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グループホームの人件費、純利益

こんにちは!
二人の障害児の父 すけじろう です。

前回はグループホーム(GH)の収入についてざっくりお話しました。
本日は、GHの支出と純利益のお話をさせていただきます。


GHにおける毎月の支出というのは、人件費以外にはほぼありません。

家賃、食費、水道光熱費はもちろん
洗剤、石鹸、新聞、町内会費なども雑費として利用者負担です。

必要なのは

利用者さん入居されるまでの家賃
賃貸契約の際の敷金や礼金
共同使用ルーム(リビングなど)の家具・家電
必要な消防設備の設置料金
従業員の給与 

になります。

今回は毎月の収支のお話になるので、従業員の給与以外は次回以降にお話していきます。

さて、給与の前に必要な人員について。

管理者(常勤)1名
サービス管理責任者(非常勤可)1名
(この2つは兼務可能)

世話人(非常勤可)毎日1ホーム1名以上

となります。

(弊社での)それぞれの大まかな勤務時間は

管理者・・・9時~18時
サビ管・・・週16時間
世話人・・・17時~9時

という感じです。

ではまず、管理者の給与です。
管理者はサビ管を兼務できる方を雇っていました。

基 本 給・・・10万円
サビ管手当・・・12万円
利用者手当・・・利用者の数×1万円=12万円

合計・・・34万円

これにプラスして、賞与が年4回
利用者の数×1万円×3か月=36万円×4回=144万円

年収552万円(月平均46万円)

といった形でした。
賞与は3ホーム目が満床になってから開始しました。

仮に管理者もサービス管理責任者も自分でやればこの金額が浮くって事ですね。

ちなみに一人のサービス管理責任者で管理できる最高人数は30人までですので、12人という半分以下の人数でこの給与です。
介護福祉業界にしてはなかなか貰えると思いませんか?

では、次に毎日の利用者さんのお世話をしてくださる世話人の方の給与です。
勤務時間は17時~9時で、アルバイトの方です。
私のホームでは、日給15,000円+処遇改善費でした。
はっきりいって、これは平均よりも多い方です。

都道府県による最低賃金があるのでそれによって変動するかとは思いますが、最低賃金ベースで計算すれば12,000円くらいの地域でこの金額+αを出していました。

1日に必要な人数は、1棟1名なので1日3名。

日給15,000円×3ホーム=45,000円
1か月(30日)で135万円になります。

管理者の年収を1か月に直すと46万円
世話人の給与が全員で135万円
つまり月の支出は、合計181万円と言う事になります。

前回の記事で、収入は2,647,680円でした。
計算しやすいように264万円とします。

収入・・・264万円
支出・・・181万円

純利益83万円

となります。

たった12人のお客さんで83万円です。
これで年間の純利益は約1000万円って事ですね。

管理者を雇用してからは全てお任せしていましたので、社長業に専念してるだけでこの手残り。
ちなみに私は毎月各ホームに、最低1回は夜勤に入って利用者さんとコミュニケーションを取ったりしていましたので、最低でも毎月45,000円は浮いてました。

先日の記事に記入していない加算も併せたら、毎月100万円程が手元に残っていました。

いかがでしょうか?
これなら、子供にお金が残せそうではありませんか?

当時、まったくの素人がやってこの結果です。
上振れなんじゃないか?と思われるかもしれませんが、弊社はむしろ日給が高めなので支出が多く、利用者さんの区分関係なく受け入れていたため、収入が少ない方です。

次回は、開業の際にかかる初期費用についてお話させていただきます。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!



二人の障害児の父
すけじろう


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