我々のビジョン
私たちが扱わせていただく食材は間違いなく美味い。
そこに疑いはない。
あとは、消費者の口に届くラストワンマイルにいる我々に全てがかかっている。
我々次第で消費者の食材の評価が大きく変わる。
最高の食材だから、どの食材も最低限の調味料とシンプルな調理法でとんでもない威力が出てしまう。
そういう形でも勿論楽しんでいただきたいのだが、それだけであれば我々レストランの介在価値はない。
今日、人件費高騰の傍ら配膳ロボが登場するなど飲食シーンでも経営コストをあらゆる方法で下げられるようになっている。
人件費が上がったからといって能力が上がっている訳ではない。単純にメニューを配膳することが目的なら、ロボットの方がコスト面で優しい。
では、我々の人間の介在価値はなんだろうか。
コンビニやスーパーの弁当も美味しいし、レシピサービスで素晴らしいご飯も家で食べられるようになり、スマートフォンやNetflixなどネットサービスが異常に発達して中毒的に我々の脳と行動を統制する。
外食という行為はそれら全てが競合であり、それを凌駕する体験でないとする価値がないものになりつつある。
食を通して新たな発見をしていただいたり、家族や友人のように会話を楽しんで「ここが居場所だ」と温もりを感じてもらうこと、何より楽しかったと思っていただくこと。
ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが出るような脳に刺激を与えるような仕事をすることではないだろうか。
人間関係の希薄化が加速してる現代で外食を選んでいただける人たちは、人の温もりを無意識下に求めていると私は思っている。
話は戻って、我々がサーブする体験が消費者に高く評価され高く買ってもらい、自分たちがプロデュースしたことにより生産者への更なる発注と世間の食材認知・評価が得られることをもって報いる。
それらをひっくるめて我々のビジョンは
食材をリブランディングをする
である。
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