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我こそは『ジャニーズ否定派がちょっとジャニタレを見直す瞬間』大好き人間なり

私はジャニーズ俳優部門のアイドルが原作や元ネタのある作品に出るときは絶対に「作品名 ジャニーズ」「役名 ジャニーズ」で非ジャニオタの愚痴ツイートをサーチする”ファンダム外愚痴観測士”なので、今放送されている『だが、情熱はある』も通勤中に元気にパブサをしていました。

「芸人のドラマにジャニーズとかありえない」だとか

「元ネタ好きだけどジャニーズ使うなら見ない」だとか

「いくらなんでもジャニーズはない。普通に俳優がよかった」など

まあなんというか、ファンダム外ではモヤモヤに苛まれたツイートが溢れに溢れかえっておりました。もしかしなくてもジャニーズに作品と推しを殺されたんだな!というくらい殺傷力の高いツイートから、何ともいえないどうも納得のいっていない複雑なツイートまで様々。しかしそんなツイート群を眺めているこの時点で、私は全然悲観していません。何なら笑っております。ニッチャニチャ笑みを浮かべております。

だって私は!髙橋海人が『ブラック校則』のプロデューサーに気に入られ再起用されたって知ってるから!森本慎太郎が『泳げ!ニシキゴイ!』で驚異の長谷川さん再現率を叩き出した実績を知っているから!そして何より!

高橋海人と森本慎太郎がとんでもない若手演技派だって知ってるから!

それが全部全部超合体したキャスティングなの、分かってますから!

……というように、今回は心臓に剛毛ビッシリマインドでお送りしているので、「お~お~言うてる言うてる~見とけよ見とけよ~」などというような「テメー誰だよ」のポジションで初回放送を心待ちにしていました。

初回放送終了。期待通りの凄まじい本人再現率を叩き出した髙橋海人と森本慎太郎に賞賛のいいね!in TVerを捧げ、SixTONESの新曲に的確に急所を抉られながらTwitterの海に向かいました。黄と緑に彩られたファンの声に溢れているタグ検索はせず、作品名と役名や特定のファンダム特有の呼び方で感想ツイートを探します。

ほれほれきたきた!

「若林と春日、似すぎてる」

「山ちゃんの仕草まで完璧」

「若林役の子、若林がアフレコしてるのかと思った」

「山里さん役の俳優さん、演技が上手すぎる」

タグをつけていないリアルなたりふたファン、リトルトゥース、不毛リスナーの皆さんの忖度も偏見もない感想ツイート、「ふーん、ジャニーズなのに結構やるじゃん」みたいなツイート、たまんねぇが過ぎますよ……

特に「**役の人」「**役の俳優さん」「この人初めて見たけど」「知らない俳優だけど」の威力は凄まじい。このツイートをしている方々は彼らの本名すら知らないんですよ。いくつかのやり取りの中で初めて彼らをアイドルだと知った人もいる。ジャニーズというディスアドバンテージな一面を全く知らない方々の真っ直ぐな感想にもう胸が熱くなりすぎてそろそろ燃えそう。名前は知ってるけど名前の漢字が間違ってるのとか最高。おい!そこのお前!いちいち訂正リプなんて送らんでええ!名前が知られた時点で御の字じゃい!

もちろん「ジャニーズ舐めてたけど」とか「最初は嫌だったけど」のマイナスから一気にプラス作用パターンも本当に……なんかもうここまでの大逆転劇をかまされると「ホァン……シュゴイ……」みたいなキショい言葉しか出てこない。これはキャスト陣のアルティメット実力やそもそもの原作自体の完成度もあるけど、日テレ特有のやたらアイドルアイドルジャニーズジャニーズしてる空気ではなく、芸人ファンサイドに限りなく寄り添ったプロデュースの賜物だと信じたい(そらまあ若林氏山里氏が元ネタの時点でジャニーズに寄せなくても全く問題ないに決まっている)。あ、ED曲ってもしかしなくてもあのヒップホップユニット提供ですよね……?

ファンの過剰すぎる褒めツイートとファンダム外の偏見に塗れた批判ツイートの挟間にある、おべっかもヨイショもビジネス感もない、純度の高い『原作ファンがジャニーズをちょっと見直したツイート』をずっと食べていたい。おい!だからそこのお前!過剰な推し紹介リプは逆効果だ!


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