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【子育て】あなたの「手抜き」が後進を救う

長男(2020)と双子(2023)のいる暮らしについて「この世にたやすい子育てはない」をテーマに雑記しています。

双子たちの離乳食がはじまった。レトルトに頼る気マンマンだった私は、冷凍のおかゆを解凍して離乳食をスタートした。

妊娠中に読んでいた村井理子「ふたご母戦記」には

離乳食が始まる時点で、最初からレトルトの離乳食でスタートできる人は勇気があると思う。レトルトの離乳食を食べさせることを否定していうわけでは決してない。自分の中にある、良い母親像と正面切って戦って,見事勝利を収めた人たちなのだと尊敬しているのだ。

村井理子「ふたご母戦記」

とあった。自分の中の良い母親像に勝利したというのに首肯しつつ、私は勇気があったのか?と違和感ももった。なぜなら私にはそもそもレトルトに頼ることへの罪悪感がなかったからだ。

私はワーキングマザー2世であり、母はいわゆるフルタイムのワーキングマザーであった。それもかなりハードワーカーで、平日は母が私たち姉妹が起きているうちに帰ってきたことは数えるほどしかなかった。

そんな私たち家族には、週末は毎週近所の焼肉屋で夕食を食べていた時期がある。子どもながらに、毎週外食ってどうなのかなと思っていたものであるが、そんな空気を察してか、母がこう言ったのだった。

「平日も毎日遅くまで働いて、家事して、週末までご飯なんて作ってられないよね!」

なるほど、その通りだな。とそれを聞いて素直に思った。焼肉屋では肉も野菜もお米も食べられる。なんの問題もない。

このように母が先陣切って「手作りする良い母親像」に勝利してくれたおかげで、私は安心してレトルトに頼れるのだ。

母が家にいる時間が少ない分、キッチンを独占できた私は、中高生の長い夏休みには料理に熱中した。だから、料理は嫌いではない。しかし、忙しいとき、疲れたときには迷わずレトルトの封を開ける。

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