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税務調査で発覚!確定申告のミス|不動産投資

先日税務署から税務調査という名の赤紙が届きまして、資料を用意して行ってきました。


1. 税務調査とは

国税庁が管轄する税務署などによって、納税者が正しく税務申告(確定申告)を行っているかを調査するもので、私の場合は「所得税及び復興特別所得税の調査について」というタイトルで封書が届きました。

税務調査という名の赤紙

日時はピンポイントで指定されていますが、都合が悪い場合はおそらく連絡して調整してもらえるのではないかと思います。
私は半休を取って指定された日時に行ってきました。

2. 調査対象

税務調査の対象は法人だけではなく、確定申告をしている個人も調査対象になります。普通の会社員は源泉徴収により納税していて基本的に税務調査の対象になることはないそうですが、私は不動産所得があるため毎年確定申告をしており、今回見事に当選いたしました笑

なお、「税務行政の現状と課題」によると、令和元年に税務調査の対象となった法人の割合は2.4%、個人は0.9%だそうです。

3. 必要な書類

届いた封書に書かれていた必要書類は以下のものです。

この時点ではまだ2の「お尋ねしたい事項」についてピンときていなかった

税務調査と聞くと、経費として計上した領収書までチェックされるイメージがありましたが(たぶんそれが調査対象の方もいるとは思いますが)、私の場合は領収書については触れられていませんでしたので、不動産売買契約書や銀行の返済実績表を用意して持っていきました。

4. 調査内容

担当の方に丁寧に会議室に案内され、開口一番「借入金利息から土地分を除いていますか?」と聞かれた瞬間に、自分のミスだとわかりました。

「お尋ねしたい事項」にあった「土地等の負債利子の損益通算の特例」とは、「不動産所得が赤字の場合、土地の借入金の利息(土地負債利子)は、損益通算の対象にはならない」のことでした。事前に少し調べたらわかったことなのに。

私が所有しているのはすべて区分マンションですが、当然ながら土地代も持ち分に応じて購入金額に含まれています。もちろん減価償却はちゃんと土地代分を除いて計算していましたが、借入金利息についてはまったくノーマークでした。

聞いたらけっこう多い事例だそうで、今回の税務調査は抜き打ちで当たったものではなく、おそらく不動産所得が赤字で、収支内訳書の「土地等を取得するために要した負債の利子の額」が空欄の人を対象に行ったのではないかと思われます。

5. 修正申告

この後まだ時間大丈夫ですか?と聞かれ、この場で修正申告を出すことができるとのことでしたので、担当の方と一緒に修正申告書を作成しました。

借入金利息に土地分の割合をかけて経費から引き、その額で損益通算をすると、3年分で約15万円の過還付があり、家に帰ってすぐ国税庁のサイトからクレジットカードで納税しました。

なお、悪質な所得隠しではないので重加算税はかかりませんが、追って延滞税の納税通知は届くそうです泣

6. 最後に

私は2014年から不動産投資を始め、途中で物件の入れ替えなどもしながら、現在自宅以外に6戸の区分マンションを所有しています。確定申告は、最初は不動産会社の人に書類を作成してもらっていましたが、自分で把握してやらないとと思って2戸目を購入して以降は自分で行っていました。この時点から借入金利息のところにミスがあったようです。

節税はするけど脱税はしたくなく、きちんとした申告を心がけてきたつもりなので、今回ここで調査対象になってミスに気づけたことは本当によかったと思います。

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