりだ。自然災害を毎年経験している日本人からすればマレーシアは住みやすく快適なのでおすすめです。

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