OVA『ダロス』感想

面白がれないアニメを感想を書くために見るのは苦痛であるからなんか面白がれそうなアニメを見て中和しなくてはと思いU‐NEXT見放題に来ていたこのダロスを見ることにしたのだ

『ダロス』は1983年のOVAである。監督はあの押井守!しかしキャストを見る限り千葉繁は居ない。音楽も川井憲次ではない。でも榊原良子はいるよ。


音楽がすごい。ダロスのテーマがすごい。やり過ぎ感ある。

この誇張したパロディみたいな雰囲気は演出もそうでクサすぎるドラマに笑いが溢れる。
自分の一番お気に入りは悪役のアレックスが愛犬をサイボーグ化して反乱分子を捜索するシーンなのだ。犬の量が尋常じゃない。多分月の人口より多い。あんなにいるのに愛犬もサイボーグ化したの!?という衝撃。

かつて地球は環境汚染とかでガタガタになっていたが最後の賭けで月を開拓したらそこからの資源で地球は持ち直したのだが月の民は死ぬまで外せないIDタグの’輪っかを頭につけられたり奴隷みたいな扱いを受けていた。
なので反乱を起こすのだという話。
月の労働者に武装はないので重機で戦ったりするのは押井守的リアリティポイントなのかもしれないが主人公が月面の坂で車両をジャンプさせて宇宙戦闘機を撃墜するのはやり過ぎだと思った。

月対地球の抵抗運動が主題なのは面白くて地球生まれで開拓民として月に来た主人公の祖父たち第1世代、月生まれだがまだ地球を信じている第2世代、地球に絶望した主人公たち第3世代とそれぞれ考えや温度が異なるというところまで描いているのはさすが押井守といったところだろうか。

作画は世界初OVAということで気合が入っているのだが正直あまり魅力的には感じられなかった。アクションシーンも多くよく動きグロいシーンもあるのだが…
エイリアンやブレードランナーの影響を感じる部分は多いがかっこよくは仕上がっていない。ブレードランナー風空を飛ぶパトカーから警察犬が出てくるのはヘンテコでなんか逆に気に入った。

いろいろヘンテコだが全4話と短く普通に楽しめると思うしおすすめです。
優しい榊原良子が聞けるぞ!


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