"デコラ"と"メラミン"の違いとは。 同じ製法の化粧板で呼び方が違う。なぜでしょう ? 岡崎市のオーダーメイド家具屋 杉田木工所
毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。
最近は、あまり"デコラ"という名称・呼称で
化粧板を呼ぶことがなくなりました。
近年、某化粧板メーカーさんの台頭により、
"メラミン化粧板"と呼ぶことが多くなりました。
どちらも同じ化粧板で
3×6サイズ・サブロク
4×8サイズ・シハチ・ヨンパチ
というjis規格で生産・販売されている
化粧板です。
杉田木工所 創業者の杉田武二氏が
現役で働いているときは
現在"メラミン化粧板"と呼ばれている
化粧板は"デコラ"と呼ばれていました。
何が違うのか。
単純に、製造していた会社が自社で
生産した化粧板に"デコラ"と命名して
商標登録したということです。
商標登録をしますと、その会社に許可を
もらわない限り、"デコラ"という名称は使えません。
ですから、他社で同じ製法で生産された化粧板を
"デコラ"という名称が使えない会社が"メラミン"と
名付けまして生産・販売を開始したわけです。
↓こちらが"デコラ"の商標登録をもっている
日本デコラックスさん。
↓こちらが"メラミン化粧板"の国内最大手、
アイカ工業さん。
現在では、日本デコラックス社さん製の化粧板も
"メラミン化粧板"という名称で販売されています。
番外編として
↓米国製高級メラミン化粧板メーカー"ウイルソナート"
世界的ハンバーガーチェーン
マクドナルドの店舗内装材として採用されています。
どこの業界でも
似た事案と言いますか
同じ様な事が起きてまして
自動車メーカーさんですと
同じエンジン機構なのに、
某メーカーは"TwinCam・ツインカム"
某メーカーは、"DOHC・ダブルオーバーヘッドカム"
どちらも同じ機構です。だいぶ前の技術で
最近は、当たり前の機構なので
あまり言われませんが。
同じ様なことが化粧板・建材メーカーで
行なわれています。
↓杉田がメラミン化粧板を手工具で切る時につかっいてる
ノコギリです。
ノコギリ刃の商品包み紙に
"デコラ"という名称が確認できると思います。
最近は、"デコラ"という表記を見ることが
これぐらいしかないように思います。
"DIY"愛好家の方々で
この"デコラ"という表記をご覧になられたら
"メラミン化粧板"のことか、と、思っていただければ
この杉田木工所Boo-logも
存在意義があるというものです。
ホームセンターで、"デコラ"と見かけられたら
思い出していただければ幸いに思います。
以上、"デコラ"と"メラミン"の違いとは
でした。
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