【スエトモさん】

【週1本・水曜更新】文芸社短編賞入選!某テレビ番組で『日本一の妄想男』なる称号を頂いた…

【スエトモさん】

【週1本・水曜更新】文芸社短編賞入選!某テレビ番組で『日本一の妄想男』なる称号を頂いた筆者がお届けする短編物語。自らスマホで撮影の写真、お遊び程度の生成AI画像と共にお楽しみください!

マガジン

  • RADIO:【短編小説の朗読】

    短編小説の朗読はこちらです。 ◉FM BLUE SHONAN 78.5 MHz にて絶賛放送中【九里みほ のMOFU MOFU RADIO】名コーナー「今夜あなたに聞かせたい物語」にて紹介された作品の数々!いつでもお楽しみ頂けるようアーカイブさせて頂いております!

  • 短編:【スエトモの物語】

    短編小説の物語はこちらです。 ◉毎週1本以上、継続はチカラなりを実践中!短い物語のなかに、きっと共感できる主人公がいるはず…誰かひとりに届くお話。自分と同じ主人公を見つけて頂けたら幸いです。

  • ★【作者と読者のお気に入り】★

    ◉たくさんのビューとスキを頂いた作品と、個人的に好きなモノだけをギュッとまとめてお届け!30作品程度で入れ替えしながらご紹介。皆様のスキが集まりますように(笑)お気に入りの玉手箱!

  • ★独言:【あくまでも個人の感想です】

    ◉人は生きている限り多くの感情に動かされます。私だってついつい涙で瞳を濡らす日だってあるんです。いつもならそんな気持ちを物語というカタチで主人公たちに代弁して頂くのですが、気力体力の限界、または面白いストーリーが降りてこない時の逃げ場を作らさせて頂きました。まあ物語とは言い難い愚痴溜めです。

最近の記事

RADIO:【それでも痩せたい現代人へ】

短編小説の朗読・第37弾。 一期一会という言葉がある。何度でも蘇る不死鳥がいる。ブルーバタフライは幸運をもたらすと言われている…さて、このお話、実はとある短編小説募集に応募し、見事玉砕した話。ダメなら違う場所で何度でもチャレンジすれば良い。そこには新たな出逢いがあるかも知れない。是非とも2回、このお話を聴いてみて欲しい。本当のメッセージがわかるから…

    • 短編:【さて、どうしたものか。】

      ついにみつけてしまった。 僕は…出逢ってしまった。 …さて、…どうしたものだろう。 テレビ番組制作会社に入り、1年2ヵ月。肩書はアシスタント・ディレクター、俗にADと呼ばれる職業だ。ディレクターとついているが何の権限も決定権もない、ようは雑用全般を行っている。かつて3Kの職場と言われていたADは色々と見直され、令和のこの時代、さほど過酷な職種ではない。まあ通常の会社員に比べたら、若干時間は不規則だし、思いも寄らない無理難題もしょっちゅう発生し遭遇する。そのスリルも楽しめるよ

      • RADIO:【愛想笑いの彼】

        短編小説の朗読・第36弾。 10分30秒の超・長尺。迂闊にも、徹夜明けの朝に聴いてしまい、作者自ら琴線に触れて涙が出た。オジサンでも心が乙女で繊細な妄想作家は、どこにでもある心の中のすれ違いと、少しの勇気を応援しています!そして最後だけ勇気を出した彼の『宮田』呼び。頑張ったね。

        • 短編:【癇癪玉の味】

          「この薄い水色の玉は、どんな味ですか?」 若い女性客が声をかける。 「こちらは、3歳男児の駄々ッ子です」 カウンターにズラリと並ぶ小ぶりな小瓶。そのひとつ一つに、ビー玉くらいの丸くて色取りどりのモノが入っている。 「駄々子玉なので、親の気を引くための、申し訳程度な感情、欲求と涙が配合されています」 微笑の女性店員が説明する。 「薄い感情かぁ…」 色、大きさで感情が視覚化された、通称『癇癪玉』。それを販売しているお店『玉の家(TAMANOYA)』。 「少しだけガツンと来る感

        RADIO:【それでも痩せたい現代人へ】

        RADIO:【それでも痩せたい現代人へ】

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        • RADIO:【短編小説の朗読】
          38本
        • ★【作者と読者のお気に入り】★
          28本
        • 短編:【スエトモの物語】
          152本
        • ★独言:【あくまでも個人の感想です】
          17本

        記事

          短編:【愛想笑いの彼】

          彼が笑うと、私も笑顔になる。 彼が頷くと、私も知ったかぶりをする。 彼が語ると。私は夢の中にいる気持ちになれる。 だけど、私はまだ、彼の知り合いではない。 バスの中。つり革に掴まる彼は見知らぬ女生徒と話をしていた。 「センパイ、来週末は練習ですか〜?」 他校のブレザーを来た背の低い女の子。 「練習というか…練習試合?」 「そうなんですね〜強豪校になると他校の挑戦は断れませんもんね〜」 彼はバスケットボールをやっている。もちろんレギュラー。高校選抜。県のベスト4まで行く県内

          短編:【愛想笑いの彼】

          RADIO:【つぶらな瞳が映すモノ】

          【RADIO】短編小説の朗読・第35弾。 人も、動物も、草も、ペンにだって命が宿る。家電品やPC、自動車など、「そろそろ寿命かな…」と呟いた途端に、やる気をなくしたように動かなくなる。近い将来、心を持ったロボットがやって来る。生き物だけじゃないすべてに愛を持って接することができるか…そんな壮大な物語…ではないけれど。

          RADIO:【つぶらな瞳が映すモノ】

          RADIO:【つぶらな瞳が映すモノ】

          独言:【授賞式に行ってきました】

          秋晴れの10月。会場は東京九段の毎日ホール。 今回、総数約 1,800の中、30選に選ばれたことに感謝。      「つづく」 作:スエナガ #ショートショート #物語 #短編小説 #フィクション #言葉 #写真 #文芸社

          独言:【授賞式に行ってきました】

          短編:【バケモノ】

          「コイツはとんでもないバケモノだ!」 「…ハイ、カット!」 来年公開予定、特撮ヒーローモノの撮影現場。 「もう一回行きましょう!」 台本を持った監督と助監督、ヘアメイクさんが近づいて来る。 「恐ろしさは、非常に良く伝わったんです。ただね…」 監督の台本にはビッシリと付箋。 「コイツはね、本当にバケモノだけど、…敵なんですよ、この後ヒーローと闘って、粉々に粉砕される…」 「あ、そうなんですか?!」 「台本読んで来た?!」 「あ、いえ、私はエキストラなので、さっきこちらの助監

          短編:【バケモノ】

          短編:【巡り合わせの移動販売】

          小さく静かな公園の、その脇に、ひっそりと移動販売車が停まっていた。 「どうぞ見て行ってください…」 まるで図書館の受付に座る静かなトーンで、こちらを見ずに女性が声をかける。 「希少…品?」 手描きで書かれた文字は、『貴重品』ではなく『希少品』だった。 「あ…キッチンカーじゃないんだ…」 話しかけるでもなくつぶやいた。 「ええ、希少品を扱う移動販売になります」 全面開いた車側面に突き出たカウンターには、大小様々なサイズのビニール袋が分類され、理路整然と並んでいる。 比較的小

          短編:【巡り合わせの移動販売】

          RADIO:【そこで生きる命の正論】

          短編小説の朗読・第34弾。 漫画でも小説でも映画でも、主人公がいて、ヒロインがいて、恋敵がいて、其々の正義のもと、生きている。実はこのお話、最初のふたりはライターがインタビューをしています。そのライターに突撃しているのは、役所に頼まれた業者。この話は自分が生きるための正義が変わる。実験的な物語です。

          RADIO:【そこで生きる命の正論】

          RADIO:【そこで生きる命の正論】

          独言:【新紙幣乱舞(本音のところ)】

          新紙幣が来る。というか来た。 おーっ、と言う喜び、3。 どうしよう、と言う戸惑い、7。 新紙幣が手元に届いた際、心情的には困ってしまう。なぜなら今の時代、正直、景気が良くない。 ということは、現金を扱う店舗でも会計の際の機械や、入金で新札が使える準備ができない可能性もある。 つまりは、お金でありながら使えないという不便がある可能性を秘めている。 日常生活に支障が起きる。 そこで、各種“なんちゃらペイ”や“なんちゃらカード”にチャージをする。そうした大手の決済サービスAT

          独言:【新紙幣乱舞(本音のところ)】

          RADIO:【番外編202410】

          短編小説の朗読・番外編 いつの間にやら定着して来た、謎多き、このRADIOのマガジンですが、その一端がベールを脱ぎます!祝・モフラジ1周年記念!祝・文芸社短編部門入選!たくさん宣伝して頂いたので便乗しまして。私は正体を明かしませんが…まあ素人ではない業界の匂いを残しつつ。

          RADIO:【番外編202410】

          RADIO:【番外編202410】

          短編:【それでも痩せたい現代人へ】

          『イクササイズ』が流行っている、と朝の情報番組で伝えていた。 『イクササイズ』は漢字で書くと一目瞭然『戦サイズ』である。戦いで痩せるという新しい発想のエクササイズ。 戦になれば、刀や槍を振り回し、弓を引き盾を持って動き回る。相手を倒す体力と持久力、そしてそれに対応できる筋力と忍耐力が求められた。 戦になれば、秤量責めや山道での潜伏など食事が出来ないという、ダイエットにとっては自然と最適な状況になる。 その『イクササイズ』を提唱したのは、とある国内大手の家電メーカー。そこ

          短編:【それでも痩せたい現代人へ】

          独言:【たわごと】

          なぜいま“5G”という ネットワークが必要なのか、 考えたことありますか? 瞬時という感覚、本当の意味で“リアルタイム”が求められ、一般に映画のような大容量のデータが瞬時にダウンロードできる。実はそういった“電話データ通信”のためだけではないんです。 ここ10年で大きく変わったモノわかりますか? 例えば車の自動運転。この状況を瞬時で判断し事故回避をする。それもこうした“通信技術”の恩恵なんです。 瞬時の判断。 通信技術が一瞬でも遅れたらと考えたら… 人命やロボットの遠

          独言:【たわごと】

          RADIO:【ハチミツ禁止令】

          短編小説の朗読・第33弾。 さあ国の根幹を担う政治が、いままさに変わろうとしています。いえ、私は政治を云々言うことはございませんが、いよいよ面白くなって来たじゃないか!と思いたいじゃないか!ということで、どんなトンデモ政策が登場しても、現実は小説より奇なりになるのかな〜。

          RADIO:【ハチミツ禁止令】

          RADIO:【ハチミツ禁止令】

          短編:【そこで生きる命の正論】

          ■インタビュー・公園に住んでいるハトおじさん 『エサをやるのは、自分より弱い生き物が生きられるように、自分の食べ残りを少しだけ分けているだけだよ…』 公園で生き物への餌付けは禁止されている。 取材カメラが捉えたのは、おじさんが公園入口の立て看板の裏でこっそりと、コンビニ袋に入ったパンの耳や粉のカスを撒いている姿だった。 『公園内じゃないし、誰にも迷惑かけてない』 周辺マンションのベランダでは、鳥のフン被害が多発していた。 『みんな元気に生きて欲しい!』 自分の食

          短編:【そこで生きる命の正論】