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読書日記~竹熊健太郎の本の巻。

 初期の「クイック・ジャパン」がとにかく好きで、何度も何度も読み返していたのに、なぜか実家にはほとんど持ってきていないことに気づいて愕然としています。
とにかく好きだったのは大泉実成さんの「消えた漫画家」とこの竹熊健太郎さん「篦棒な人々」だったのでした。
もう少しすると北沢夏音さんの「草臥れて」が加わりますが。

・竹熊健太郎「篦棒ベラボーな人々 戦後サブカルチャー偉人伝」(河出文庫) 

 この中で竹熊健太郎さんだけは「ビッグコミックスピリッツ」に連載されていた「サルでも描けるまんが教室」で名前を知っていたので、そのキャラクターをなんとなく知っていたから他よりも早く連載に入り込めたような記憶があります。
「クイック・ジャパン」の創刊までのエピソードはこの「篦棒な人々」のあとがきとして書かれているので、是非読んでいただきたい内容ですね。

 しかも解説は「全裸監督」の本橋信宏さんによるもので、貴重なエピソードが追加されているのがなんとも素晴らしい。

 ちなみに「クイック・ジャパン」を立ち上げた赤田祐一さんが、その後創刊した「団塊パンチ」(しかも飛鳥新社から!)もすごいことになっていて、今さらながら集め始めています。

 「クイック・ジャパン」は今にして思えば、サブカルチャーに興味があった方々に、それらを同一線上に乗せる楽しさを教えたという気がします。
現在も「クイック・ジャパン」という雑誌名は継続してますが、編集長が替わる度に少しずつ方向性が変わってしまうのは非常に興味深いことですね。

・竹熊健太郎「ゴルゴ13はいつ終わるのか?」(イースト・プレス)

 この「ゴルゴ13はいつ終わるのか?」は「篦棒な人々」より後に入手したと記憶してます。
「ガラスの仮面」「美味しんぼ」「ゴルゴ13」の最終回を予想している記事を今読み返すと、やはり面白いんですねー。
ま、この3作品とも現在完結していないことが一番面白かったりするんですが。
この時点では巷の噂だったさいとう・たかをさんが亡くなっても(ゴルゴは)続くということが現実になってしまった現在ですからね。
 この中だと「ガラスの仮面」だけは最終回を読んでみたいです。真面目な話。

 少し上の世代のオタク話は興味深かったり、ひたすら羨ましかったりするのも、この本の重要な要素ですね。 
私たちは出遅れてしまった世代でもあり、早すぎた世代でもあるんだと思ってしまうのでした。。

 明日は昨年末に買った本について、自分なりに調べたり、思ったりしたことを書く予定です。ま、予定は未定ですが。

 ではまたー。

 
 

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