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3-1*年中行事と行事食| 3章 都会の生活で感じた現代の問題点ー食と住居|ニューロマン都会編

私は営業時代、朝食と昼食はコンビニで購入し、会社のデスクで仕事をしながら食べていた。

夕食は何を食べていたのか記憶にない。
それ程、食に対する意識が薄かったと思う。

転職して時間の余裕ができてからは、スーパーで食材を買って自炊をするようになった。
旬の食材は安価に購入できるので、旬を意識した料理をするようになった。
すると、季節ごとに食べたい料理や食べるシチュエーションをイメージするようになった。

子どもの頃に経験した「年中行事」や「行事食」の存在を思い出した。
お花見、七夕、お月見、冬至など季節ごとの料理と、それにまつわる風習に興味がわき、やってみるようになった。

「年中行事」とはもともと、稲作を中心とした農耕民族だった日本人が季節ごとの目安となる日に収穫に感謝をするために行っていた行事である。

そして、「年中行事」で家族の幸せや健康を願って食べるのが「行事食」だ。
「行事食」は自然の恵みに感謝しながら食生活を営んできた先人たちが生み出した食事であり、旬の食材を取り入れたものが多い。

都会に暮らし、食物の生産現場から離れすぎてしまった私に「年中行事」と「行事食」が最後の砦となって自然の恵みに感謝しながら食物をいただくことを教えてくれているように感じた。


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