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5.不可解な〝日本一〟騒動

 タイトルに「騒動」とうたってみたものの、どれほどの国民がこの騒ぎを知っていただろうか。
 プロ野球の日本一であるとか、初詣や祭りの動員数だとか、ビルの高さだとか、商品の売上高とか、自治体でいえば人口とか面積とか長寿とか、あるいは物産の生産高とか、いわゆる社会で認知され話題となっている『日本一ランキング』というものはある。
 ところが、ほとんど認知されてはいない『自治体のYouTube公式チャンネル登録者数日本一争奪戦』というものが、一般にはほとんど知られないままこっそりと昨年末から先日にかけて行われていた。もちろんその結果が公式に認められた訳でもなく、「行われていたことになっていた」といったほうが妥当だろう。

 この日本一競争のレースにエントリーしていた自治体はほかになかったようなので、いいだしっぺの安芸高田市の石丸市長が自分で勝手に「よーい、ドン!」の号砲を鳴らして、じぶんひとりがトラックを走り、一番でゴール(当然そうなるだろう)し、「日本一になりました!」と狂喜乱舞(文字通り下の写真のように名状しがたい舞いをしていた)して、おひとり記者会見で報告し、それが〝犬笛〟となったか、彼のファンだけが「石丸市長すごい!」の合いの手コメントで賞賛していたという奇怪な騒動がネットの片隅で起きていたのだ。

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