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24年5月15日(水曜)高円寺パンディット。『水道橋博士のTHE座談』ゲスト・カンニング竹山。『門外不出の放送禁止の口外禁止』VOL・1を開催。

9時起床。

隣に弟子の山本義人くんが寝ていた。
起こさないでそのままにしておく。

アサイージュースで整える。

引っ越し作業中の山本くんは、
ボクの書庫を往復して、
荷物をとりあえず故郷の福岡に避難させる作業。

新しく住むところが見つかるまで、
故郷の福岡に暮らすとのこと。
ノマドワーカー。
日本中、何処でも仕事が出来るのだ。
そして、無事、福岡に旅立ったが、
彼に借りた一万円の返却を忘れていた!!

ボクは今日のLIVEの進行構成表作業。
昨日の朝方の山本くんの頑張りで、
能率的に早めに仕上がる。

途中、日記を精読しているうちに
メモが増える。
ええこと書いとるやん!!
『博士の30年日記で見つけた金言集』
を樋口毅宏さんに書いて欲しい。

今回からボクが
資料映像、写真のコントロールを
手元でやることに。

検索した日記を取り出し、
「メモ」に順番番号を振ってまとめる。
これなら齟齬は起こらない。

やればできるじゃん。

お昼。お茶漬け。

15時半に原田専門家が来宅。
『本業2024』のカバーを仮本に巻く作業。
ボクがカッターと短い定規で
ざっくりやろうとすると、
「駄目です!!」と。
一度、家に帰ってセット一式を持って、
丁寧に作ってくれる。

どうだい、この貫禄!!

新しい名刺も仕上げる。
免許証仕様。
流石の原田専門家デザインだ。
400枚注文。

進行表を仕上げて、竹山くんサイドに送る。

荷物をまとめて忘れ物を確認して、
自転車に乗って高円寺へ。


水道橋映研の福井くん、
(22歳で「古本興業」を立ち上げた放送作家)
若林凌駕は先乗り。

パンディットへ着いてから、
携帯を忘れていることに気がつく。 
チェタン(妻)に持ってきてもらうことに。

19時頃、竹山くん、長瀬マネ到着。

東野さんも「落ちるところまで落ちた」
とコボした、トイレ横の喫煙できる場所で、
アイドリングトーク。
流石にテレビ業界裏話が詳しい。
全部知っていた。

チェタンが携帯を届けてくれて、
竹山くんに挨拶。
LIVEを見ていくことを伝える。

竹山くんに最後の着地だけなんとなく
イメージを伝える。

満員の客席。

冒頭から、
高円寺のサウナにバイトでつとめていた頃に話、
抜群に面白いので、ぐんぐんと吸い込まれる。
ボクもサウナ雑談は山のようにあるので、
このままサウナの話でも行けると
半分、思ったが、趣旨に戻す。

今日のトークの趣旨。

あのカンニング竹山が高円寺パンディットに登場。
「関東お笑い界のピン芸の最強で最凶の頂点に立つ男」
と博士が常に評するのは、
あのカンニング竹山だ。

発売と共に即完となる伝説のライブ
「カンニング竹山の放送禁止」。
このライブで脚本・鈴木おさむとの最強タッグチームで、
今年で16回目を終えた。
しかし、その内容は、この観客以外は誰も知らない。
なぜならば、徹底的なかん口令が敷かれるからだ。
その内容が漏洩しないことに関しては
北朝鮮以上の機密ぶりを誇る。

今回、初めてその「門外不出」で
「口外禁止」の禁をやぶって、
「放送禁止」ライブの歴史と、
その凄さを語り切る。
テーマありき雑談無限の異色のライブ。
喋りすぎることは放送禁止の客は許さないだろう。
しかし、話さなければ今回の客には叱られる。
この2律背反のなかでふたりの芸人は何を喋るのか。


この煽り文に一切違わぬLIVEになったと思う。


途中、2012年の9月2日の
『相棒の死』の回をとりあげた。
今も、ボクの舞台鑑賞経験、史上一位でもある。

この日の日記を読み上げようとしたのだが、
Twitterに感想を書いていたのが、
映画評論家の柴尾英令さんこと
BAOH!様だった。

その後、柴尾さんは突然、夭折された。

『メルマ旬報』の執筆者であり、
大人になってからの大親友だった。

読もうとして時、
そのときの哀しみが一気に襲ってきて、
涙が止まらない常態になったため、
進行が出来なくなってしまった。
あのLIVEの絶賛、
何が書かれていたかは、
ここに引用しておきます。

今日、向かったのは――銀座博品館劇場。

関係者用のエレベーターにエスコートされたところで、
偶然、TBSの竹内香苗アナが同乗。

竹内さんから、
「実は……」と一身上の重大な決断を聞き
「それはそれは……」と何やらシンミリとする。

カンニング竹山単独ライブ
『放送禁止2012』の3日目、千秋楽。

今年で5回目ながら、初めての観劇。

テーマは相棒・中島の死。

「今年は七回忌。 単独を始めた当初から、
 もし5回続けることができたら、
 その時には相方の話をしようと決めていた」と。

これだけ重いテーマを振りつつ2時間、
ひたすら笑わせることで成仏させる。
もはや客席一体となって大笑いしながら泣いている。

舞台の中央には祭壇が置かれ、
途中、参列者と即興で、
「カンニング」の漫才を再現する構成も。
毎度相方を変えていて、
今日は、Hi-Hiの上田浩二郎くん。

ひたすら明るく華のある上田くんとの
アドリブの掛け合い、
その姿を後の相棒の遺影が見守る。

客席は爆発だが笑えば笑うほどに
涙がこぼれる。

冒頭、

「このライブの経費、
 サンミュージックは一銭も払ってません。
 ×××円、すべて自費でやってます!」

に度肝を抜かれるが、
その額面も全て振りになっていて、
伏線も制作費も回収されるのは気持ちイイ。

客席の社長から末端の後輩芸人まで震えさせ、
サンミュージック愛に満ちた、
事務所と芸人の健全な緊張関係を
描いたところも秀逸。

相棒の突然の死を
いかに笑わせるかをテーマの作品。

見事に一箇所も泣かせにはいってないが……

終了後、
楽屋挨拶にエスコートされたが一言もない。

「良かった」に尽きるのだ。

会場で偶然にも一緒になった、
柴尾英令さん、放送作家のタムケンと、
ロビーに待ち合せるが
3人共しばらく余韻で言葉がない。

さらに帰りのエレベーターで、
劇団ひとりと一緒になる。

あまりにHOTになっているので、
舞台の感想は言い合えなく、お茶を濁す。

そう言えば、ライブの楽屋挨拶のエッセーを
『週刊文春』に書いていたなぁと思い出しつつも。

柴尾さんエスコートで、
銀座の『HOOTERS』へ行くつもりだったが、
あまりに舞台の余韻強すぎて、
「ちょっと今の雰囲気が違う」からと
3人で『根室食堂 』へ飛び込み。

五十男がうっすら涙も浮かべて
語り合うのもみっともなく
「舞台の話はやめましょう!」
と禁止令。

四方山話を終えると、
結局、2件目は初『HOOTERS』へ。

以下、柴尾英令さんのLIVEの感想。


RT @baoh 

「カンニング竹山 放送禁止」
 芸人さんのステージで
 スタンディングオベーションしたくなったのは初めて。
 ただ終わり方で、そのきっかけを失いました。
 それを水道橋博士にいったら、
 「○○したらみんな立ち上がりましたよ」
 と即答。
 この人達はすごすぎる。


RT @baoh 
「カンニング竹山放送禁止」

 夭逝という悲劇は素材として濃すぎるものはあるけれど
 鮮烈な生のグラフィティとして比翼の羽根ともいうべき
 相方の存在を息吹さえ感じされるほどの強さで
 僕らの前に見せてくれた芸は
 強烈かつ立ち上がって受け止めたくなる。


RT @baoh

「カンニング竹山 放送禁止」

 死をネタにして意地でも泣かせようとしない
 カンニング竹山の姿勢だけれど、
 おれが涙をながすのは勝手だろう。
 ぼくはカンニングふたりの全盛期を知らないけれど
 カンニング中島という人の存在は、
 これ以上ない形で知ったよ。  


RT @baoh:
「カンニング竹山 放送禁止2012」
 
 これっぽっちも泣かせのネタはないのだが、
 相方、中島忠幸の死を笑えるネタとして
 解禁しようと七回忌を経過したいま、
 展開される壮絶な笑いの数々。
 途中から、ハンカチで顔をぬぐいつつ、
 笑って、笑って、笑いましたよ。  

 今回、行こうと思ったのは、
 前回の高田”笑”学校で
 カンニング竹山のピン芸の壮絶な内容のおかげだ。
 そのまま帰宅後、チケットをとり、
 博品館劇場にいって、
 伝説としか言いようがない場を共有したわけだ。  


RT @baoh:
「カンニング竹山 放送禁止2012」

 タイムマシンがあるなら、みなさん、
 それに乗ってこのライブを見に来たほうがいいよ。
 お笑いのライブの場数が多いおれではないが、
 空前絶後の体験としか言いようがない。   


RT @baoh:

 伊丹十三の「お葬式」のように、
 人間の悲喜劇が集中する”喪”のネタというのは
 腹をくくれば、テッパンとなるのだ が、
 それを残さずクリアなことばで
 語り尽くそうとする竹山の覚悟と、
 ごくごくわずかなゆらぎが
 これほどの語りのアートを
 生んだのかもしれない。


RT @baoh:
 やっぱりいいのは、これだけの正面突破ネタで、
 ルサンチマンのかけらもないということ。
 ほんとに嘘がなく、客席一人ひとりの目を見て、
 どっかーんとことばの重みを手渡してくれたこと。

立川談慶師匠は……。


RT @dankeitatekawa:

 水道橋博士のツイートを読んで
 カンニング竹山氏のライブが凄かった事を知る。
 昨年、一昨年と伺ってその良さを堪能したのだが、
 今年は都合が悪く伺えず非常 に残念。

 師匠談志が常々言っていた
 「来た奴を喜ばせるだけじゃなくて来なかった奴が
 悔しがるような事をやり続けろ」の見本。
 竹山さん、お疲れ様!

竹内香苗さん。


RT: @tkanae:

 退社前に、新人の頃から
 とてもお世話になった博士に
 直接ご報告とお礼が出来て良かったです!
 スポーツボンバーでは
 たくさんご迷惑をおかけしていたのにも関わらず
 温かく接して下さって本当にありがとうございました。 


@tkanae
  いえいえ、いつの間にかブラジルでなくて
 良かったです。
 新天地でも活躍してください。


気がつけば2時間経っていた。
夢中で喋っていたので、水を飲むのも、
チャットを読むことも一切忘れていた。

用意していたトークテーマを
半分もこなしていないので、
次回開催も約束して終了。

明日の仕事が早朝からのためにそのまま、
竹山くんはフェイドアウト。

山のような差し入れ品を抱える。
ありがたいことだ。

終了後、「抱瓶」で打ち上げ。
最初だけ、チェタンも参加。

途中から、福井くんも参加。

原田くんと話をしていて、
23日の『博士と教授とコトブキ』との
パンディットLIVEが、
チケットをファンクラブに入ってまで
チケットを抑えていた、
『岡村和義』の横浜公演にかぶることが発覚。
よくここまで気が付かなかったな。

と。セルフまじかよ!!

雨がやんで自転車を押して帰宅。

開放感と共に、
「ハカセ会」のYou Tubeの生配信。
3人入会。

LIVEの感想が次々とXにあがってくるが、
絶賛だらけ。

2時頃には就寝した模様。

明日は呆ける。

土曜日に向けての放出品を探そう。
ちなみに『本業2024』は、
こちらで催促の
「先行サイン本+おまけ」発売に。

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