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個人のMVV_value編

こんにちは!

3月に入り、キャリアチェンジと具体的な活動についてご報告しました。


個人のmission・vision・valueについての3連シリーズ、ラストの今回はvalue編です。

将来のキャリア、目先の転職、仕事のスタイルについてお悩みの方、何か参考にして頂けたら幸いです。


先に結論

「今回はvalueの紹介です」


それでは、本文いってみましょう!

※前回までのシリーズはこちら
Misiion編

Vision編


Valueの位置付け

前回までのnoteで、Missionは「自分が働いた延長線に、こんな世界が実現されたらいいなぁ」を言語化したもの。Visionは「Missionを実現するための中間指標」と説明しました。

最後のValueは「仕事をするうえでの行動指針」です。個人的には、ビジネスパーソンとしての美学みたいな捉え方もしています。

それではさっそく、私のValueを見ていきます。6つあります。


Value

私のValueはこんな感じです。

  • キレイゴトを追求する

  • 評論でなく実行、支配でなく文化

  • 目先の利益よりも、ビジョンや価値観を優先

  • 仲間の幸せや意志を、尊重し応援し合う

  • 難しくないけど面倒/大変な事を徹底し続ける

  • 今感じた社会課題への解決を、すぐに仕事にするワークスタイルを

全体を通じて言える事は、どれもより仕事を難しくする内容という事です。3年間の事業責任者経験から、営業や数字の重要性、利益がなければ雇用もできないし企業存続もできない、といった「生きるか死ぬか」の世界を肌で感じています。

言い方を変えれば、「ぬるい事を言って/やってたら死ぬ」という危機感みたいなものは、常に持っています。なので、売上を最大化するとか、目標達成にこだわるとか、そういう感覚はMAXで持つ前提でValueを言語化しています。

つまり、Valueを優先するためだけに売上を下げるとか、目標を低くするとか、そんな事はしたくない。どちらも両立するという事です。

事業成長や売上そのものだけを目標にする方が楽です。そのうえで大事にしたい価値観を守る、というのはシンプルに縛りが増えるので、ハードルが高い。

そういう意味で、Valueは「仕事を難しくする」と表現しました。こだわりや制約があるほど、同じ成果を出すためのハードルが上がるのは、当然と言えば当然です。

自分の価値観も成果も強くこだわる、そんなカッコいいビジネスパーソンを目指したい。という気持ちを込めて、各Valueについて解説していきます。



【キレイゴトを追求する】

これは6つの中で一番難しいけど、こだわりたいValueです。ほぼ全体を包含すると言ってもいい重要な価値観です。なので説明も長くなってしまいました。ざっと読み飛ばして下さい。

ビジネスをしていると、こういう事よくありませんか?

  • 重要と分かっていながら優先順位が下がる

  • 本来すべきではないけど我慢してやらざるを得ない

  • 上司の指示が理念と明らかに反しているが見て見ぬフリをして従う

  • 目標達成のためにアクションしているが、お客様/ユーザーのためになっていない気がする

  • 普段「お客様第一」と言っている社長が、別の会議で「どんな手を使ってでも達成しろ」と言っており、結局数字かよと思いつつもだんまり

こういう事象を、よく「キレイゴト言ってないで」みたいな言い方で揶揄されます。私も、特にスタートアップにおいては「泥臭くない人/会社 は生き残れない」と強く思います。

キレイゴトは、泥臭さの対比として使われる事が多い言葉です。イメージですが…

【キレイゴト】
夢 / 理想 / MVV / お客様第一 / 価値観に沿った行動 / 数字は後から付いてくる / 法令・倫理遵守 / べき論 …etc

【実際の評価軸】
売上 / 達成 / 数字 / 契約 / 成果 / 勝ち …etc

などなど。
実際に評価軸を突き詰めると、【キレイゴト】に挙げたような要素は、優先順位を下げざるを得ない。みたいな、トレードオフと捉えられがちです。

その捉え方に私は違和感があります。その最たるが、先ほどあげた『普段「お客様第一」と言っている社長が、別の会議で「どんな手を使ってでも達成しろ」と言っており、結局数字かよ』的な解釈だと考えます。

実際に、口だけで成果や勝ち負けしか興味ない人はいると思いますが、本来「お客様第一」と「どんな手を使ってでも達成」は矛盾しません。私も目標はどんな事をしてでも達成すべきと思っています。

ただ、そのチームや会社の夢・理想・MVV・価値観・法令倫理などに反しない前提で「どんな手を使ってでも」です。それが私の考える「キレイゴトを追求する」です。


具体的な例を考えてみましょう。

前々職では「花王ウェイ」という理念を公開しています。例えば下記の文言

私たちは、すべての人を尊重し、心を開いて接します。
個の尊重

花王ウェイ(企業理念)

管理職がこれを突き詰めながら自チームの目標達成をするには…
そもそもメンバーの意見や価値観を理解していなければならないですし、利害関係が発生してしまう個人の意思や相反する意見など、100%全員の意見を反映なんて、もちろん非現実的です。

そんな中で、管理職だけでなくチームメンバー同士が互いを尊重しつつ、オープンに意見交換が行われる文化と仕組みを作る。そして理念バカあるあるの、相互理解の施策ばかりやってチームは仲良くなったが、肝心の目標は未達。では何の意味もありません。

あくまで、個を尊重するための施策や言動が、最終的に成果や目標達成にも寄与するようデザインする必要があります。個の尊重と全体最適をそれぞれ最大化するのは、並大抵の事ではないですね。


私個人としては他のValueやMission・Visionを、私が働く企業やお客様においては、彼らの理念やMVVを。一言一句、とことん追求したうえで成果を出していきたい。そんな想いで仕事をしていきます。


【評論でなく実行、支配でなく文化】

これは経営やマネジメントをするうえで、よく陥る罠にハマるなという事です。個人的には「実行」「文化づくり」をめちゃくちゃ重要視しています。

常に意識しないと、簡単に評論家になったり、マネジメントするフリをして支配するだけの人間になってしまいます。

自分自身は常に実行にこだわり、チームはハリボテでなく自立成長的な組織にするため文化醸成を。そんな事を大事にしていきます。


【目先の利益よりも、ビジョンや価値観を優先】

これは「キレイゴトを追求する」にも似ています。
が、あえて切り取って「売上」や「利益」と対峙した時に楽な方に逃げない。つまりビジョンや価値観に則る前提で売上や利益の実現をする。という事です。

最近ドラクエに例える事が多いですが(笑)、作戦が「いのちだいじに」なら、絶対に「誰かが倒れても蘇生は後回しで攻撃あるのみ」みたいな戦い方はしない。全員一度も倒れず、何なら誰もHP黄色にならずに魔王を倒す。そういう価値観を自分が選んだし、それこそが個人や企業の魂であり存在意義です。

やはり、売上や利益には簡単になびいてしまいます。そんな弱い自分を律するために、あえて切り出したValueです。


【仲間の幸せや意志を、尊重し応援し合う】

キレイゴトと成果の話ばかりしましたが、一緒に働く仲間はみんな価値観が異なる感情を持った人間です。

誰かを蹴落としたり、誰かを傷つけてまで、成し遂げるべき事があるとは、私は思いません。もちろん、結果的に誰かを不快な気持ちにさせたり、苦痛を味合わせてしまう事はあります。

ただスタンスとして、互いを尊重し、幸せに働こうぜ!という想いを大事にしたい。言葉選び1つや、取るべき行動も変わってくると想います。

私は仕事で「血も涙もない男」と呼ばれたり「菅谷さんもちゃんと感情あったんですね笑」などと言われた事があります。この手の話は割と頻繁に笑

ドライである事や、達成達成うるさい事は問題ないと思っていますが、これが「攻撃」や「恐怖を与える」になってしまっては、Value違反です。自戒も込めて、尊重と応援を大事にしたいです。


【難しくないけど面倒/大変な事を徹底し続ける】

これは今までの思想的なValueとは異なり、仕事の進め方へのこだわりです。

「どうしたらできるか?」を考える際に、気付くと他者や環境のせいにして「こういう要因があってできない」だらけになってしまいます。

ただ、その1つ1つを紐解くと、実は「能力や物理的にどうしようもない」という壁は、そんなに頻繁に個人に現れないと思っています。

そういう大きな壁を突破しようとする前に、「やればできるけど、やっていないだけ」を沢山放置し、これがほとんどの足枷となっているのではないでしょうか?

今すぐ飛び箱20段跳べと言われたら物理的に無理です。ただ例えば、現時点で勝率50%の段へ朝晩10回ずつチャレンジする。なら、やるだけなので物理的には誰でもできます。

それでもほとんどの人間は、「今日は寝坊したから」とか「他にやる事があって忙しい」とか、無限に現れる何らかの理由により、あたかも「できない」と嘘をつきます。できないのではなく、やらない選択をしただけなのに。

このコツコツを続けていたら、もしかしたら数年後には20段跳べるようになるかもしれません。

「やれない」と「やらない」を混同せず、面倒で大変な事を徹底する。しかもずっと続ける。めちゃくちゃしんどいですが、そういう丁寧で地味な仕事/努力を大事にしたいです。


【今感じた社会課題への解決を、すぐに仕事にするワークスタイルを】

最後は、今回(2024年4月)のキャリアチェンジにも当てはまる、生き方的なValueです。

3年間スタートアップで事業責任者をやったおかげで視座が上がり、世の中のいろいろな課題や不便が、自分ゴト化されやすくなりました。

ピンときた時に、常に「じゃあ自分が解決しよう」と思え、実際に行動を起こせる人でありたいです。

そのためには、リソースや現在行っている仕事の問題、そもそも自分のスキルや、1人では解決できないので人脈など、いろいろな条件が必要になります。

そういう事もひっくるめて、「あれ、これって社会にとってすごく問題じゃないの?」と思った時に、すぐにその解決を仕事にしてしまう。そんな人生にしたいです。

だからこそ、今回は今一番解決したい妊婦さん/ママさんの「不」を解消すべく、MamaWellで会社員という働き方を選び、並行して個人活動も拡大しています。

1つ1つ解説したので、めちゃくちゃ長くなりましたね…
次回からは、もう少し読み手の事も考えてコンパクトにまとめます。

とはいえ、このMVVシリーズで自分の頭の中をかなり整理する事ができて良かったです。定期的に読み返そうと想います。

皆さんも、ぜひご自身のMVVを設定してみて下さい。

ではまた。

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