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精神科通院日 親子の役割逆転

覗きに来てくださりありがとうございます。
こんにちは。こんばんは。
翠-sui-と申します。

先日、精神科の通院日でした。

変わらず体調は安定しているため、最近の診察は近況報告のような感じになっているのですが、そんな色々なお話していく中で特に印象に残ったことを今日はお話しようと思います。

それはタイトルにもある通り、「親子の役割逆転」について。

文字通り、“親”と“子”の役割が逆転してしまっていることを指すのですが、長いこと母と私は「親子の役割逆転」が生じていました。

私はその事を主治医の先生から教えていただくまで、実際にそういう言葉があることも、そういう状態になっていることも全く知りませんでした。

ここで少し母の話になるのですが、母は機能不全家族で育っています。
幼い頃から父親(私から見て祖父)のDV(暴言暴力は勿論、経済的DVもあったそうです)を見ており、子どもの頃から「どうすれば親が機嫌良く過ごしてくれるのか」を考えながら過ごし、親に一切甘えられずに育ちました。

そのせいか私は子どもの頃から「お母さんは凄く辛い家庭で育ってきた。凄く辛かったし苦しかった。それに比べたら貴方の辛さや苦しみなんて大した事ない」と言われてきました。

また、父親(祖父)の愚痴だけでなく、小学校低学年の頃には母から仕事の愚痴も頻繁に聞かされていました。
時に夫婦間の問題についても相談に乗っていました。

私の話をしても「そんなことに悩む暇があるなら勉強しなさい」と言われてしまったり、「お母さんはもっと辛かった」と言われ、そこから母の苦労話に切り替わってしまうため、“親に自分のことを話す”という選択肢がいつの間にか自分の中から消えてしまっていました。

けれど、私にとっては、自分の話をするよりも母の話を聞くことが当たり前で、そこに何の違和感も疑問も感じていませんでした。

それを初めて主治医の先生から「翠さんがお母さんのカウンセラーとなっていて親子の役割逆転が生じている」と教えていただいたのは、うつ病と診断されてから数ヶ月が経過した頃だったと思います。

そして今日、主治医の先生から改めて
「子どもの頃からお母さんの心のケアをし続けてきたわけですから、負荷は大きかったと思います。翠さんはそれを負荷と感じていなかったかもしれませんが、コップに少しずつ水が溜まっていくといつか溢れてしまうのと同じで、長い時間をかけて少しずつ負荷が積み重なって限界を迎えてしまったんだと思います」
と教えていただきました。

また、
「翠さんは優しく聞いてあげて、お母さんに寄り添ってあげてたと思いますけど、翠さんはお母さんのカウンセラーではありませんからね。本来なら背負う必要のないものまで背負っていたわけですからね」
と優しく穏やかな口調で教えていただきました。

きっと主治医の先生と出会わなければ、「親子の役割逆転」という言葉に出会うことはなかったでしょうし、自分の苦しみや辛さの原因の1つが「親子の役割逆転」が生じているからだということも気付かなかったと思います。

「親子の役割逆転」については、最初の頃は「自分に当てはまる」と思いつつも、そう思うことが親不孝者に感じてしまってなかなか受け入れることが出来ませんでした。

沢山葛藤しながら、長い時間をかけて主治医の先生やカウンセラーさんとお話していくうちに少しずつ「そうだったんだなぁ」と受け入れられるようになりました。

なので本当に主治医の先生には深く感謝しています。
(もちろんカウンセラーさんにも深く感謝しております)

そして、最後の方には「親子の役割逆転」の話とは逸れますが、
「一時は入院しなければいけない程の体調だったのに、入院をせずに大学卒業を優先させると決めてここまで乗り越えられてきたこと、本当に凄いですよ。頑張られましたね」
と褒めてくださり、嬉しい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいになりました。


最後になりますが、最近は「ずっと体調が良い状態を維持する」という目標は難しいので、「次の通院日まで体調が良い状態を維持する」という短期的な小さな目標を立てています。

出来ればずっと体調が良い状態を維持したいですし、体調が酷かった頃にはもう戻りたくないという思いが強いですが、目標を高くしてしまうと達成出来なかった時に落ち込んでしまうので、今は小さな目標を1つずつクリアしていけたらなと思っております。



長くなってしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。


翠-sui-

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