見出し画像

文章構成における9対16の原則

英語のエッセイの典型的なパタンは5段落構成で、

イントロ +(ボディー×3)+ 結論

です。一つの段落を構成する要素も、典型的には5つだと考えます。つまり、

トピック文 + (支持文×3) + 結び文

です。一要素一文とは限りませんが、話を分かりやすくするために、一段落は、5つの文から構成されるとしておきます。(言い方を変えると、場合によっては一要素が複数の文で表現されることもある、と。)

そうなると、一段落は五つの文で、エッセイは五段落となると、エッセイ全体は、25文から構成されるとなります。そこで、エッセイの構成を考えると、トピック文は、何についてかを述べている文で、結びの文は、そのトピックについて言いたいこと(合理的に判断した結果、意見)が書かれています。エッセイのイントロダクションは、トピック文をまとめたもので、結論は結び文をまとめたものとなります。

そう考えると、判断や意見の根拠となる事実そのものを書く「支持文」は、エッセイのボディーの中の各段落の中の3つの支持文となります。3段落合わせて、9文です。

エッセイ全体が25文です。そのうち事実を書く部分は9文だけです。のこりの16文は、何について話すのか、とか、事実から何が言えるのか、何が考えられるのか、を述べている部分です。比率で言うと、事実を書く部分と、事実そのものではなく事実を包み込んで論文としてまとめ上げる部分との比率は、

9対16

になります。

25=9+16

論理的な構造のある文章を書くためには、もちろん、根拠となる事実がなければなりませんが、事実だけでは、25分の9にしかなりません。数だけで言ったら、事実を書く部分の倍近い数の文を書かなければ、論理的な構造のある文章、論文、にはならないのです。

Beware!

<<<<<以上<<<<<
杉浦正利


この記事が参加している募集

英語がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?