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千種創一さん「砂丘律」。覚悟を決めて短歌を読む。
できればなんの注釈もなくこの本を手に取って欲しい。そして静かに読んで欲しい。夢の断片のような、かすめていった思考のような。美しくて儚い31文字の連なりを堪能して欲しいのです。
千種創一 1988年名古屋生。2005年頃、作歌開始。
2009年、三井修の授業「短歌創作論」の受講生らと「外大短歌会」創立。2010年、短歌同人誌「dagger」参加。2011年、韻文と散文の同人誌「ami.me」創刊
つまり賀茂川が目的の京都
桜の季節はどうしても京都に行きたくなる。私の休日に晴れる予報なら、カメラの充電器をぱんぱんにして阪急に飛び乗る。
京都がどえらい人なのはわかっているので、嵐山と東山、金閣寺銀閣寺周辺は外す。
私は左京区の上の方や北区を目的地に選ぶことが多い。前日にGoogleマップでよさそうなお寺や神社を探すのだ。駅から近いところがいいな…とは思うものの結局2万歩近く歩くので、雰囲気が良さそうなら問題なし。
「成瀬は天下を取りにいく」本屋大賞2024大賞!おめでとうございます。
半信半疑で成瀬と出会った書店員S
私は書店員をしております。
『成瀬は天下を取りにいく』、この小説に出会ったのは2023年の1月ごろでした。新潮社の本社の方が店に来られ、
「お勧めしたいデビュー作の小説があるんですけれど」とのこと。
「滋賀の中学生が云々…」とかおっしゃってたと思います。
実際それおもろいの?青春ものは読まへんよ?と半信半疑ながら後日プルーフ(製本前の見本)を送っていただきまし
『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』スズキナオ氏。日常を楽しむのにお金はかからないんだ。
「自分の近くにあるものにじっくりと目を向ければ見出せる楽しみがある。」 と著者スズキナオさん。『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』のまえがきの一文です。
コロナ禍を経験して改めて視界に入ってきた「近場での楽しみ方」。
遠出はおろか、海外なんてとんでもない!なんて日々でしたね。
スズキナオさんは呑んだり食べたりしながらのご近所散歩でも、こんなに奥深いんだと教えてくれるのです。
そして
『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』ミア・カンキマキさんから清少納言へのラブレター♡
『セイ、到着間近。京都へ、あなたの平安京へ降り立つ準備はできつつある』
ミアさんはフィンランドの編集者。
生け花の師範でもある、バリバリの日本オタクなのです。
彼女は『枕草子』に心酔しています。
日本語は解らないけれど枕草子を読み込んで誰よりも清少納言の気持ちがわかる人です。
この本を読めばミアさんのセイ(清少納言をそう呼ぶ)への深い愛情と共に、平安京に生きた人々の衣擦れが聞こえてくるようです
『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』をすすめまくる。
出会い系サイトで出会った人に本を勧める。なんて無謀な、でも実話なんです。著者・花田奈々子さんのノンフィクションなんです。
いろんな危険を回避しながらも著者は、荒くれどもや変わり者ばかりに出くわすこの東京を、そして人生を少し好きになって、一歩前へと踏み出すのです。そこが一番の見どころ。
もうひとつの見どころは、私も誰かに本を勧めたくなっちゃう!
これに尽きます!
『出会い系サイトで70人と実際に会
小倉ヒラク氏『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』で多様なな角度から発酵を考える。
発酵食品はお好きですか?納豆や豆腐、チーズにワイン。塩辛にくさや。どうやって発酵してるんだろう?なんで美味しくなるんだろう?と思ったことはありませんか?
私は豆乳ヨーグルトを自作するようになって不思議度が増しました。その一端を解き明かしてくれる本を紹介します。
『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』小倉ヒラク 角川文庫/木楽舎
私たちの周りの発酵食品たち
私たちは気軽に食べていますよ
WordPressからnoteへ。ブログ記事をお引越しします。
これまで、くるりのライブ記事や、子どもの受験の愚痴😂を書いては消し…していたこのnoteですが、WordPressで書き溜めていた書評記事を引っ越しさせることにしました。
理由その1は、WordPressめんどくせー😅となったためです。
本の書評は即効性も大切だと思います。毎日毎日、新刊が出ます。書店勤務なので肌で、どころか身体全体で書籍と戦っています。
玉石混交の書籍たち、その中でも私が
「書く瞑想」とナヴァルは言う。
今、ナヴァル・ラヴィカントの書籍を読んでいる。
そこに書いてあった一文が響いた。
ジャーナリングという単語にカッコで注釈がついていた。
(頭に浮かんだことをそのまま書き出すこと)
私が数日前にnoteで日記を書こうと考えた時、この一文にはまだ出会っていなかった。だが私がこのnoteでしたいことはまさに「書く瞑想」なのだ。
クライアントもペルソナも考えない。ただ脳裏に浮かんだことを書く。公序良