窓ぎわのトットちゃん

先日、映画『窓ぎわのトットちゃん』を観てきました。これが本当に、素晴らしかった。

原作を読んだことがなかったので、黒柳徹子さんの幼少期の話だということ以外、あらすじも何も知りませんでした。こんなに素晴らしい作品だったとは…それまで原作を読まなかったことを悔やみました。なんだか劇中ずっと泣きそうだったのですが、クライマックスのシーンで文字通り涙が止まらなくなりました。

作品内で登場するトモエ学園。このような学校が実在したということに驚きつつ、私もこの学校に通いたかったなと心底思いました。

学校ではなるべくみんなと同じように、はみ出ないように、はみ出すとしたら、みんなにすごい!偉い!と思われるようなはみ出し方で。私は子どもの頃、こんな風に考えていたような気がします。

トモエ学園では、はみ出し方に優劣なんてまったくありませんでした。人と違うところがあることは尊いことで、違うことを恐れなくていい、恥ずかしがらなくていい、そう教えてくれているようでした。

「自分らしさ」について、考えても考えてもわからない今日この頃ですが、トモエ学園に通っていたらこんなに悩まず済んだのだろうか…なんて考えてしまいます。環境のせいにしてはダメですね。

自分らしさとはの答えを見つけられるのはまだまだ先になりそうですが、「そんなに探さなくても、そのままでいいんだよ」と小林先生が言ってくれているような気がします。とにもかくにも、素敵な作品でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?