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2024ファジアーノ岡山にフォーカス28『  これだからサッカーは…~待望の生V‐ROAD~ 』 J2 第15節vs V・ファーレン長崎



1、最後のつもりで…


 もし、2位の長崎との直接対決で敗れることになれば、岡山が自動昇格を意識して戦うことができるのは、最後になるかもしれない。それぐらい客観的観点での危機感を岡山の状況に対して持ちながら、長崎も新スタができるため、トランスコスモススタジアム長崎で、試合を観戦できるのも人生で最後になるかもしれない。

 そういった二つの気持ちから、遠征を強行した。ここまでの試合は、勝ちたいという前のめりな気持ちも強かったが、どちらかと言えば、2位の長崎に大差で負ける可能性もあるとも感じていた。

 試合前は緊張することもあるが、この日は不思議と足取りは軽かった。長崎のフーズでは、唐揚げと角煮まんを購入。

唐揚げは、醤油と塩のミックス。


角煮まんは、チーズのやつ。

 どちらも美味しかった。初めてのスタジアムというこもあり、おにぎりを先に食べていたので、唐揚げとお握りは、私の胃袋と心を満たした。

 波佐見焼のブースの所で、「取締役兼クラブリレーションズオフィサー(CRO)」の高木 琢也さんと少しお話することができた。

 終始笑顔で、優しく話しかけて下さるように、話題を合わせて下さりました。長崎でもプレーしていた18番 田上 大地 選手のことを気にかけていらっしゃいました。昇格3度の経験は、岡山にとって大きいですし、欠かせない選手で、岡山を新天地に選んでもらえてうれしかった。

 高木さんは、地元クラブである長崎のために選手としてこそ、プレーできなったが、監督としてJ2優勝とJ1昇格を成し遂げただけではなく、中の人として、クラブに携わられている。

 長崎の地元に対する想い。そういった想いを強く感じた。こういった関係性や地元愛やクラブ愛って本当にいいよね。岡山の目指している1つの理想形がここにあった。

 だからこそ、岡山もいつかファジアーノ岡山ファミリー一丸となって昇格したい。そう感じた。同時に岡山サポだが、長崎というクラブをより好きになれた。

高木さんの身長が高いこともあるが、嬉しさのあまり枠に収まらない存在の大きさを感じた。

 チームとして辛い状況だからこそ、アウェイ遠征のリアルをお届けしたい。私が、書くと癖が強いので、一風変わったアウェイ遠征記になってしまうが、こういった遠征もあるということで寛容な気持ちで読み進めていただけると嬉しいです。

 全文無料公開。スキーやフォローや、購読などをして頂ける記事を目指しています。一人でも多くの方に読んでいただけると嬉しいです。


2、私は真ん中でみたいんです…


 普段から私のレビューを読んで下さっている方であれば、お気づきかもしれませんが、私はサッカーの試合の中で、「選手」を「サッカー選手」としてだけではなく、「人」としても見ています。サッカーに引き込まれることもありますが、1つ1つの仕草にいたるまで、気が付いた時に、その想いを想像しながら、1人感動しています。

 それこそ、喜怒哀楽を感じながら、サッカーの試合というよりは、サッカーの試合を通じた「人生」のようなものを私は観ています。だからこそ情報量が多い中央が好きなんです。

 サッカーを切り取れば、レビューとしての「解消度」というのは、鮮明になるかもしれませんが、「人生」と捉えると、何も見えなくなります。だからこそ、魅力に感じます。分からないこそ楽しい。引き込まれる。


私の観た位置はこの位置。

 当然、岡山サポーターはいませんが、感じの良い長崎サポーターの方と話しながら観戦していました。

 再びですが、私のレビューを読んで下さってる方であれば、お気づきかと思いますが、私は普段のレビューから岡山サポーターだけではなく、相手サポーターまで意識しています。

 八方美人ではなく、好戦的な姿勢が苦手で、中立の立場で話す方が気が楽というか、自然体でいられるんです。

 それこそ、楽しみにしていた。V-ROADに、こっそり手拍子しっちゃったぐらいです。良いものは良い。悪いものは悪い。車の運転で、クラクションを鳴らすより、感づいて先に回避行動や停止しています。岡山らしからぬことに、後方が安全であれば、可能な範囲で譲りますよ。そういった意味では、岡山県民としては、レアなタイプかもしれません。

 ただ、八方美人ではないので、岡山に多い煽って来る車がいれば、あえて焦ることなく安全運転で(ゆっくり)走ります。車間距離が近いため、危険ですからね。はい。逆にしっかり車間距離を取っていただければ、重圧に感じた段階で、安全なところに止まって先にいってもらうこともあります。

 しかし、県外に行って、右車線は追い越し車線ではなく、右折車線という安心感や、山道でオレンジ色の線を追い越す車が出会わなかった県とかで、心が癒されることも多いです。

 話が、それましたが、やっぱり相手チームの方から色々聞きながらというのは、個人的に好きかもしれませんが、現実はなかなか厳しいですよね。特に、プレーオフとかになると流石の私でも無理かなと思います。

 ともあれ、長崎の注目選手や長崎の観光地やちゃんめんの情報教えていただきながら、観戦は、最高の90分間でした。

試合後には紹介してもらった「お食事処 なるほど」へ。


皿うどんもあったので、こちらも頼みました。


この地に構えて70年。変わらぬ味。スタジアムに私は何年通うことができるだろうか。そう考えると70年は凄い。もちろん、現地はやっぱり違う。いうまではもなく美味!


 試合に戻りますが、長崎の外国籍選手が凄いことは知っていたので、日本人選手で、注目選手を教えていただきましたが、17番 秋野 央樹 選手です。あの遠藤 保仁 元選手と遠藤 航 選手(日本代表)の2選手を足した2で割ったような選手という例えをされてましたが、納得でした。

 キャプテンマークを巻いていて、キッカーである点からもまさにその通りなのですが、一本のパスから何度もチャンスメークしていましたし、守備もしっかりできる。長崎の心臓のような選手に感じました。

 そして、もう1人は、38番 松澤 海斗 選手。試合を観戦された方は、お分かりかと思いますが、ドリブルよし、クロスよし、パスよし、連携よしと最高のサイドアタッカーですね。今季は、アシストこそまで1本で、得点もまだですが、局面を切り抜くと、やっぱり凄い。記録には残らないけど、記憶には残る。サッカーは、理論的なようで、実は感情的でもあるスポーツなんだと感じる。

 勝ちと引き分けと負けしかなくて、得点もあまり入らないのに、なんでこれだけ人気あるかってことですよね。

 それこそ、この試合のシュート数と内容を観た時に、両チーム無得点のスコアレスドローってことが信じられない。

 両チームそれだけ決定機があった。

 岡山サポーターからすれば、シュートに対して体を投げ出せる。長崎の選手に対して、守備でしっかり寄せる。そして、その背後や隙を他の選手で、カバーする。それが、岡山の堅守だ。GKの49番 スベンド・ブローダーセン 選手から前線のFWの選手どころか控えの選手まで、誰一人欠かすことができないのが、岡山のサッカーである。

 今日は、みんなで守って、みんなが走って、みんなが気持ちを1つにした。そういった試合だった。レビュアーらしかぬ結論だけど、もちろんサッカー的な部分も後で、ほんの少しだけ語ってます。

そうそう。この日も雨だった。岡山のCスタと同様にトラスタも水はけは良いみたい。

 そして、長崎のサッカーもしっかり繋げるようになっていた。長崎サポーターの方からすると、繋がるようになった分「綺麗にやろうとしている。」と感じていたみたい。

 正直、私ももっとロングパスが多いイメージでありましたが、下平 隆宏 監督になって、こういった部分に少しずつトライしてきたことを感じた。これで、3試合引き分けと、少し状態が悪いというか、運がないように感じた。

 サッカーは、正直ミスのスポーツと言われるぐらいミスしなかったら実力者がよっぽど大きくなければ、点を取るのは難しい。でもやっぱり90分間、同じサッカーはできないし、どうしても選手同士の相性や選手層の差とかで、スコアが動くことも多い。

 しかし、この試合に関しては、スコアは動かったか。正直、これだけシュート打たれたのは、今季初めて。決定機と言える決定機も多かった。

 サッカーは、不思議なもので決まらない時は決まらない。長崎のサポーターの方も話してたけど、シュート1本でも勝てる時があるんだよね。

 本当にサッカーって、意味不明だし、理不尽だよね。だから、理論的に語れる。すげぇスポーツだよ。ほんと。他のスポーツには、他のスポーツの魅力があるし、そこを比較するのは、不毛な争いよりは、好きか嫌いで良いじゃんって思う。どう思う?


肯定(黄色)の「なるほど」


否定(青色)の「なるほど?」

 なんとなく色のイメージで、文章の間に写真を挟んだだけだから。美味しかったから、長崎に行く機会があったら行ってみてね。


3、長崎が強かった…


2024 J2 第15節(A) V・ファーレン長崎 vs ファジアーノ岡山
2024年5月12日(14:03kick off) トランスコスモススタジアム長崎

 スタッツみたら長崎シュート26本で、岡山がシュート12本。倍以上打たれてました。スタメンに関していえば、1トップと左CBの所以外は、ほぼベストに近いことを考えると、長崎が強かったんですよ。

 岡山としては、離脱者が多いからとから言いたくなるところなんですが、それでもシュート26本は打たれ過ぎ。

 なぜ、打たれたのかと言えば、シンプルに長崎の選手は、1人で運べる選手が多かった。岡山と言えば、1対1で負けないという守備が売りのチームだけど、この試合に関していえば、1対1で守れないから、複数人で対応したり、パスを交えられて、サイド深くまで運ばれたり、ゴール前でほぼ綺麗に崩されたり、ビルドアップで失って、ショートカウンターを受けたり。

 シンプルに長崎が、攻撃できることが、本当に多かった。岡山のこの試合の守備が特段悪かったことはないと思うし、それこそシュート26本も打たれて、無失点だから、むしろ良かったと思う。

 長崎サポの人も、岡山の守備堅いなと仰られていました。これだけ、入らないと、1点が怖いみたいな話になって、実際に終盤に両チームに決定機があった。

 岡山は、19番 岩渕 弘人 選手の1トップも良かったし、39番 早川 隼平 選手も良かった。上田 康太 選手の岡山デビューした衝撃ぐらい凄かった。この世の終わりみたいな気持ちで長崎に来てたけど、木山マジックで、またちょっと希望を持てた。

 これだからサッカーは好きなんだよね。

 一期一会は、一試一会だよね。

 一緒に観戦できた長崎サポーターの方に、感謝の気持ちでいっぱいだった。

 やっぱり、生のVーROADは、最高だった。原曲自体が好き。好きなものは好き。そこに岡山とか長崎は関係ない。

 最後にトラスタで長崎戦を観ることができてよかった。専用スタジアムだと見やすいし反響する。あと、長崎サポーターの話だと県民の方は、長崎市は、遠くなるという方も結構多いみたい。長崎市民やアウェイサポーターにとっては良いみたいだけど、確かにこれは少し遠くなるね。

諫早市のホテルへ。紅茶が美味しかった。

4、諫早市周辺を満喫…


多くの朝は、バイキングから…

 カステラ屋にもよったけど、うっかり取り忘れた。


諫早市の諫早公園にある「めがね橋」。


渡り石が水没してました…


干拓された時の…


風も強かったこともあってスケールが凄かった。ただ、その背景とかを考えると…



足湯にも浸からず…



ゆで玉子を作らず…


ここの温泉に入りました!そして、おじいさんと軽く話しました。



観光センターによりながら…


諫早 栄町アーケードへ!これから試合へ…!ではなく…


カキューさんへ…!お目当ては…


トルコライス…!


からのミルクセーキー…!岡山のミルクセーキと違うぞ…!トルコミルク美味しかった!名称を混ぜた(笑)

 長崎と大分のガソリンスタンドの値段が何故点滅されている方の理由を聞いて、名残惜しい気持ちもあったが、長崎の地を離れて、帰宅の途に就いた。

 片道8時間+αの遠征でしたが、非常に充実した遠征でした。大敗を覚悟で行ったこともあり、岡山のサッカーへの希望と長崎のVーROADに勇気をもらった。

 何より長崎強かった。長崎県(諫早市)も良かった。新スタがまだできていないからという理由で躊躇っている岡山サポ以外の方、長崎はいいところでしたよ!ぜひぜひ!

 最後に、このレビューを完成できた全ての一期一会(一試一会)に感謝して、観戦記(レビュー)を終えたい。有難うございました。

文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・photo=Masaaki Sugino

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筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知や開いた時などに、偶然に目にすることもあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで言葉にしている。同時に、サポーターとの交流や魅力を語り合うことも好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。同時に、数少ないから岡山問わず、交流のできたサポーターもいて、「趣味」という「生活」の一部になっていて、サッカー観戦を心より楽しんでいる。




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