作ったサービス(ひろがるBluesky!)のめざすところ

前回の記事でひろがるBluesky!というサービスを作ったことを書きました。

この記事ではひろがるBluesky!のロードマップとか今後の予定みたいなものを書きたいと思います。


ひろがるBluesky! とは?

ひろがるBluesky!(以下、ひろがる)はBlueskyのユーザの輪をひろげることをコンセプトとしたサービスです。

具体的にはよくあるSNSの相関図を生成する機能を持ちます。
さらに、生成した相関図からインタラクティブに友達の友達を探すことができるのが特徴で、これを利用して色んな人と関わるきっかけを提供できればと思っています。

ただ、アプリもリリースしたばかりなうえ開発者も技術的に未熟なので、このコンセプトを達成するにはまだまだ継続してアップデートが必要だと思っています。

ユーザの増加と見えてきた課題

大変ありがたいことに機会に恵まれて、記事公開の翌日に、一晩で相関図生成回数1000回以上を記録しました。
今まで趣味で作ったアプリをここまで利用してもらうことはなかったので本当に感謝です。

それから2週間ほど細かいアップデートを行い、ユーザ間の関わりの強さに応じてハートが飛ぶ機能や、ユーザ間の関わりを分析評価する機能を設けて、今に至ります。

たくさんの人に利用していただいたぶん、ご意見も目にするのですが、その中で自分に刺さったのが、「身内だけが表示されていてこれじゃ輪がひろがらない」というものです。

確かに、今のひろがるは自分の仲のいい人だけが相関図に出てきて、その人との関係を出す機能しかないです。
その通りだと思いました。

ただし関係の近そうなユーザをこっちからサジェストして表示するのはあまりやりたくないと思っています。
まずBlueskyアプリの基本機能として既にあるのが理由の1つ。
それと、アプリ側からサジェストされたユーザと能動的につながろうとすることはあまりないのではと思うのです。

ユーザ自らの意思で他のユーザを探して見つけてつながる、という流れがユーザ体験的に価値があると自分は思っています。

ですが、そのアクションを促すアプリ作りがまだ到底できてないのが現状です。

どうするか分析する

コンセプトを達成するにはどうすべきか、何も無いところで考えても中々思いつかないので、SWOT分析してみました。

SWOT分析とはサービスや製品の内的強み、内的弱み、外的機会、外的脅威を上げて課題分析を行うビジネスフレームワーク的なやつらしいです。

※自分もこういう分析が得意ではないですが(でも嫌いではないです)、たしか基本情報とかにもあったし、やってみるかという感じです。

SWOT!

出てきた課題をグループにしてまとめると以下5つになります。

類似サービスとの差別化

相関図生成サービスは古くからあるアイデアであり競合も多いので、分析系の機能を充実させて差別化を図っていきます。
またこれまでの類似ツールが相関図生成しかできなかった影響で、いくら機能を追加してもユーザがその機能に気づかない可能性もあるので、併せて分かりやすいUIを目指します。

パフォーマンス改善

現状は相関図生成に10秒前後時間がかかり、特にコンセプトに沿って連鎖的にユーザを追っていく際に体験的によくないと思います。
機能を削ることなくこの生成時間を減らすよう検討します。

つながりが薄い人の表示とインタラクト促進

つながりが薄い人も表示可能となるようにします。
考えてるのはモード切りかえです。
従来の37名の相関図のモードに加えて、つながりが薄い人も含めて100人くらい(人数は暫定)を表示できるモードを切り替え可能にします。
現状の同心円の相関図形式で100人見せるのは訳が分からなくなるので、レイアウトも変えるつもりです。
上記のパフォーマンス改善と合わせることで短時間で大人数の描画が可能になるのではと考えています。

技術的改善

現在のひろがるのクライアント側は自分の技術力不足でひどい実装になっています。
具体的にはWebフレームワークを導入していません。
軽いサイトならともかく、UIUXを重視するサイトでフレームワークを使っていないのは現代でありえないと思われます。明かりなしで洞窟に入ったり、紐なしでバンジーするみたいなものだと思ってください。
そのため、処理が複雑化していて自分でも機能追加が困難になっています。
これにフレームワークを導入し解決を試みます。
これを行わない限り他の機能追加着手は難しいため、最も優先度が高いです。
そして未経験からの技術習得が必要なため時間もかかります…。すまねぇ。

継続的なアナウンス

過去にTwitterで類似ツールでアカウント乗っ取り被害などがあったことから、この手のツールへの不信感は根強いです。
これを解消するため自分のアカウントから開発状況を発信したり、仕様で不明瞭なことは積極的に開示します。
(といっても堅苦しいのもつらいので、自分としては普通に日常を含めてポストしてくだけになります。要は今まで通りやっていきます、です)
この記事のように、ユーザの意見も積極的に取り入れて都度方針を見直して行きたいと思います。

これらを、当面のひろがるBluesky!のロードマップと決めて開発していきたいと思います。

なので、まずはフレームワーク移行ですね。
これは現在実施中ですが、私生活が結構忙しいこともあり4月いっぱいかかってしまうのではと思っています。
状況は自分のアカウントでも発信していくので、よければフォローお願いします。

あ、GitHubも貼っておきます。

おわりに

改めてひろがるBluesky!を使っていただいた方々、リポストして広めていただいた方々、ふだん相談に乗っていただいてるBluesky Hackers' Spaceの開発者陣、みなさまに感謝申し上げます。
Blueskyで毎日が楽しいです!

自分は熱しやすく冷めやすいところがあるので、今はたいへん熱中してますが多分スンッ…てなる波が必ず来ると思います。
そんな時に初心や開発方針を思い出すためにこの記事を書いたのもあります。
誰か一人でもアプリを使ってくれてる限り、それを作り続けていけたらなと願います。

ぜってぇ見ててくれよな!!(突然のDB)