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【SUISEI WORKS🪐】 観光の様式を再定義する長崎・佐世保の街づくりプロジェクト「RE SORT」

こんにちは。株式会社水星 プロデュース事業部です。

この連載では、クライアント様からいただいたご相談に対し、水星が独自の視点で解決策を考え、伴走した事例をお届けしてまいります。

プロジェクト概要

今回の舞台は、長崎県北部に位置し、県内で2番目に人口が多い佐世保。
経済産業省が実施した令和2年度の商店街活性化・観光消費創出事業において、佐世保市の現役職員や地元で活躍するグラフィックデザイナー、観光関連のコンサルタントや不動産関連メンバーで構成される街づくりチームである、一般社団法人REPORTSASEBOからのご依頼です。
アパートビルをリノベーションし客室としながら、近接するカフェをレセプションに、公民館をラウンジへ、エリア一帯をホテルとして機能させながら、人やお金の健全な循環を促す設計をしました。

佐世保の朝市に面した4階建ての鉄骨アパートを活用しました。1Fはカフェが入っており、2Fはオーナー住宅とのことで、3Fと4Fの部屋をホテル化する計画です。ホテルの開業支援にはなりますが、エリアの魅力を国内外に発信していくことで『佐世保』という街のイメージ作りに尽力していくことが最重要ミッションだと考えました。

RE SORT

プロジェクトの背景

RE SORT 開業の経緯は開業の15年前から遡ります。
一般社団法人REPORTSASEBOの前身は、現代表理事の中尾さんら市職員でつくる自主研究グループでした。「港(ポート)町らしさを取り戻す」「魅力をリポートする」という思いで、佐世保のデザインを研究したり、他都市からゲストを招いたりして、可能性を探っていました。
中尾さんはこうした経験を通し、場所づくりの必要性を実感し、2015年に万津町にカフェ「RE PORT」をオープンさせました。『地元らしさ』を再発見する一方、周辺地域のハブ的な役割を持つ『都市らしさ』も認識できる活動にも力を入れるべく、これに共感した市出身者や在住のデザイナー、市職員など5人とともに一般社団法人を設立しました。
第1弾として、まずは旅行客から佐世保を面白がってもらおうと宿泊施設を手掛けることになり、同市万津町の4階建てビルの一部をホテルに改修する運びとなり、水星へホテルプロデュースをご依頼いただきました。

どのように進めたか

建物は築約40年の鉄筋コンクリートのビル。佐世保朝市の目の前にあり、対岸の米海軍佐世保基地も見渡せます。
6部屋のうち、空き部屋の3部屋を改修。海や山、造船所がある佐世保から連想した青、緑、灰色の3色を各部屋の家具や壁の色に落とし込み、部屋の名前もBlue、Green、Grayと名付けました。
内装は佐世保のインダストリアルな雰囲気を表現し、コンクリートの壁が見える無機質な空間に。

BLUE

また、全室と屋上にサウナを設置。このうち1部屋はミストサウナで、残りは全てサウナの本場、エストニアから装備を輸入。インダストリアルな佐世保港とまちの景色を見渡せる屋上にサウナを設置すればより特別な空間になる、と屋上までに価値を付加することになりました。

屋上サウナ

RE SORT のご予約はこちらから

プロジェクトオーナー:一般社団法人REPORTSASEBO
撮影:藤本 幸一郎
ディレクション:SUISEI, inc

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